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プロローグ
世界は神の観測物に過ぎず
神の思惑次第で、世界は消滅する
〝世界の洗浄〟
不要な物を洗い流す
世界の洗濯であり、神の選択だ
神が無作為に選ぶその人だけが洗浄後の新しく作られた世界を生きる
そしてまた神は観測する
この世に神は居る
だが、神は観測し、破壊し、想像する
ただそれだけを繰り返す存在
救いを求める声も、喜び跳ねる声も
神は聞き入れず
ただ無情に、無慈悲に世界を白紙に戻す
白紙に戻った後の世界
前の世界は何も残らず
面影もなく
消え去る
俺はそんな洗浄された後の世界に残された
