表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
159/460

光化学スモッグに気をつけろ

「おとーさーん。光化学スモッグって、なに?」

「え、知らないの?」

「社会の教科書に書いてあるんだけど、良くわからない」

 中学生の娘が久しぶりに話しかけてきたと思ったら、突然のジェネレーション・ギャップである。そういえば最近聞かないもんなあ。光化学スモッグってなんだっけ?

「何だっけナー。昔……俺が小学生くらいのころは、よく『光化学スモッグ注意報』って出てたんだけど」

「注意報? 大雨とか雷みたいな?」

「そうそう。光化学スモッグが発生したら、外遊びは禁止になって家や校舎に入りましょうって自治体のスピーカーからアナウンスが流れてな」

 確か吸うと気持ち悪くなるとか、気分が悪くなるとか……そんな……だったような……?

「ふうん。公害?」

「どうだろう。でも、そうなのかな。……すまん、詳しくは解らないから調べて良いか?」

「お願いします」

 手にしていたスマホで検索する。

「えっと……? 排気ガスが紫外線を受けてと科学反応を起こし、オゾンが発生する。で、視界が悪くなるって書いてあるな」

「オゾン?」

「O3……って中学生じゃわかんねえか。有毒な気体だな。それが発生して目とか喉がやられちまうんだと」

 40年近く前はしょっちゅう注意報が出ていたはずだけど、それがなんであるかなんて知らなかった。まさか中年になって判明するとはなあ。

 なんて感慨にふけっていると、娘はまだ首をかしげている。

「どうした」

「今は出てないの? 車とか排気ガス出してるよね」

「それも書いてあるぞ。大気汚染防止法ってのが制定されたって。だから車にしろ工場なんかにしろ、排気ガスの内容がより無毒というか、危険なものを減らして排出しないといけなくなってんだな」

 そう説明すると娘は口をタコのように突き出している。なんだそれ。つまんだら怒られるだろうか。

「えー……なんかお父さん大人みたい」

「大人だよ!」

「そうなんだけどーーー。普段だらっとしてるのに、そういうのちゃんと説明できるの……解せぬ……」

 えーなんだそれ。しかしつまり見直したってことか? 娘は一応礼らしきものを述べて去って行った。これでお父さんの名誉が保たれていると良いなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ