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魔宝石物語  作者: かうる
魔女と狂気の王子(下)
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混乱と騒乱の脱出劇4

 神殿に於いて最も尊き存在、姫巫女。ライザタニアにあっては姫殿下との異名を持ち、王族に次ぐ権威をもその身に宿す。起源はライザタニア建国の折、建国の王と血を分けし兄妹により建立。故に、影の王家とも称される。

 神の言葉を『予言』という形で齎す姫巫女の存在は、建国以来ライザタニアの国政をも左右するも、内外への影響力を鑑みれば王家は神殿を蔑ろには出来ず、建国より百五十年である昨今に於いてもその権威は低迷するどころか王家をも圧迫するに至る。神殿は姫巫女の持つ権威におごり、王家に成り代わろうとまでの傲慢さを持つようになるのは、至極当然の流れであった。


「なに、侵入者だと⁉︎」


 珍しく晴天に恵まれたその日、神に仕える者の物とは思えぬ絢爛豪華なる執務室にて部下からの急報を受けたルスティアナ大司教は、書類片手にやや冷静さに欠ける素っ頓狂な声をあげた。神の代弁者たる姫巫女を拐おうと画策する不届き者が現れたというのだ。

 神に仕える神官たちだが、神殿の権威を貶める存在を許すほど優しくはない。非武装に思われる神殿には、その実、独自の武装組織が常駐している。姫巫女を守護する名目で王家から借り受ける兵士の数はおよそ一個分相当にもなり、彼らは今、大司教ルスティアナの一声で、神殿に仇なす敵を打ち砕く武装集団としての責を果たすであろう。

 アーレンバッハ枢機卿が王族への反逆者として捕縛されて以降、神殿の代表を務めるているルスティアナ大司教は万年筆を放り出すと、早速兵を引き連れ討伐へ乗り出した。


「何処の誰かは知らんが、現状いま、姫巫女を拐われる訳にはいかん!」


 金糸による唐草の刺繍美しい長衣を袖を翻すルスティアナ大司教の額には青筋。憤怒を顕に廊下を闊歩するが、残念ながらその憤りからは姫巫女を慮る気持ちは感じられない。彼は神官である前に貴族であり、貴族にありがちな野心家でもある。神輿に担がれた餅よりも、神殿の持つ権威の失墜を案じているのだ。


「姫巫女など他を立てればよい。だが、アレは王宮からつけられた目だ。そう簡単に排除はできん!」


 姫巫女は代々王家の血を引く貴族子女が選ばれる。初代姫巫女と同様、予言者としての能力を引き継ぐ子女を姫巫女として立ててきたのだ。しかし、代を重ねる内に必要な条件を持つ子女は生まれ難くなるのは必定。今代では『王家の血を引く』という条件さえ満たせば良いとばかりに、神殿派の高位貴族の子女からそれらしい者を選んでいた。当然、我が子を姫巫女に立てた家は強大な権力を有する事になる。王族に次ぐ権力を。そこに旨味を感じぬ貴族はいない。


「あの娘が拐われるのは一向に構わぬ。殺されるのもな。だが、そのどちらも我が範疇で起こって貰わねば困るのだ!」


 現在の姫巫女は元より姫巫女には選ばれぬ出自の娘。しかもあろう事か、ライザタニア王家とは縁もゆかりもない他国民。現在内乱中の二人の王子ーー王宮を自陣としている第二王子が他国より攫ってきた魔女、それこそが今代姫巫女の正体であった。

 ルスティアナ大司教は王宮の意向を受け入れざるを得ない立場ーーいや状況があったとはいえ、この状況に納得しているとは言い難いもので、プライドが高い故に憤りも強い。必然、口調も荒々しくなるというもの。


「嗚呼、忌々しい!忌々しい……ッ!」


 バサバサと布擦れの音をさせながら、ルスティアナ大司教は神殿内を闊歩する。兵士の先導を受けているにしてはやや早足ずきる。追随する部下も慌てて追いかけて行く有様だ。

 しかし、ルスティアナ大司教としては部下になど構ってはいられない心情にあった。やっと邪魔な枢機卿(上司)が居なくなったも束の間、またもや自身の覇業を邪魔する者が現れてしまったのだから。実に面白くない。面白くはないが従わざるを得ない。不信は背任を招く。迂闊な動きは見せられない。何の手出しも出来ない。どうしようもない苛立ちと葛藤。計略と謀略。そして打算。

 ルスティアナ大司教は一方でこの状況を活かさぬ手はないとも考えた。ふと脳内を過ぎる良からぬ策謀。「いっそ、あの悪妙高い変態貴族へ売ってしまおうか?」、「だがそれではあの王子の怒りに触れかねんし……」等と考え始めた時、側近とも呼べる部下の声が思考へ横槍を入れた。


「……どの、……大司教どの!」

「あ、ああ、なんだ?」

「侵入者の正体が判明しました。隣国の間者です」


 そうか、と生返事の大司教の口元には笑み。

 既に得ていた情報と照らし合わせ、間者の正体を決定付ける。


「……どういたしましょうか?」

「どうもこうもない!侵入者を捕獲し、姫巫女を保護する。当たり前であろうが!」


 側近はルスティアナ大司教から命じられれた意味を脳内で反芻した。大司教は今の今まで『王宮より押し付けられた姫巫女などどうなっても良い』とばかり、他者に聞かせられない愚痴を漏らしていた。なのに、どういう理屈わけか侵入者から姫巫女を保護するという。大司教の側近をして長いが、これ程余裕のない姿は初めてだ。ーーなどと側近が困惑していると、大司教は可笑しな表情をして佇んでいる側近に「何を呆けておる?早くしろ!」と苛立ち気に命じた。叱責を受け、側近は慌てた様子で返答もそぞろに指示を行動に移し始めた。


「全く、どいつもこいつも……!」


 アーレンバッハ枢機卿の優秀な側近であったルスティアナ大司教だが、自らがトップに立つ器でない事を薄々気付いていた。豪勢な椅子の上に踏ん反り返っているよりも、自らの足で動くを好む。そんな性質だから、今もこうして齷齪あくせくしている。向いておらぬからと今の座を他者に譲ってやれるほどの虚量もない。せめてこのような時にこそ頼れる側近がおれば、とこの日何度目かになろう深い溜息を吐いた。


「ーーお待ちください!奥之院へ戻して頂ける訳ではないのですか⁉︎……は?王宮へ?それはどういう事ですの⁉︎」


 不審者情報をそのままに出向いた先で対峙した間者たち。姫巫女を拉致せんとする不届き物と対峙したその後、隣国の間者と思しき者を捕捉した。その後、無事姫巫女を奪取。兵士らに後を任せ、ルスティアナ大司教は姫巫女を回収した姫巫女を元いた奥之院へは帰さず、そのまま事前に用意していた馬車の一台へと運び込んでいた。


「大司教、姫巫女つきの修道女が抗議しておりますが?」

「無視しろ」

「は、しかし……」

「もうよい!呼ぶまで下がれッ」


 兵士に命じて運ばせた()()が馬車に放り込まれるのを見届ける前に、ルスティアナ大司教は馬車へと乗り込む。扉を閉ざせば修道女の五月蝿い声も届かない。

 ルスティアナ侯爵は神殿の大幹部、大司教と云う立場なれど、ライザタニア国内に於いては一貴族に過ぎない。元より『長い物に巻かれろ精神』に逆らうだけのチカラもない。自身よりも上位の者からの命令には逆らえないのは、貴族としてどうしようもない性質サガなのだ。


「出せ」


 小窓越しに何処へとは言わず馭者へ命じれば、間を置かず車輪が石畳を叩き始めた。

 白を貴重とした無駄に煌びやかな馬車は、外部以上に内部の造りも上等で豪奢だ。手触りの良い真紅のベルベット生地の長椅子。柔らかな毛質の絨毯。

 ルスティアナ大司教はスプリングの効いた椅子へどっしりと腰を下ろし、瞑目した。

 神殿から王宮への移動は基本馬車を使う。立地としては隣接している神殿と王宮だが、敷地は広大を極めるからだ。特に王宮は、王族の住まう王城と政治機関としての公館との複合施設だ。敷地内には職員の宿舎や軍務省の管轄する軍隊の訓練場、独身寮まである。大図書館や講堂、治療施設や薬草園など、大小問わず様々な建物が敷地内に点在しており、徒歩で移動するとなればどう考えても時間が掛かり過ぎる。馬または馬車での移動が通常となるのは、どの国に於いても必然であった。


 ーカラカラカラ……ー


 僅かな振動を尻の下に感じながら足を組むと、目線を壁の先へーー後続に続く馬車へと向けた。そこには先ほど奪還した姫巫女とその侍女とも呼べる修道女を押し込んであった。


「いっそ今のうちに殺してしまおうか……?」


 あわよくば賊の仕業に見せかけて殺害しておきたかった。それが出来ぬのなら、手持ちのカードにできないものか。葛藤、自問、利益と損益。それぞれを天秤に掛けて更に葛藤。苦悶のルスティアナ大司教の脳裏に浮かんだ一人の男に唾を吐き掛けた。


「忌々しい。あの小僧、何を偉そうに……!」


 現王政権に於いて軍務省長官を務めていた実父に代わり長官の座に着いたゼネンスキー侯爵リヒャルト。今や第二王子殿下の右腕として宰相職をも兼ねる青年侯爵を、ルスティアナ大司教は特に嫌っていた。

 同じ侯爵位。歳などは親と子ほど離れている。にも関わらずふたりの差は歴然としている。


「今に見ておれ!現王陛下さえ復活なさればお前らなど……!」


 命じらるままに従わざるを得ない現状。まるで上司と部下ーーいや、主と臣下。そんな状況に甘んじられるほど、ルスティアナ大司教の度量は広くはない。

 鼻息高く息巻くルスティアナ大司教には側近の顔色など映らない。これが更年期なのか?と側近がホウと内心息ついたその時、


 ーガタン!ー


 突如、侯爵の葛藤を断ち切るように、不意に馬車が縦に揺れた。身体が浮くような感覚。両手足を踏ん張り、不意の揺れに耐えた侯爵だったが、不信感よりも許可なく止まった馬車に苛立ちを覚え、声を荒げた。



 ※※※※※※※※※※



 尊大な態度で豪奢なローブを翻しルスティアナ大司教が去った後、リュゼは自身の置かれた状況にある意味達観した気持ちになっていた。というのも、自分たちのようなズブの素人が工作員スパイの真似事をしている事に無理があったからだ。

 しかし、そんな事は百も承知とばかりに猪突猛進してきたのも確か。途中、不覚にも第一王子殿下の小間使いにされたのも、『情報を得る』という意味では幸運であったかも知れない。例えそれが双方様々な思惑があったとしても。

 そのような理由で、ここまである意味スムーズに敵国の内部まで来れたのは奇跡とも思えていた。

 勿論、これまでの過程を見れば、危険を承知に付き合ってくれたサポーターたちの存在が大きいと気づく。先輩騎士然り、移民親子然り。遠い自国からのサポート、他国からのサポートも忘れてはならない。見えない所でも手を貸してくれている人も大勢いる。

 これ程までにかの魔女は他者から想われている。そうとしか考えられない現実に、リュゼは別れ際の魔女を思い出して眉を潜める。


 ー君はひとりじゃないー


 これまでの人生の長くを他者に頼らず一人きりで生きてきたリュゼには、魔女の抱く不安や疑心暗鬼といった感情が理解できた。

 他者に頼るという事は自身を曝け出すという事と同意イコール。他者に自身を曝け出すにはリスクが伴う。自身の内面をーー弱味を知られてしまう恐れがあり、他者に付け入る隙を与え兼ねない。

 魔女の専属騎士となるまでのリュゼ自身も、他者に自身の弱さを知られてしまう事は自殺行為だと考えてきた。

 強ければ生き、弱ければ死ぬ。弱肉強食。自然の摂理。世の中、ギブアンドテイク。旨い話には裏があると思え。無料タダほど怖いモノはない。だからこそ、他者から与えられる感情には敏感になり、どんな裏があるのかを考えるは当然で……。

 そんな人生を送ってきたリュゼには、これまで他者との関わりを極端に避けてきた魔女の感情を十分に理解できた。自身に向けられる感情、それにどんな意味があるのかを勘ぐってしまう、そんな魔女の感情に。


 だが、実際はどうだ?


 周囲にはこんなにも魔女を必要としてくれる人がいではないか。ギブアンドテイクの関係であっても、その関係性は決してドライではない。自身の利益ばかりを重視したものばかりではなく、中には相手を慮る感情も含まれている。

 時と場合にもよるだろう。しかし、今回に限っては、手を貸してくれた者たちが得るのは利益ばかりではないと思われた。


 ーこんなメに遭ってんのに裏切らないんだよ、この2人ー


 リンクたち移民親子はこうして捕らえられながらも命乞いもせずにいる。生命いのちの危機に際してさえ、自らに課せられた任務を優先している。それは何故か。自らの生命を賭けてまで助けたい『誰か』がいるからだ。


「さて、どーしたものかな?」


 残された間者の声が回廊に虚しく落ちる。隣国の間者ーーもとい、隣国の騎士ニ名と移民親子に対するのは、ルスティアナ侯爵の命を受けた兵がふたり。その内の一人が構えた槍の矛先が間者たちを捉えて離さず、油断を許さぬ重圧プレッシャーがその場に緊張感を与えていた。


「やっぱ、誘い込まれたって見ていいのかな?」


 軽口を叩くが状況が変わる訳もなく。人質を取られた状態からの脱却はどう考えても無謀。数の差ならリュゼたちに分がある。しかし、移民親子たちは無手どころか足手まといにしかならず、勝敗を大きく左右させる事は明白だ。


「しかも、相手は歴戦の勇者って手練れときた!こっちは武器もない。地の利もない。人質も取られてる。あー、こりゃ詰んだな」


 緊迫した状況とは似つかぬ発言は、勿論リュゼのもの。先輩騎士から叱責や注意はない。ただ苛立ちに拳を振るわせるナイルのその態度はらしくないが、何の事はない、リュゼの視界の端にある先輩騎士ナイルは油断なく正面の兵士を注視しているだけであった。

 リンクからは「敵を刺激してどーすんの⁉︎」というヤジが視線と共に飛んでくるが、これもリュゼはムシ。歴戦の騎士たるナイルの視線を受けても怯まぬ兵士に視線を向けるや否や溜息一つの後、嫌そうに眉を顰めた。


「でさ。こんなトコで何してんのさ、セイ」

「……あんれ、バレちゃった?」


 人質リンクに刃を向けていた兵士がヘルムに手をかける。ヘルムに隠されていた顔、それは大変見知った顔があった。

 赤茶毛に緋眼。上背のある雄々しい体躯。耳には金の耳管ピアス。ちゃらちゃらした外見の割に隙のない身のこなし。一般兵にしとくには可笑しな存在感。かつてナイルの相棒を務めた後輩騎士セイがそこにいた。


「やぁ!久しぶりだね、リュゼさん。それとーーお元気そうで何よりです、センパイ」


 口を開かぬままな目を眇めるナイル。見つめ合うには甘くない視線の交わり。視線をぶつけ合った後、ナイルの「お前もな」と一言。

 セイはかつての相棒からのそっけない言葉に肩を竦めると、「これでも俺は命令には忠実なんですよ」と弁明らしき事を口にした。


「ハァ?命令?」

「あーもー、そんな目で見ないで欲しいなぁ、同じ釜の飯を食ったナカマでしょう?」

「よく言うよ」


 二人が舌打ちまでしないのは、裏切り者であるセイが密命を受けて潜入していた工作員だと知るからだ。セイがただの快楽主義者なら、出会い頭に叩き斬っていたに違いない。


「おっと少年、痛い目を見たくなけりゃ不用意に動かないことだね」


 自分たちを人質にしているのが、かつて自国の騎士であった事を知ったリンクは、叫ばずにいるのもやっとなくらいに全身に力を入れた。そんなリンクに対し不適な笑みを向けるセイ。すると、セイの視線はリンクを抜け背後にある兵士へと向かう。


「ぃーー⁉︎」


 リンクは背後から強まる存在感と威圧に唇をひき絞れば、途端、ぷつんと己を縛る縄が切られた。


「え?あれ……?」


 どういう事態コトが起こっているのか、リンクは目を白黒。その間にも父親バイゼンの縄も切られる。


「さぁて、行こうか」

「……は?」

「案内してあげるって言ってんの。あー、いま、『胡散臭え!』って思ったでしょう?大丈夫!これも俺に課せられた任務の一部だからさ」

「へぇ。罠じゃない可能性なんて、あんの?」

「だからって貴方たちに拒否権ないっしょ?()()を御体満足で奪還しなきゃならないんだからさァ?」


 手にした長槍をくるりと一閃、肩へ担ぐセイ。身を翻すとセイはリュゼたちに手を差し伸べた。


「さぁてどうする?俺の手を取るか、それとも俺を斬って先に進むか……」


 交錯する視線。交錯する思惑。一瞬の沈黙。一髪即発の緊迫した空気。それらをぶち破るように、甲高い怒声が挙がった。


「あーもー、ごちゃごちゃ煩いな!もう良いからさっさと案内してよね、騎士の兄ちゃん!」


 時に子どもは正直だ。大人同士の駆け引きなど面倒で仕方ないと感じるのは仕方ないこと。

 だからこそ、大人たちの会話を遮った子どもに対するリュゼの感情も複雑だ。目の前で拐われたアーリアを見送ったリンクの苛立ちも、十二分に理解できるからだ。


「ねぇ、兄ちゃんはアーリアが連れて行かれた先を知っているんだよね?」

「……。キミ、いい度胸してるって言われない?」

「そー言うのイイから、はやく!」


 困惑顔のセイから視線を投げられたリュゼ、その背後にいたナイルでさえ苦い顔だ。先程まで刃を向けられていた敵国の男に対して、大した度胸だ。そう思ったかどうかは定かではないが、セイはともすれば一人暴走しかねない少年の為にも行動に移る事にした。


「コチラヘドーゾ」


 ーーと。

 




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『混乱と騒乱の脱出劇4』をお送りしました。

混乱の最中登場したのは、工作員としてシスティナへ侵入し、アルカードを争乱を招き、同僚であり先輩であり相棒でもあったナイルを刺したセイ。

リュゼ、そしてナイルも心穏やかではないものの、それはセイの登場が予想外であった訳ではなく、彼の登場に何者かの思惑が関わると気づいたからで……。


次話も是非ご覧ください!



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