湿度100%
じめじめとした部屋の中で寝転がっている。先程暑さで目が覚めてエアコンをつけたから、もう少ししたら快適な空間になる……はず……。
今日は同居している友人の景が早い時間に出社していったから、朝は起こしてもらわなかった。なので私は昼前まで寝ていた。そしてまだ起き上がっていない。だって暑いし。今日は急ぎの仕事とかないし。
冷蔵庫にすぐ食べられるものを入れておくと景が昨晩言っていたから、起きる気になったら食べに行こう。景が作ってくれたものだから、きっと間違いなくおいしい。楽しみだな。
でもまだ起きたくない。出来ることなら無限に眠っていたい。だって暑いし。
あーでもそろそろトイレ行きたいなー。景がいると
「さっさと行きなさいよ」
って言ってくれるから、もうちょっとなんとかして起き上がるんだけど。でも今はいないからなー。いやでも、行くか。
一回起き上がってしまえばなんてことなくて、そのまま洗顔も歯磨きもしてキッチンへ行く。冷蔵庫を覗くとボウルに味噌汁のようなものが入っていた。そしてダイニングテーブルにメモが残されている。
「冷や汁?」
メモに書いてあるとおり、ごはんを温めて丼に移して冷や汁なるものをかける。スプーンで混ぜて、いただきます。
「わあ、おいしい」
うん。やっぱりそうだ。景の作るものはなんだって間違いなくおいしい。冷たかった汁は温かいごはんと混ざってほんのりぬるくなって食べやすい。魚とショウガの匂いと、キュウリの歯ごたえがすごく良くて、あっという間に完食してしまった。
使い終えた食器を洗いながら、今日やることを考える。
今日は大学には行かなくても大丈夫。家で調べ物をして、調査依頼が来ていたから内容を確認して。きっと景が帰ってくるまでには全てを終わらせられる。
そういえば、と思い出して冷蔵庫を再び開けると、予想通りゼリーがあった。これも景が作って置いておいてくれたものだ。
「よし、今日もがんばろう」
少し遅めのスタートだけど、おいしいものを食べたから私は頑張れる。




