表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仮面の勇者  作者: トカゲ
9/11

8.騎士団長との邂逅

すいません……今回かなり短いです。

明日はもうちょっと長めに書けるようにします。



結局、梨紅さんの指導役はオルソフィア姫が担当することになった。

というか、最初から無茶な話だったんだ。

ダブルブッキングした上で丁寧に教えるなんていうのは……。


半ばこうなるであろうことを確信してはいたものの、どうしたら良いか分からなかった私は、どちらの約束もすっぽかすという最大の禁忌に打って出てしまった。


……いや、あの時の私の脳みそはどうにかしていたんだろう。


と、今振り返ってみればそう思えるが、あの時の私からすればそれが最善手だったのだろう。


その後、約束をすっぽかされた二人が私の部屋の前で鉢合わせ。

そして、強制的に事情聴取が行われる運びになった。

事情を聞いたオルソフィア姫が、


『なるほど。でしたら、わたしがリク様の勉強を手伝いましょう!その方が効率的でしょう?』


という正論を出したことで、梨紅さん自身もある程度内心の整理がついたのか、オルソフィア姫に一言謝ってから教えてもらうこととなった。


これで授業を受けるのが二人になる、とそう思っていたのだが……。


『うーん、ちょっとリク様はまだこの世界のことを全く理解できてませんね……。しかも字も読めないようですし……しばらくはリク様の勉学を優先しましょう!』


と、オルソフィア姫がそんなことを言い出したがために、私の今回の、というかしばらくの授業はお休みである。


では、その間私は図書室で本でも読んでおけば良いのか?

と、思ったりもしたが、


『キョウマ様のお相手はちゃんと考えてありますので……とりあえずは訓練場に顔を出してください』


と、言われたので、こうやって私は訓練場に足を運んだ。


ここまでの道を教えてくれたのはクルエルなのだが、あいつは恐らくオルソフィア姫のことが心配になってついて行ってしまったのだろう。


そんなことを考えながら、扉を開けるとーーー


「……こんにちは、エルトランド王国近衛騎士団団長、ラウス・エクエス。あなたが、キョウマ、どの?」


と、体育館ほどの広さの部屋に一人、ぽつんと体操座りをした女の子が居たーーー





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ