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01 魔力の渦
神様というのは――シンカクというのはこんなにもちっぽけなものなのだろうか。
大時化の海に浮かべられた笹舟のように、僕は魔力の大波に揉まれていた。
こんなちっぽけな僕に、一体何ができるのか。何をしたいのか。力の使い途なんで僕には思いつかない。今はそれでいいのかもしれない。――けれど、いつかその力を使いたいと思ったとき、使うべき時が来たなら、使える自分でありたい。
ただ漠然とそんなことを思いながら、目まぐるしく天地が変わる荒波の中を、ひたすら耐えた。
そして、僕は考えた。
青のこと。
塔也のこと。
リンちゃんのこと。
雪代さんのこと。
そして――
僕は渦の一点へと吸い込まれていく。




