※裏舞台8※烏兎匆匆
癖のように無精髭を掻いた壮年の紳士は、だらし無く着崩した貴族装飾の裾から腕をぐっと伸ばした。そのとき車輪が小石を踏み、ガタンと尻を突き上げた。
ーヒヒィン……ー
馬の嘶き。蹄が土を打つ音が淡々と耳に届く。馬車列は長蛇。その殆どが荷馬車であった。
先頭を行くは軍馬。護衛役の兵士だ。その後を続くには鈍足な歩みの荷馬車であった。二頭立ての馬車、積まれた荷物の殆どが書物であったからだ。
常時戦争状態であるこの国に於いて、書物は金銀財宝よりも貴重品である。少なくとも、この荷の持ち主はそう考えていた。書物は宝。人類が人類たる為に必要な存在。文字を持たぬ動物たちと人間とを隔てる知性の欠片。知性の存在こそが書物なのだ。
だが残念な事に、この国ではその考えに同意する者は少ない。それどころか、知性のない動物のように本能のまま欲を追い求める者の方が多いように思えた。
「嘆かわしい。書よりも女を、女よりも金を求める貴族のなんと多いことか!」
その様な事を平気で声に出してしまうからこそ、この男は王宮では嫌厭されていたのだが。ある方面の貴族たちには特に。
だが、この男は政界のゴタゴタには昔から苦手意識を持っていた。酒や女よりも書物を好むこの男としては、酒池肉林を極めた現王の夜会にはホトホト嫌気が射していた。また、その息子である狂気の王子の宴にも。体躯の良い男はガサツで軍人気質に思われる事が日常茶飯事であったが、実際には剣術などの荒事よりも書物片手に歴史に思いを馳せる方を好みとしていた。
他の貴族たちが女性を値踏みしている時、または派閥作りに勤しんでいる時でさえ、この男はそれら全てに無頓着であった。何故ならば、男の意識と関心は賢王時代に築かれた大庭園の方に向けられていたからだ。
迷路のように入り組んだ生垣、三十の噴水と三百三十の神像、人工的に造られた洞窟。神秘性に溢れた城館の石組み。伝統的な金細工を施した庵。
光と太陽の神像は今世を代表とする作品であり、後世に残さねばならぬ宝であった。作者のジラルトンの造る写実的な彫刻には感嘆を禁じ得ず、盃を片手に何時迄眺めていても飽きぬ物であった。夜会参加など面倒でしかなかった男にとって、王宮の庭園を観覧する事こそがこの上ない喜びであった。
「暫くは芸術鑑賞もお預けだな」
王都には然程未練はないが、あの美しい王宮を鑑賞できなくなる事だけが残念だとの考えが過った男は、イヤハヤと顎髭を掻いた。やはり自分は貴族官僚には向いていなかったのだと確信して。
王都を離れ南へ二十日。馬車に揺られる毎日にも飽き始めた男の日課は、専ら、景色を見ながら動植物を観察する事であった。書物でしか知らなかった動植物を見つけては子どものように一喜一憂する姿に、当初はとやかく言っていた侍従長も、最早、呆れ果てたように目線すらくれないでいた。
「イタタタ……そろそろ休憩しないか?」
「またですか?前回の休憩からまだ半刻も経っていませんよ」
主人からの願い出だというのに、侍従長の言葉は実に冷たいもの。パタンとバインダーを閉じると、嫌味そうな手つきでモノクロを押し上げた。
「だから常々申し上げているのです。読書も結構ですが、たまには運動もなさってくださいと」
「お前の小言は聞き飽きた」
「まだ飽きる程は申しておりませんが?」
「あーー。お前は俺のお袋か?」
「大奥様ならば、これくらいの小言では終わりませんよ」
確かにと考えを改めた男は、侍従長からの目線を避けつつ無言で尻の痛さに腰を摩っていた時、前方の御者台から御者の「旦那さまぁ!」という素っ頓狂な悲鳴が届いてきた。
「なんだ、また山賊でも出たか?」
男は「よっこらせ」と婆婆くさい掛け声と共に重い腰を上げる。侍従長が御者台と車内との間にある仕切り小窓をガラリと開けた。すると、そこには真っ青な林檎のような丸顔の従者の顔があった。
「旦那さま、あれは何でございますか⁉︎」
男はボイルしたウィンナーのような指先。その先にある異様な景色に男と従者は、揃って顔を顰めた。一方は嬉々とした表情で、もう一方は怪訝な表情であった。
「あれは石灰華段丘だ。嗚呼、なんと美しい」
「せっかい……⁇」
「石灰石でございますか?」
首を傾げる従者と侍従長の顔を一度に捉えながら、男はそうだと答えた。
「この辺りは火山が密集している。あーーほら、向こうには桃色や橙色の山も見えるだろう?」
石灰石で出来た石畳が華のように広がり段をつくっている。そして、その先にあるのは鮮やかな極彩色な山並み。それが見渡す限り広がっている。波の様に畝る真っ赤な山肌。カラフルな絵具で塗りたくったような山々は未開の地だ。それが稜線の向こうまで広がっている。なんとも不可思議な光景だ。突然現れたその光景に御者が驚きの声をあげたとしても、不思議ではなかった。
「あっ、リヒター様!」
侍従長の呼び止めに応じる間もなく、男は止まりかけた馬車から飛び降りた。そして徐にしゃがみ込むと足元に転がっている石を一つ拾い上げた。
「やっぱりな。これは緑泥石。火山が飛び散って出来た石だ。この石には鉄分が含まれている」
リヒターと呼ばれた男はあとを追って馬車を降りた侍従長に向けて石を差し出す。侍従長は苦笑しながらも主人から石を受け取る。主人リヒターはそれまでのつまらなそうな表情とは違い、とても良い笑顔を浮かべている。
「あそこを見てみろ」
侍従長が指差された先に目線を向ければ、まるでペンキで塗りたくったような色鮮やかな崖があった。
「赤、橙、白、それに緑。火山が活発だった時代と落ち着いていた時代とで地層の色が違っているのだ」
王都王宮にあって貴族官僚をしていた時には一度として見なかった表情。子どものようにキラキラと瞳を輝かせた主人リヒターの姿に、侍従長は一つ溜息を吐いた後にウンと一つ頷いた。生き生きした主人の様子に安堵したのだ。
「あのずっと向こうには竜の住まう深き谷がある。リュシツィエ渓谷という。この世には前人未踏の場所が沢山あるが、あの竜山もその一つだろう。竜の他にも魔物の住まう地もあるというしな。流石の現王陛下もあの地を越えて侵攻する気にはならなかったらしい」
これまで人が登頂した事のない山々ーー未踏峰に思いを巡らせながら笑うリヒターは、胸のポケットを弄ると一本の煙草を取り出した。
マッチを擦ると煙草に火をつけて咥える。スウッと深く息を吸い込み、吐く。澄んだ空にゆるゆると煙が昇っていく。
「嗚呼、美味い……」
息苦しい王宮、私利私欲に塗れた貴族たちの中で吸う煙草より格段に旨い煙の香りに、胸の奥が清められていく気さえした。
主人リヒターが休憩を始めた事で必然的に従者たちも休憩時間に突入した。使用人たちは水分補給を終えると馬に餌と水を与え、馬具の調子を確かめた。護衛の兵士たちも周囲を警戒しつつ休憩をとっている。
リヒターはそんな周囲の様子を煙の先に眺めながらフウッと息を吐いた。これから行く先ーー西都トーレスは隣国システィナとの国境に違い軍事都市。王都エルラバートからは数千キロと距離が離れており、精霊の力を使わずに移動すれば、何十日もの間、馬車を寝床にしなければならなかった。勿論、街道沿いの街に立ち寄り、宿で休息をとる事もある。しかし、その際には街の管理者たる者との宴会が欠かせない。それはリヒターにとっては苦痛でしかない時間であった。必然、この旅では街に立ち寄るのは最小限に留まっていた。
『リヒター・カッフェ・バルカン伯爵、今日を持って貴殿には宰相付き官僚の職を辞してもらう』
いつも通り働いていたリヒターことバルカン伯爵が第二王子殿下に呼び出され、突然のクビ宣告を受けたのがつい二十日前のこと。丁度、第二王子殿下が隣国より塔の魔女を攫ってきた直後の事だった。『宰相付き』と役職名を持つ通り、バルカン伯爵の本来の仕事は宰相府の長官ーーつまり宰相の補佐であった。しかし、およそ三年前に時の宰相が汚職と職務怠慢を理由に第二王子殿下の手により処刑されてから、宰相府の長官は不在のままであり、第二王子殿下の側近たる軍務省長官が宰相の肩代わりをしていた。
実質的に軍部が政治を掌握している体制に、バルカン伯爵は異議を唱えていた。軍隊とは正しい政治体制の下にあって発揮される組織。それが政治を無視して独断で動いて良い訳がないのだと。
だが、そのような考えをいくら訴えたところで何の意味もなかった。現王時代から王宮に於いてその存在感を高めていた軍部は、現在病床にある現王の代理として指揮を執る第二王子殿下の下、更にその力を不動のものとしていたのだ。
「クビ、ですか?」
「そうだ」
突拍子もない考えを思いついては政治を混乱させ、政策が頓挫すれば激昂し、富を求めては近隣諸国に侵略行為を繰り返していた現王アレクサンドル。不治の病なのか何なのか、突如、病床の人となるや否や、第一王子殿下を王宮から追い出し、政治を掌握した第二王子殿下。無害なフリをして現王をこれまでも裏から操ってきたのが第二王子殿下だと知ると、貴族官僚たちの其々が身の振り方を選択せざるを得なくなった。
その中、古参官僚バルドレート公爵と共に代理政権下であってもライザタニアをより精錬された国家へと成長させねば、という意義を持って王宮務めに励んでいたバルカン伯爵リヒターであったが、この日、第二王子殿下より下された命令に、膝が抜け落ちる程の衝撃を受けた。
「……私も貴族の端くれ。殿下の御命令ならば喜んで従いましょう。ですが殿下、一つだけお聞かせ願えないでしょうか?」
「なんだ?」
「この時期にクビになされる理由をお聞かせ頂けないでしょうか?なぜ、この時期なのですか?」
これまでバルカン伯爵は己の信念とは異なる意見を出す貴族に反発し、時には面と向かって異論を申し立ててきた。特に、第二王子殿下の側近たるゼネンスキー侯爵には歯に物をきせぬ物言いで突っかかってきたのだ。更に云えば、現王宮の在り方について堂々と文句を言ってきたバルカン伯爵がこれまで三年もの間、野放しにされてきた事の方が異例。現在、王宮の主人たる第二王子殿下は『狂気』の異名を持つ。第二王子殿下は気に入らぬとなれば即座に斬り捨てる激情の持ち主なのだ。よく良く考えれば、斬り捨てられなかっただけでも稀というものであった。
「貴殿には西都へ行ってもらう」
「私が、西都へ?」
「そうだ。言わばこれは王宮の人員削除ではなく人事異動。貴殿には西都にて存分に指揮を奮ってもらいたい」
バルカン伯爵の質問に第二王子シュバルツェ殿下はアッサリと答えた。それは暗に第二王子殿下がバルカン伯爵を認めている事の裏返しであった。
直情型に思えるバルカン伯爵だが、ただ単に己の信念に猪突猛進している訳ではなかった。伯爵は歴史浅きライザタニア王宮を他国に負けぬ国家へと成長させたいという想いから、利己利益に貪欲な貴族官僚が許せぬだけであったのだ。
この時の質問も『なぜクビを切られるのか?』でなはなく『なぜこの時期なのか?』であった。バルカン伯爵は己がクビにされる理由に憤りを持つ事も反論する事もなく、ただ、時期だけを問うたのだ。その事に第二王子殿下は密かに好感を感じていた。
「左遷……では、ないのですね?」
「王宮に仕える官僚だけが官吏ではない。地方統治に尽力する官僚もまた、我が国を支える大切な官吏だ」
第二王子殿下の答えにバルカン伯爵は内心驚愕していた。シュバルツェ殿下が己が存在を疎んでクビを切った訳でも、目障りになって左遷した訳でもないと知って、バルカン伯爵は眼前の王子の評価を百八十度変えた。
「貴殿だな?これを提出したのは」
「それは……!」
「読ませて貰った。王宮の腐敗、その原因を歴史的観点から順に追って書かれていた。時に辛辣とも思える言葉の数々には、辛酸を舐める思いであった」
第二王子殿下の手にある書類は、バルカン伯爵が宰相代理であるゼネンスキー軍務省長官に出した嘆願書であった。軍部と宰相府を意のままに動かすゼネンスキー長官。軍部の長と第二王子殿下とが必要以上に近しい関係である事に危険性を覚えたが故の憂いであった。
「……殿下。私はこの国が侮られるのが、悔しくてならぬです」
バルカン伯爵はこれまで周囲の噂に触れ、鵜呑みにしていた自身を悔いた。何が『狂気の王子』か。こうして言葉を交わせば、シュバルツェ殿下の優秀さが直ぐに分かるではないか、と……。所詮、自分も他の貴族共と同じだ。流言に惑わされ、真実に気づこうともしないのだから。
「確かにこの国は歴史も浅く、文化もそれほど洗練されてもおりませぬ。しかし、妖精族との交流に於いては他国の類を見ないほどであり、彼らと培ってきた期間は長期に渡ります。各地に残る遺跡や石窟、風習や文化は、他国から見ても歴史的評価が高いものが多いでしょう」
エステル帝国に次ぐ国土を持つライザタニア。その各地には妖精族と共に育んできた文化や風習が数多く残る。精霊信仰に於ける信仰の仕方に差異はあれど、精霊や神にを崇める心に違いはない。にも関わらずライザタニアが他国から蛮国と呼ばれ蔑まれるのは、近年までその文化的遺産に目を向けず、戦乱によって自らの文化を破壊している様を愚かしく思われているからであった。
「自らの文化ーー存在意義を自らの手で破壊するとは、蛮人のする事に違いありませぬ。他国より蔑まれて当然ではありますまいか⁉︎」
握る拳に自然と力が込められた。バルカン伯爵は自国の文化や文明に対して誇りを持っていた。文化は歴史を作り、歴史は自身の存在を作るからだと確信していたからだ。そして、積み重なる歴史の上に立つのが国家なのだと理解していた。だからこそ、自身の存在意義を自ら破壊する自国の有様に、ほとほと辟易していたのだ。
「戦争を止めよとは言いませぬ。戦争もまた存在意義の一つ。ですが、戦うより前にやるべき事があるのではございませんか?」
ここ近年、ライザタニアは執拗にシスティナを攻めている。システィナの豊富な資源を取り込もうと躍起になっているのだ。そして、その戦争のやり方こそが問題であった。
「……そうだ。我々の仕事は政治だ。内政問題を抱えている現状、他国に攻め入る余裕などない」
「ならば何故……⁉︎」
ーーなぜ殿下はシスティナの魔女を攫われたのですか!
バルカン伯爵は終にシュバルツェ殿下からの返答を得る事はなかった。その前に伯爵は喉奥に息を飲み込んだ。黄金に輝く瞳に射竦められたのだ。
「バルカン伯爵、貴殿は早々に西都入りを果たし、政治機関を復帰させ、中央との連絡網を確立させよ」
「ーーは」
「西方将軍には既に通達済みだ。『叛徒どもは根絶やしにせよ』とな」
西都は王都から距離がある。その為、王宮からの目が届かぬ事を良い事に、貴族や官吏、軍人たちが羽を伸ばす傾向にある。しかも、西都は隣国システィナと国境が接している。自ずと争い事が多く、何かと暴力で解決しようとする傾倒がある土地なのだ。
シュバルツェ殿下はその意識改善せよとの仰せなのだ。しかも、時と場合によっては軍事介入も許すとのこと。その意味をバルカン伯爵はしかと理解した。
「ーーは。身命に賭けましても……」
伯爵は頭上から掛けられた『頼む』との言葉に息を飲み、同日の内に王都を離れた。王都へ家族を残しての進発であった。
「この年になって単身赴任とはなぁ……」
青い空に向かってぷかぷかと昇る煙を見上げながらボヤいていると、いつの間にか側にいた侍従長が首を竦めた。
「仕方ないのではございませんか?西都は王都ほど治安が良くありませんからね」
「それに目新しい物もないしな……」
バルカン伯爵には社交界デビューして間もない末娘がいる。彼女が流行に乗り遅れない為にも家族が王都にある方が良いのは分かるのだが、それでも、家長一人を追い出した奥方と四人の娘たちを思い出すと、バルカン伯爵はなかなか居た堪れない気持ちになるのであった。
「アヤツら、儂が遠足か何かに行くのではと勘違いしているのではなかろうか?」
「と、申されますと?」
「土産にシスティナ産の目新しい装飾品を強請ってきよった」
バルカン伯爵には息子がおらず四人の娘のみがいるのだが、その娘たちには相応の教育を施していた。まだまだ男尊女卑が根強い情勢である中、バルカン伯爵は娘らに男子に劣らぬ教育を施した自負があった。男尊女卑社会にあっては才女を妻には望まぬ傾向はあれども、知性のない妻は毒になる事をバルカン伯爵は知っていたからだ。だからこそ、正しい知識を持つ事がどれほど重要な意味を持つのかを説いていた。
「ハハハッ。彼女らなりの励ましよ。『早く馬鹿騒ぎを終わらせてこい』とな……。やはり教育の力は偉大だと思わぬか?」
伯爵の妻と四人の娘たちは自国の在り方、歪さに気づいていた。だが、自身の身分では自国の在り方を正す事が出来ない事も知っていた。だからのそ、出来る事は自らの配偶者や父親の尻を叩いて働かせる事のみであったのだ。
「ーーさて。仕事にかかろうか?」
バルカン伯爵は煙草の火を押すと重い腰を上げた。そのままグッと腰を伸ばすと、一羽の緋い鳥が視界に入った。緋鳥は青い空を真っ直ぐ西へ向かって飛んでいく。まるで闇夜を切り裂く一条の光のように。
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや、か……」
小心者には大人物の考えや大きな志などは分からない。だが、大人物の志を知ろうとする事は出来る筈だ。
「烏兎匆匆。もう間も無く、新たな時代が動くーー」
バルカン伯爵が西都入りを果たしたのは、その数日後の事であった。
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裏舞台8『烏兎匆匆』をお送りしました。
※リヒター・カッフェ・バルカン伯爵は妻チェルシーとの間に4人の娘がいる。年がいってからの子どもの為、目に入れても痛くないほど可愛がっているが、年頃の娘たちはそんな父親に対して塩対応。
※自身の跡を将来の娘婿に継がせようと画策中。
※義理息子とのサシ飲みを夢見る53歳。
次話もぜひご覧ください!




