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実家の香り、故郷の思い出

 帰宅したら実家から荷物が届いていた。中身は大量の野菜に魚の干物、それからすだち。

「いい匂い」

 箱を開けただけで部屋中に香るすだちは、きっと祖母からのおすそ分けだろう。祖母は徳島の出で、子供の頃からよくすだちを持ってきてくれた。大体秋ごろだから、秋刀魚にはすだちをかけるものだと、子供の頃から思っていた。

「あ、秋刀魚も」

 荷物には秋刀魚の干物も入っている。明日の仕事帰りに大根も買ってきて、おろして一緒に食べよう。楽しみだなあ。

 ふと思いついて会社の先輩に荷物の写真を送る。

『先程はありがとうございました。無事に帰宅しました。実家から荷物が届いていました』

 先程まで一緒にごはんを食べていた先輩は、なんて返事をくれるだろうか。

その後お風呂から上がると返事がきていた。

『うまそー』

 それだけかー!! それだけだとリアクション取りづらいなーーー!!! どうにか『一緒に食べませんか?』的なアピールに持って行きたいんだけど……。

 と、悩んでいたら続きが来た。

『そう言えば家にも少し前に地元から荷物来た』

 添付された写真には白米に大根、その他野菜や焼酎。……白米と大根。

『よろしければ次の休みに秋刀魚とすだちを持ってお邪魔しても良いでしょうか。ビールも付けます』

 ドキドキしながら待つこと数分。

『OK』

 のスタンプきたーーーー!!!!

 これは、これは関係進展しちゃう? 進展待った無し!? やっほう! ありがとう、お母さん!!!

 それから時間と待ち合わせ場所を決めて、やり取りを終えた。さて、当日は何を着て行こうか。浮かれているけど、よく考えたら明日はまだ平日だし、普通に先輩と並んで仕事だ。はしゃいでないで寝なくては。

 しかし浮かれた頭ではなかなか寝付けず。翌朝遅刻ギリギリだったのは言うまでもない。

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