プールサイドでカップラーメン
まぶしい日差しきらめくプールサイド。俺は同じゼミの連中と遊びに来ている。同期だけでなく、先輩たちも一緒で、そこそこの大所帯だ。でも皆でわいわいするのは楽しいから全然オッケー。
……オッケー、なんだけど。
「あ、君はカップラーメンにしたんだ。あたしもそっちでも良かったかな」
「う、うす」
その先輩は焼きそばを持って俺の隣に座る。近い、近い! 目のやり場に困る。先輩はかなりきわどいビキニタイプの水着だ。それだけなら、他にももっとエッチなやつ着てる先輩とかもいるんだけど、その、先輩はめちゃくちゃスタイルが良い。だからビキニからはおっぱいがこぼれ落ちそうだし、腰に食い込んだ紐とか、すべすべの太ももとか、とにかくヤバイので、あまり近寄らないで欲しい。
「ね、一口ちょうだい? あーん」
「は?」
「だめ?」
「いや、だめとかじゃ」
「なあに?」
だーーーーっ!!! 近い!!! 近いどころでなく、もう、半身くらい、くっついてる。腕に、何か柔らかいモノが食い込んでいて、足にもすべすべしたモノが触れている。
「あの、食べて、食べていいので……は、離れてください……」
「た・べ・さ・せ・て」
「ぐぬぬ」
できるだけ、できるだけ先輩の方を見ないようにしながら、箸を先輩の方に向ける。ずるずるっと面をすする音がして、ようやく先輩の体が離れた。
ふう、と一息入れて、先輩の方を見ると、なにやら思いついたような顔をしている。
あ、ヤバイ。そう思ったときは遅かった。
「ねえ、ラーメンのスープがはねちゃった。拭いて?」
「え」
そう、先輩が指したのは、先輩の……谷間だった。
「拭かないとべたべたしちゃう。はーやーく」
「ぐぬぬぬぬ……」
もうこれは、覚悟を決めるしかないのでは。ゴクリとつばを飲む。
「あとで、文句言わないでくださいよ」
そう言って、タオルを握る。そして、先輩の体を、
「こら! 純情な後輩をもてあそばないの!」
「見つかっちゃった」
そうして、先輩は別の先輩女子に連れて行かれた。あーあーあー。いや、大丈夫だ。がっかりなんかしてない。ホント、全然大丈夫。
「ん?」
横に置いてあったスマホが震えた。一通のメッセージが届いている。送信者は……先輩だ。内容は……
『続きは二人っきりの時にね♡』
「つ、続きなんかねえよ!」
まだまだ、俺は先輩に振り回されそうだ。




