子猫の飼主2
※暴力表現があります。
※(シュバルツェ殿下視点)
寛大な主人の元で奴隷であり続ける事は不幸ではない。主人に従順であり、与えられた仕事をこなせば住む場所も食事も与えられるのだから。寧ろ、自分で自分の未来を考える必要が無い分、奴隷である方が楽だと思う者とて存在するだろう。そのような者たちからすれば、奴隷から解放されるなどもっての他であり、現在の幸せな生活を壊す輩の方が悪人だと思うだろう。
本来なら人間とは自由を求める生き物。自身の未来を選択する権利を有している。奴隷たちが現状に安堵し、安定した堕落ーー安楽を求めるようになったのは全て、ライザタニアの誤った社会制度の所為だった。
ライザタニアの奴隷制度の歴史は長い。建国以前ーー遊牧民だった時代より奴隷は存在していた。他の民族を襲い略奪行為を行う時、戦利品となったのは豊かな大地や金品だけではない。人間もまた、勝者の戦利品となるのだ。
奴隷を持つ事が豊かさの象徴。その忌まわしき文化はライザタニアに現在も根付き、健全な精神を侵す原因ともなっていた。
相手を武力を持って支配すること。支配とは、肉体的自由に留まらず精神的自由をも侵す行為。人間が本来持つべき自由を縛る行為なのだ。これを計画的に行ったのがライザタニア建国の父ーー賢王であった。賢王は煩わしい仕事を一手に引き受けるという名目で国民から自尊心をーー『考える力』を奪ったのだ。
考える事を放棄した国民。彼らは国の行末を、自分たちの未来を、己の生活すら賢王に丸投げした。
賢王の治世が始まってから百五十年間。ライザタニアは賢王の思惑通り、王族に依存する国家へと成り果てた。傀儡と化した国民。利益利権を貪る貴族。富と権力をその手に収める王族。ある時は王族を支え、ある時は王族を諫める存在であった神殿も時の流れには逆えず、現在はその権威を失墜させてしまっている。
ーこのままではいつかライザタニアは滅亡するだろうー
未来を選択する行為を放棄した国に未来などない。停滞は終焉へと向かう道筋の途中なのだから。『いつか』ではなくもう『その時』は近づいている。その事に気づく者は少なくはない。しかし、生まれた頃よりある制度を、その価値観を一変する事は容易い事ではない。一度嵌った沼から這い上がる為には力が必要なのだ。それも圧倒的な力が。
※※※
こちらへ向けて首を垂れていく侍従を横目に、私はふとそのような事を考えていた。彼らは王宮に仕える事を許された従順な家臣たちだ。多くは私の幼い頃より仕える者だが、中には新しく入った者もいる。およそ二年半前、現王を追い出す過程で殺さざるを得なかった家臣の変わりに採用した者たちだ。どの家臣も私に絶対的忠誠を誓っている。ーーいや、逆らう感情など彼らの中にはない。この国で王族に逆らう感情を持つ事は『悪』であり、同時に王族に忠誠を誓う事は『善』なのだ。そういう教育が生まれた時より施されている。彼らも知らない内に精神が蝕まれている。そう、まるで零したワインがテーブルクロスに染み込んでいくように、ジワリ、ジワリと……
「我という者がありながら浮気か?」
治療士が来てから小一時間。そろそろ治療も終わっただろうと扉を開けてみれば、そこには魔女と治療士とがイチャイチャと触れ合っているではないか。金髪の麗人と白髪の美少女が笑顔で談笑している様は一見麗しい光景に見えるが、片方の金髪麗人は私が呼んだ治療士であり、何より男だ。治療士は私をーーこの後宮の主を部屋から追い出しておいて、魔女と触れ合っている。しかも、二人はかなり仲睦まじい様子。
「おいこら間男。治療が終わったのならサッサと帰るがよい」
「あらまぁ!第二王子殿下ともあろうお方が、これほど器量の狭いお方だったとは」
私の言葉に治療士は見せつけるように魔女を背中から抱き込むと、鼻で笑って言い返してきた。この国に於いて第二王子に反論できる者など希少だろう。
魔女は「浮気?」「間男?」と首を傾げている。朝方より顔色は幾分か良い。治療士により治療の効果があったという証拠だ。この段階で治療士は私の依頼を確実に熟している。それは私の信頼に値するという事だ。私は仕事のできる者を感情だけで排除するような狭量ではない。だがしかし、一言や二言、文句ぐらい言っても良いとは思わないか?
「ただの治療士風情が……」
「ええ。ただの治療士でございますよ。そのただの治療士風情を殿下は気にかけておられるのですね?」
「チッ!サッサと帰れ」
私の視線や言葉に臆する事なく治療士は言い返してくる。実に中身のない口論だ。背後で侍従長が苦笑しているのは気のせいだと思おう。
「ええ。患者さんには早く休んでもらった方が良いもの。殿下の為にも退室させて頂きましょう」
いちいち感情を逆撫でした言い方をする治療士だ。しかし、患者を休ませるという提案は良い。
魔女をわざわざ隣国より生きた状態で拉致してきたのには理由がある。魔女は私にとってーーいや、我が国の未来にとって無くてはならぬ駒。『その時』が来るまで五体満足で居て貰わねば困るのだから。それに私も鬼ではない。弱っている魔女をこれ以上傷つけるつもりはない。
「アリス先生、ありがとうございました」
「そんなに畏まらなくてもいいのよ。これも仕事だから。アーリアちゃん、また明日も来るからね!」
「はい。宜しくお願いします」
治療士はさっと荷物を纏めると、私への挨拶も程々にはにかむ魔女に向かってヒラヒラと手を振る。その行為が如何にも軟派で、見ているだけで何故かイラッとしてしまう。そして、『そのように頻繁に来なくても良いのでは』と視線を治療士へと向ければ、治療士はにっこり笑って此方へーー扉に向かい歩み寄ってきた。
「まぁ、殿下。私は治療を継続した方が良いと判断したのみ。その方が傷の治りも早い筈ですわ」
それに……と治療士によって小さく耳打ちされた内容に私の眉は僅かに上がった。驚愕とまでは言わぬがそれに近い感情と苛立ちとが立ち昇る。感情を読み取らせぬようにと幼少こ頃より訓練してはいるが、胸の奥から滲み出す仄暗い感情を表に出さぬのは苦労するものだ。
了解を示すように僅かに顎を引けば、治療士は口元に微笑を浮かべながら頭を下げた。その微笑は男の私から見ても麗しく感じる容姿ではあったが、口元とは違い瞳には強い怒りの感情が含まれていた。
「細菌は何もない場所には入り込まないものですから」
ーああ、そうだな。私もそう思うー
この時ばかりはこの軽薄な治療士に同意せざるを得なかった。
※※※
ーザァァァアアアアアアアア……ー
雨音に似た水の流れ落ちる音が連座している。耳を澄ませばその中で時折、人の声が混じっている事に気づくに至った。くぐもった声音は女のもの。寝室から浴室へと続く扉を僅かに開けると、水音に混じって女の怒鳴り声とバシン、バシンと何かを打ち付ける乾いた音が耳に届く。
「このシスティナの悪魔が!我が国に災厄を撒き散らしに来たのかっ」
「ぃっ……ぁっ……」
「あのお方のご命令でなければ、お前などの世話、誰がするものか!」
「っ……ぃゃ……」
魔法の火も灯さぬ空間は窓からの月明かりのみ。その中に三つの影がゆらりゆらりと揺らめいている。その内の二人は王宮で働く侍女のお仕着せを身に纏っている。どちらもまだ若い女だ。そして、残りの一人は白い髪と虹色の瞳を持つ少女。暗闇の中でもその雪の様に美しい髪は映えている。
侍女の一人は髪を振り乱しながら手に握る濡れたタオルを振り下ろし、もう一人はただ黙々と呻き声を上げながら身を捩る少女の身体を押さえつけている。侍女たちからの暴力に苦痛の声を上げ続けている少女に対して、侍女たちはその手を止める事はない。柔らかなタオルにそれ程の殺傷能力はないのだが、見たところ、濡らしたタオルの中に固形石鹸でも入れているのだろう。どちらも浴室にあって不思議はない。それらからも、侍女たちの犯行が計画的なものであると断定できた。
「魔女はこの程度の傷など簡単に治癒できるのでしょう⁉︎ いつ迄人間のフリをしているの⁉︎ あぁ、気持ちが悪い。正体を現しなさい、この悪魔めッ!」
「ゃぁっ……!」
「気持ちの悪い髪色ね!悪魔の遣いというのは強ち外れてはいないのかも知れないわ!」
「ゃめ……!ぃっ……」
「逃げるな!この魔女がッ!」
少女は侍女から髪を掴み上げられ、身体中に攻撃を受けながら小さな悲鳴を上げる。ゆるゆると手を上げて攻撃から身を庇おうとするが、その瞬間、もう一人の侍女に押さえ付けられてしまう。誰からの助けも入らぬ状況に対して、少女の目は諦めの色が濃い。苦痛から逃れる術はただ時間の経過のみ。苦痛の時間に終わりが来るのをひたすらに耐えるのみなのだ。
「そこまでにしてもらおうか?」
一つ嘆息すると、私は扉を開け切ると浴室へと足を踏み入れた。
「だれ⁉︎」
侍女は鞭を振るう手を止めると、侵入者の方へと身体を向けた。
「浴室には誰も入れぬようにと言っておいたのに……」
そうだろう。このような行為、他者に知られる訳には参るまい。この宮に身を置く者は少々特殊な事情により、常に監視の目があるのだ。部屋の外には昼夜を通して騎士の見張りがあり、部屋の中にもまた侍女や侍従による見張りがある。その様な中で監視の目が緩む時間帯がある。それは排泄と入浴の時間だ。特に時間を要する入浴の時間は侍女のみが対応に当たる。それをこの侍女たちは悪用したのだ。
「ほう?貴様は我が声が分からぬだな?ならば納得だ。我も貴様のような家臣を持った記憶がないのでな」
私は嘲笑を浮かべた。全ての王族を追い出した現在、この後宮に於いてーーいや、この王宮に於いては私が君主なのだ。にも関わらず、この侍女たちは声で第二王子を判別できぬらしい。そのような者が我が家臣である筈がなかろう。
「ヒッーー⁉︎ あ、貴方様は……!」
「シュバルツェ殿下……!」
漸く私が誰か知った侍女たちは顔を盛大に痙攣らせると口元を手で覆った。ドスンとタオルが浴室の床へ落ちる。同時に掴まれていた腕を解放された少女は侍女の手から滑り落ちると、力なく膝から床へと崩れ落ちた。小さな呻き声を漏らしながら横たわる少女。四肢に力が入らぬのか、ぐったりとした様子で目を閉じている。
「可笑しいと思っていたのだ」
ーーいつまで経っても子猫の体調が戻らぬ事をな。
この白髪の少女は私が部下に命じて攫わせた『システィナの魔女』。その名をアーリアと云う。システィナでは東の国境を守る管理者の任に就いている魔導士だ。ライザタニアと国境を接するシスティナの東の国境。そこを守護する魔導士を攻略する事こそ、システィナを侵略する足掛かりなのだ。私はその国境からこの魔女を攫って来させ、現在、魔女を私の後宮で監禁している。監禁とは云うが、正確には他者に害されぬ為の保護といった意味合いが強い。ライザタニアに於いて、システィナの東の魔女の価値は高い。使い様によっては我が国の命運を左右できてしまう程に。
魔女本人からすれば不愉快極まりない状況だろう。
何にしろ自身が自国の負荷になり、剰え、来たくて来た訳ではない敵国で政治の道具とされているのだから。
私としては苦労して捕らえさせた魔女が、この様な事で早々に死んでしまうのが一番困ること。だからこそ、王宮の牢ではなく私の目の届く後宮へと連れて来た訳だが……しかし、よもや後宮でもこの様な事態が起こるとは、管理者責任を問われる由々しき事態だと思わぬか。後宮の主としては何とも情けない。
「後宮に於いて、しかも我の目の届く範囲で犯行が行われていたとはな」
魔女は王宮へ連れて来られた時には既に体調が芳しくはなさそうであったが、後宮で規則正しい生活を送らせれば自然と回復する筈であった。だが、そう目算してから早十日。魔女の体調不良は一向に改善されていかなかった。
食事もろくに喉を通らぬ様子で、小さな身体は益々ほっそりとしていくばかり。嫌がる魔女を子猫のように抱き上げてみれば、そのあまりの軽さに驚きを覚えた。
そして極め付けは身体にある傷。背にある大きな三つの傷は、我が部下の一人につけられたモノだと報告を受けていた。システィナでの戦闘の際についたものだと。勿論、治療経過も耳にしていた。しかし、背の傷に紛れるようにしてついた複数の裂傷や打撲痕は何だと云うのか。
「殿下!この者は『システィナの魔女』でありましょう⁉︎ なぜ、我がライザタニアを苦しめる魔女を殿下の手元に置かれるのですか⁉︎」
「そうです!我々は我が国の為にこの悪魔に正義の鉄槌を下していたに過ぎませんっ」
「つい先日もこの魔女は貴方様を魔術で吹き飛ばそうとなさったではないですか!」
「保護されているにも関わらず、魔女は貴方様を害そうとしているのです!それを我等が見過ごせる筈がございませんっ」
侍女たちは膝をつくと胸の前で両手を組んで見上げてきた。次々に叫ぶ言葉は自分たちが主人の客に対して行った暴行への反省ではなく、己の罪を肯定し、その正当性を主張する為の反論だ。
「貴様たちの言、よく分かった」
私の言葉に侍女たちは期待の眼差しを浮かべた。自分たちの行いが主人より認められたとでも思ったのだろう。だが、そんな訳がないであろうが。
「それが貴様たちの犯行理由なのだな?」
私は一切の感情を顔から消し去り、虫ケラを見るような目線で侍女たちを見下ろした。すると侍女たちをヒッと息を飲み顔を痙攣らせた。
「敵国の魔女ならば無抵抗な者でも襲って良い。貴様らはそのように言うだな?」
「それは……!」
「我には無抵抗な娘に集団で暴行を加えているようにしか見えなかったが?」
この者たちの言を是とするならば、気に入らない者ならば己の気分次第で誰でも害して良い事になる。そう諭したつもりだが、侍女たちには私の言葉が理解できていないようだ。
「でーーですが、この魔女は我が国の生活を苦しめる原因でございましょう?」
そう侍女は言い切った。表情を見遣ればそこには偽りなどなく、侍女は心からそう信じているのだと理解できた。王宮からの公布を鵜呑みにする。これこそが我が国の国民が長く侵されてきた毒だ。
「ならば何故、我のおらぬ場所でこの娘を害した?この魔女が我に相談せぬ事を知っていながら、隠れて蔑める理由は何だ?」
自分たちの行いに正当性を主張するならば、この様にコソコソと隠れて犯行を行う必要はない。であるのに侍女たちは我の見えぬ場所でーーいや、同僚たちからも隠れるようにして夜な夜な魔女を害していた。その態度こそ、自分の言動に偽りがあると主張しているようなものではないか。
「この者が何者であろうと関係はない。我はこの娘を保護すると決め、貴様たちに『この者の世話をせよ』と命じた」
「「ーー!」」
「貴様たちは我が命を軽んじ、浅慮からこの娘を害した。主人の命を守れぬ家臣など必要ない。そうは思わぬか?」
この魔女が何処の誰であろうが関係はないのだ。最高責任者が命じた仕事を放棄した家臣。主人に対して反論を持って己が正当性を示さんとする態度。自身の感情を最もとした行動のどこに理解を示さねばならぬのか。主人に牙剥く者など叛逆者でしかない。
「捕えろ」
「「はっ」」
私は背後に控えていた騎士へと命令を下した。侍女たちは僅かな抵抗を見せたが騎士たちの力には敵わず呆気なく身体を拘束されると、引き摺られるようにして連行されていった。背後から侍女たちの喚き声が聞こえたが、私はその一切を耳に入れる事はなかった。
「大丈夫か?」
到底大丈夫だとは思えぬが、そう魔女に声をかけると浴室のタイルの上に倒れ伏す娘へ近づき、膝をついて魔女の身体を起こした。魔女は小さく呻くと、閉じていた瞼をゆっくりと押し開けた。闇の中でさえ際立つ美しき瞳が私を真っ直ぐに見つめてきた。
「何故、我に相談しなかった?」
膝を背凭れにして娘の顔を上げ、額や頬にベッタリとひっついた髪を指で梳き下ろしてやる。娘の身体は長時間水に当てられた事によって冷えていた。朝薔薇なように美しい唇が紫色に変色している。
「ぃっ……殿下、の命では……?」
「我はこのような事は命じてはいない」
見上げてくる瞳には私に対しての恐怖と困惑の色が浮かぶ。
ーこれで『信用しろ』など、どの口が云える?ー
娘は夜な夜な行われる折檻を第二王子の命令であると考えたのだろう。それは私の普段の行動にも原因があると考えられた。
「ぃた……、っ……」
身体を支える為に娘の腕に手を回せば、少し触れただけで顔を苦痛の色に曇らせた。私は一拍分だけ思考すると、徐に娘の腕を持ち上げて袖をサッと捲った。するとそこには無数の擦過傷と、赤紫色に変色した打撲痕があり、手足が僅かに痺れているではないか。
その時、気づかされた。袖の長い服ばかり着ていたのはこの傷を隠す為。更には、娘の食事に遅効性の痺れ薬が混入していたと云うことを。全てはこの娘への暴行を気づかせぬ為に侍女たちが行った偽装工作だったのだ。
「気づくのが遅れてすまなかった」
食事にろくに手をつけなかったのは、体調が戻らぬ所為ばかりではなかった。食事には微毒が混入されており、もしそれを口に入れたならば、このように無抵抗な状態で暴行されてしまうのだ。そして、娘が昼間によく寝ていたのは、夜な夜な折檻が行われるからであって……
「もう、この様な事はさせぬ」
「でん、か……?」
「良く耐えたな。もう何の心配もない。休むがよい」
私は長衣を脱ぐと真綿で包むように優しく娘の身体に巻きつけた。そして、なるべく娘の負担にならぬ様に抱き上げた。身体を震わせながら私の顔を見上げてくる娘の顔は雨に濡れる子猫のよう。子猫を抱くように右腕だけでその小さな身体を支えると、左手で頭を優しく何度も何度も撫でた。すると娘は力尽きたかのように瞼をゆっくりと下ろし、コトンと頭を私の肩に寄せてきた。
ー貴様を虐めて良いのは我だけだー
眠りに落ちた娘の頬にそっと掌を添えた。
お読み頂きまして、ありがとうございます!
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『子猫の飼主2』をお送りしました。
内緒で行われていた折檻に対して飼主はいたく御立腹です。狂気の王子は自分のででイジメる事が好きですが、自分のモノが他人に虐められている事には苛立ちを覚えるようです。そして、そんな飼主の屈折した想いに子猫は困惑するばかりです。
次話も是非ご覧ください!




