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4話 祝!初ドールクリエイト

「ドールクリエイト!側近創造!」


イメージしてからそう唱えると、ピカッと一瞬光り輝き目の前に人のようなものが現れた。このシルエットは女だな。一瞬目がくらみ目をしばしばしていると聞き覚えのある女性の声がした。


「マスターのお呼びにより参上いたしました。宜しくお願い致します。」


エリス様?いや違う、声音は同じだけど髪の色が金髪だし。これは俺の創った側近ドールだ。エリス様があまり印象に残ったので似てしまったのだ。あはは。

身長は155㎝位でちょっと小柄だ。服は王道の白地にピンクをあしらったロリータワンピース、髪には大きなリボンが付いている。ドールだからって裸じゃないよ、期待していた諸君悪いね。エリス様の姉妹みたいでとても可愛い。


「可愛いだなんてそんな・・。」


俺声に出して言ったっけ?何か少し頬が赤くなったけど。まあいい、喋ってる言語は日本語じゃない、この世界の言語なのだろうが何故か俺には理解できる。これが言語理解スキルの能力か。それにしても凄い高性能なドールだな、地球じゃ再現できない技術だ。初期所持値半分の10000MP消費しただけのことはある。自分の半分の知行を与え島左近を召し抱えた石田三成の気分だ。


「あ、いやよろしく。君を創造したのは俺だよ。」

「私は主のお側でサポートを得意とします。故にこの世界の知識はほぼ網羅しております。創造主たるエリス様の事やソウシ様の元の世界の事も存じ上げております。」

「そいつは助かる、俺はこの世界の事は殆ど何も知らないので。それに名前も必要だな、そうだなー、エリス様に似ているからアリスでいいかい?」

「はいマスター、これからはアリスと名乗らせていただきますね。」


何か頬が緩んでいる、名前気に入ったらしい。


「俺の事はソウシって呼んでくれ。」

「わかりました、ソウシ様。」

「ところでアリス、ちょっと触っていいかい?」

「はいソウシ様、どうぞご存分に。」


そっとアリス頬に手を置く、ぷにぷにきめ細やかなもち肌でほんのり暖かい。スカイブルーの瞳は大きく輝き宝石のよう、吸い込まれそうだ。小ぶりの桜色の唇からは香しいフローラルな吐息が俺の顔にかかる・・・。アリスがそっと目を閉じた。


ハッ!今一瞬キスしそうになった。ヤベェ。


「こほん。早速だがアリス、この周辺の地形というか地図みたいなものは分かるか?」

「では最新マップをソウシ様の頭に直接リンクさせて出しますね。」

「そんな便利なスキルがあるのか。凄い優秀なんだなアリスは。」なでなで。


アリスは俯いて嬉しそうにはにかんでいる。


少し会話して分かったが彼女には確実に感情があるな。昔何かで読んだことがある、無感情な人間より、例えロボットだろうとそこ心があると相手が感じれば心はあるのだと。俺が創造したドールではあるがアリスには心があるのだ。大事にしよう。


とりあえず地図をみてみるか。


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