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黄色い線の外側で  作者: 結城
3/6

ガラスみたいな彼女

俺は弓道部と写真部を掛け持ちしている。弓道部には滅多に顔を出さず写真部の活動をしている。実は弓道のルールさえ知らない。的に当てればいいんだっけ?

写真部は校内でカメラを堂々と持ち歩ける。朝会の時や行事の時にゆういつ自由行動が出来る部活でもある。

パシャッ

静まりかえった朝会中にシャッターを切ると視線が集まる。別に気にはしない。

写真部だからと言い張りスマホを使い出す奴もいる。まあ先生の餌食になっているが。


いつものように校内をうろついている。

時々声をかけてくる生徒がいる。大体俺の苦手なパリピな人たち。

「圭祐く〜ん。写真撮ってくれない?」

俺は作り笑いをしてシャッターを切った。なんかエロい。てゆうかスカート短い。そんな事を思いながら写真を送ってあげた。最近のカメラはスマホと連動出来るので楽だ。


ある日、長い廊下を歩いていると誰かが話しかけて来た。可愛い?美人?なんて言えばいいんだ?

「写真撮ってくれない?」

「あっ、ちょっと待って」

俺は急いで準備した。急がなければ居なくなってしまうような気がした。

準備を終え彼女にカメラを向けた。

バックは海が見える窓。彼女はカメラをじっとは見つめず恥ずかしがっている様子だった。

パシャッ

彼女に撮れた写真を見せる。3インチの小さな画面をじっと見つめていた。

「もう一枚だけ撮ってもらってもいいかな?」

彼女は白い壁の前に立った。今度はカメラをじっと見つめて少し微笑んでいた。

パシャッ

彼女に写真を送るため、いつもと同じようにスマホを連動させた。

「2枚目だけ送ってもらえるかな?」

一枚目は気に入らなかったのか?そう思いながら2枚目だけを送る。彼女の名前が画面に表示された。

紗凪。紗凪っていうのか。

「一枚目は消さないでもらえる?」

んっ?何故。まあ別にいいか。

「ありがとね〜」

彼女はお礼を言って階段をのぼっていった。

一枚目の写真を見てみる。茶髪のストレート。ガラスみたいな肌をしてるな。

また会いたい。そんな気持ちを胸に教室に向かった。


3時間目が始まった。俺の席は窓側。海がよく見えて暖かい席だ。まだ6月なのに気温は高く窓を開けていた。太平洋からの海風が顔を撫でていく。

全然授業に集中出来ない。まあいつもだが今日のは少し違う。

紗凪。何処のクラスだろう?まあ会いにいくほど俺は勇気も気力もない。昨日、響斗と遊んだからな。本気の鬼ごっこ。

響斗も俺も足は早い方。小学生相手だったら泣かせられるレベルだと思う。

「オラァ!まてぇよ!響斗!ぜってぇ捕まえる!」

遅くに下校してきた生徒は馬鹿だなと言わんばかりの目で見てくる。気にしないけど。本気の鬼ごっこは日の入りまで続いた。

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