~第三話 駅前~
やっべぇ今回でもう喋れない僕と笑えない君の話数こえてまう…そろそろあっちも更新しなきゃ
橋華美夏 12月23日 午後3時 自宅
その後私は自室で寝ることにした。さっきまで大声で長い間泣いていたのとは反対に、一瞬で静かに寝てしまっていた。寝たのは夜の2時ぐらいであり起きたのが昼の3時…大体半日寝てしまっていたようだ。さすがにずっと自室にいるわけにもいかないのでリビングに移動した。リビングには親は…いなかった…おそらく仕事にいったのだろう。
昨日の朝からなにもたべていないため小腹が空いた。なにかないかとキッチンを漁ろうとしていたら机の上になにかがあることに気づいた。置き手紙のようだ。そこには「おはよう美夏。お腹が空いてるかとおもって軽食を作っておいたよ。冷蔵庫に入ってるからよければ食べてね。愛してるよ」と書いてあった。冷蔵庫を見るとそこには少し形が崩れてしまっているオムレツがあった。そのオムレツを食べて腹を満腹にした後また自室に戻ることにした。
「本当…なのかな…」
自室にもどり私はそう呟いた。溯が死んだことが信じられない。でもいつも寝坊する私を起こしに来てくれる溯が来ない。体調が悪くてもメールを送ってくれるから確認のためにスマホを開いた。だがスマホには通知が一つも来ていない。やっぱり…死んでしまったのだろうか…
いや
まだもう1つ…もう1つだけ確認する方法があった…
明日の9時、駅前に集合してデートをすると決めていた
それだ
明日の9時駅前に行こう。溯は約束は絶対に守る男だ。来ないことは絶対にない。明日来なかったらもう…諦めよう
黒石溯 12月23日 午前9時 病院
よく寝た
大体半日寝た
お腹が空いたので食堂にいくことにした。だけど道に迷ってしまった。なのでそこら辺にいた人に道を聞くことにした。20代ぐらいと思われる女性に道を聞いた。どうやら女性も食堂に行こうとしていたらしいので同行させてもらうことにした。
無言で行くのも嫌だったので女性と雑談することにした。雑談してわかったのがどうやら女性はこの病院に入院してるわけではなく、入院している妹がいて来ていたらしい。悲しいのがどうやらその妹は昨日の朝一亡くなってしまったらしい。昨日は一日中泣きずっと側にいて寝てしまい、今日家に帰ることにしたらしい。それで看護師さんに食堂でご飯を食べていってくださいと言われ食べにいく途中とのこと。
女性との雑談も終わり自分の病室に戻った。病室でだらーっとしていたら思い出した。そういや明日デートだったことを。昨日今日で色々おきすぎて疲れていたからなのか忘れていた。明日…もしかしたら橋華…駅前に来るかも…そんなありもしないことを考えてしまった。でも…少しの間だけ生きれるようにしてもらえたのだ。だったら…試してみる価値はある…明日の9時…駅前に行こう…そう志した
いやーいつのタイミングでこいつらのフルネームだそうかなーって考えてたから今回だせてうれしい