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これって、汗?

 朝起きて、びっくりするくらい自分が濡れていることに気付く。……汗? だよな? まさか大学生になってまで漏らした、なんてことはあるまい。……ないよな?

 そう疑ってしまうくらい、布団もパジャマ代わりのTシャツもびっしょりだ。

「寝るときもエアコンつけなきゃダメだな」

 濡れた服を洗濯機に突っ込んでスイッチを入れる。シャワーを浴びたら、だいぶさっぱりした。冷蔵庫を覗くとペットボトルの麦茶があったので、一気に飲み干す。それで生き返った。

 と、スマホがなにやら震えている。

「……先輩だ」

 もう嫌な予感しかしない。休みの日の朝。それも結構早い時間。そこに、後輩をからかうことが生きがい! みたいな女の先輩。

 恐る恐るメッセージのアプリを開くと、何というか、案の上って感じだった。

『おっはよー、起きてる? 今朝は暑いね。汗びっしょりになっちゃった♡』

 写真も送られてきていて。先輩の(たぶん)下乳からヘソにかけてのアングルで、汗? でシャツが肌にぴったりとくっついている、という、非常に扇情的な写真である。

 これになんと返せと言うのだ。しかしアプリを開いたことで既読マークがついてしまったため、なにがしかを返信しなくてはいけない。

「えっと、おはようございます。俺も汗びしょびしょだったんで、シャワー浴びたとこです。こうだな」

 無事に返信を終えて空のペットボトルを捨ててから、次にどうするか考える。朝飯になりそうなものあるかなー? 暑すぎてあまり食欲はないが、何か食べた方が良いだろうし。しかし時間が早すぎてコンビニくらいしかやっていない。素麺でも買ってこようか。ついでに昼もコンビニで済ますか?

 などと考えていると再びスマホが震えた。先輩だろうなあ。見たくないなあ。しかし、そうもいかないのでスマホを見ると、やはりそうだった。

『早いんだね。 今日暇? xx駅に出来たスーパー銭湯行こう!』

 男と女でスーパー銭湯行っても別々に風呂に入るだけでは? そんな疑問が伝わったのか、続きが送られてきた。

『男女共有ゾーンは水着必須だからちゃんと持ってきてね。私はめっちゃエッチなの持って行くから楽しみにしててね』


 ……行きたくねえなあ!!!!


 行かないとどうなる? ……たぶん水着で家に突撃してくるな。はあ、行くしかないのか。と、家のインターホンが鳴った。


 もう、本当に、嫌な予感しかしない。

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