表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
209/460

腹が減っては戦はできぬ

「お腹空いたなあ」

 帰宅しても誰も居ない。もちろんごはんもない。同居人は仕事が遅くなると言っていたし、私はそもそもこんなに遅くなるつもりはなくて、何か買って帰って作ろうと思っていたから食材もない。遅くなったせいでスーパーもやってないし、疲れてコンビニに行くのも忘れていた。さて、どうしようか。

「うん?」

 スマホが震える。確認すると同居人からの帰るコールだ。

「やった!!!」

 急いで食料調達の依頼を出す。よし、風呂を沸かして先に済ませておこう。きっと出るころには同居人が食べ物と一緒に帰ってくるはずだ。


「ただいまー」

「おかえり!!!!」

「……未だかつて無い歓迎ぶりだ」

 風呂から上がって髪を乾かしたタイミングで同居人が帰ってきた。すっ飛んでいくと、同居人は苦笑しつつも、買ってきたお弁当を差し出してくれる。

「ありがとう! すごい……おいしそう……」

「一緒に食べよう」


 二人で向かい合ってごはんにする。いつもは私が作っているから、たまにそうでないごはんを食べると本当においしく感じる。それが例えコンビニ弁当であっても。

「おいしい。すんごいおいしい」

「そう? 私はいつものごはんの方がおいしいよ」

「自分で作っていない、っていうのがポイントです」

「そう?」

 こればっかりは作る人でないとわからないのだ。毎日毎日自分が作ったものばかりだと飽きてくるのよ。


「「ごちそうさまでした」」

「はー、お腹いっぱい。いつでも出陣できる」

「戦に出るの?」

「腹が減っては戦はできぬって言うじゃない?」

「言うけど……」

 まあ、戦はないんですけどね。それに今日は後は寝るだけだし。お腹いっぱいになったら眠くなってきた。

「戦じゃないけど、これ借りてきた」

 そう差し出されたのはホラー映画だ。……見るの?

「あの、ホラー映画苦手なのだけど」

「知ってる。私一人で見ようと思ってたんだけど、出陣するかなって」

 ええ。どうしよう。出陣……する????

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ