第7話 愛との再会
前回のあらすじ
洩夜は愛の事が気になりエリア136に行こうとすると巽という男が現れた。洩夜は何とか引き分けで終わりエリア136に向かう事が出来た。
洩夜はそのままエリア136に向かって歩いていった。
洩夜「あと29日21:59:42か。かなり戦ってたんだな。」
〜50分後〜
洩夜「かなり歩いたのに、敵に出会わないってある意味凄いな。」
腕輪を見るとエリア136と書いてあった。
洩夜「うん?」
洩夜は倒れている人を見つけた。その人は翔子だった。翔子もこちらに気が付いた。
翔子(こんな時に・・・でもどこかで見たような気が・・・。)
洩夜は翔子に近づいていった。翔子は横にあったUZIを持って洩夜に向かって構えた。
翔子「来るな!これ以上近づいたら殺すわよ!」
洩夜は横にある死体を見て言った。
洩夜「これお前がやったのか?」
翔子「えぇ。そうよ。」
洩夜「ふーん。」
洩夜は翔子の横に座り聞いた。
洩夜「愛とかいう女は?」
翔子「さぁね。私も探しに来たんだけど・・・って何であんたが愛の事を?」
洩夜「少しだけ話をした。」
翔子「あ!あの時の人!」
洩夜は頭を抱えて
洩夜「大声を出すな。もしかしたら周りに誰かがいるかもしんねぇだろ。」
翔子「そっそうね。」
とりあえずと洩夜は立ち上がり地図を開いた。
洩夜「じゃあな。また愛を探すしかないか。」
すると翔子は木を掴みながら立ちがって
翔子「待って私も一緒に・・・ぐっ。」
洩夜「何でそうなってるのかわからねぇけど、その足じゃあ俺の足手まといになるかもしれない。残念だがお前はここで死ぬのかもしんねぇな。」
翔子「そんな。」
洩夜はため息をして
洩夜「仕方がねぇな。俺の足手まといに絶対ならねぇって約束するだったらついて来い。ただし少しでも足手まといになったらお前を殺す。」
翔子は頷いて足を彦ずりながら洩夜について行った。洩夜が翔子の足を見て気にしたような目で言った。
洩夜「それにしても何でお前包帯してないんだ?服じゃあ駄目だろ。」
翔子「包帯?」
洩夜「リュックの中に入ってるだろ?」
翔子は何の事だかわからないままリュックの中を見た。
翔子「一体何の・・・あっ。あった。救急箱あったんだ。」
洩夜「はー。どれ足を見せてみろ。」
翔子は洩夜に足を出し、足に巻き付けてあった服を外した。
洩夜「撃たれたのか?」
翔子「えぇこのUZIでね。まぁ私がそいつを殺してやったんだけどね。痛!ちょっと優しくしなさいよ!」
洩夜「はー。我慢しろよこのぐらい。消毒してるんだから良いだろ。」
そして足に包帯を巻き付けた。
洩夜「ほらこれで良いだろ。」
翔子「へーなかなかやるじゃない。まるで医者みたいね。」
洩夜「兄貴が医者だったからな。こういう事は緊急時の時にって無理矢理覚えさせられた。」
翔子「お兄さんがね。両親はどんな・・・。」
洩夜「さて歩けるかどうか試してみろ。」
洩夜は翔子の話をわざと逸らす様に話題を変えた。翔子は立ちがって歩いた。
翔子「まぁ少しは楽になったわ。」
翔子は後ろを振り向くと洩夜は救急箱を見ていた。そしてよく見ると洩夜の目には少し涙が見えた。
翔子「どうしたの?」
洩夜「え?あっあぁ何も無い。とりあえず歩けるならこの救急箱を早くリュックに入れて出発するぞ。」
翔子「えぇ。わかったわよ。」(両親との間に何かあったのかしら?)
洩夜「とりあえず1番近い147に行くぞ。」
翔子「はいはい。」
2人は洩夜は方位磁石を持って、翔子は銃を持って移動した。
〜20分後〜
2人は既にエリア147に入っていた。
洩夜「このエリアの何処に居るかだな。」
翔子「このエリアに居るの?」
洩夜「あぁおそらくな。」
すると洩夜は前に洞窟らしき物を見つけた。
翔子「あん中に入るの?」
洩夜「おい取り敢えず銃を構えておけ。」
翔子「わかったわ。」
翔子は銃を構えた。
洩夜「今頃だが聞いていいか?」
翔子「うん?」
洩夜「その銃は何だ。」
翔子「火縄銃よ。」
洩夜「そうか。」(何でUZIじゃなくそれを構えるんだ。)
翔子「そうよ。」(だってこの銃の弾を無くしたいんだもの。)
2人は洞窟の中に入るとそこには1人の女性が寝ていた。
翔・洩「愛・・・。」
愛「うん?2人共どうしたの?」
翔・洩「お前がどうした!」
愛は状況を説明した。
洩夜「寝やすかったからってこんな所でぐっすり寝る奴が居るかよ。」
翔子「心配して損した。」
愛「何ですか!始まって早々殺されかけたんですよ!それにしてもその足はどうしたんですか?」
翔子はあの時の事を話した。洩夜はここに来るまでの過程を話した。
愛「皆さん大変だったんですね。」
翔子「本当よ。」
洩夜は残り時間を見た。
洩夜「残り時間は29日20:18:02だ。」
愛「時間は何時と書いていますか?」
洩夜「11:42だが、どうした?」
愛「いえそろそろお腹が空いたんで。」
翔子「そうね朝ご飯無しだったもんね。」
洩夜「仕方がねぇな。もうちょっと進んだら昼食とするか。」
翔・愛「ヤッター。」
洩夜「大声出すな!」(何でこんな状況で遠足に来たみたいなテンションになってんだこいつら。)
3人は歩き続けた。そしてエリア147から出て136に戻った。
洩夜「このエリアは木が沢山生えているから、少しは安全だろう。ここで食べるか?」
愛「そうしましょう!」
翔子「もうお腹ペコペコよー。」
洩夜(こいつらある意味凄いな。)
3人はリュックを開けた。
現在状況
[愛・生存][翔子・生存][洩夜・生存][巽・生存]