第3話 ゲーム説明
前回のあらすじ
愛は拘置所に入れられていた。だが突然ヘリに無理矢理乗せられ無人島に連れて来られた。
アレース「それではゲームの説明に戻らせて頂きます。今からあなた方計150名の方々で30日間この無人島にて殺し合いをしてもらいます。」
「殺し合いってどういう事だよ!」
「ふざけるな!俺達をここに無理やり連れてきたくせによ!」
当然の事だが皆が反論した。愛と翔子も同じように反論した。だがアレースは表情を変えずに言った。
アレース「今から言う事は、全てあなた方の運命を左右する事です。よくお聞き下さい。」
すると、とても大きいモニターが運ばれて来た。
アレース「まずこちらを見て下さい。」
愛達はモニターを見た。そこには島の映像が出てきた。
アレース「こちらの島が今皆様がいらっしゃる無人島でございます。大きさは東京ドーム150個分とまあまあ大きい島となっております。」
愛達は思った。
皆(まあまあというより凄く大きいと思うんだが。)
アレースは話を続けた。
アレース「エリアは1〜150まであり皆様には最初それぞれの番号のエリアに居て頂きます。」
愛「番号?」
アレース「はい。」
すると前から人が出てきた。その人達は腕輪を持っていた。
アレース「ではお好きな腕輪をお取り下さい。」
1人ずつ前から腕輪を渡して行った。愛は適当に真ん中の腕輪を取った。
アレース「それではその腕輪を自分の手に付けて下さい。」
愛達は腕輪を手首に付けた。すると腕輪の方からかってに閉まった。
愛「あれ?んぐっとっ取れない!」
アレース「はいその腕輪は決して取る事は出来ません。」
アレースは何かボタンのような物を取り出した。
翔子「それは何よ?」
アレース「こちらのボタンはその腕輪を外す唯一の物です。」
モニターの画像が変わった。
翔子「今度はリュック?」
アレース「はい。こちらの中身は7日分の食料が入っております。ちなみにリュックの方は皆さんが配置に付いた後配ります。」
「配置って何処だよ!」
囚人は大声で怒鳴った。
アレース「腕輪の下に数字が書いているでしょう。」
愛は腕輪の下を見た。
愛「136?まさかこれって・・・。」
アレースは少々笑顔を見せた。
アレース「はい。その数字は、あなた方のNo.となっております。そして最初の皆さんの配置は、そのNo.と同じ数字のエリアとなります。武器等は、島のいろんな所に落ちておりますので、拾ってお使い下さい。」
???「食料はどうするんだ?7日分だけじゃ足りねぇだろ。」
とこの中で唯一落ち着いた男性がいった。
アレース「食料の方も落ちています。勿論そのまま落ちていると汚いので箱の中に入れてあります。ちなみに食料と武器は毎日空から落としますのでご安心下さい。そして殺し合いをすると言っても殺し合わなかったら全員が生き残り、全員が釈放されます。それが例え死刑囚であっても。」
愛はアレースに質問した。
愛「だったら殺し合いしなくても良いって事よね。」
アレース「はい。しかし1人だけ生き残った場合その人には、150億円の賞金が貰えます。しかし2人以上生き残ると賞金が貰えなくなります。まあ賞金を選び殺し合うかはあなた方次第です。以上でルール説明は終了とします。明日始まるのでそれまでこの建物内で、お休み下さい。」
アレースは御辞儀をして何処かに行った。そしてしばらくすると皆はいろんな人と話始めていた。翔子も何処かに行ってしまったので、愛はどうすればいいのかわからなかった。取り敢えずと愛は1番気になったあの男性の方へ向かった。
愛「あのー。」
???「なんだ?」
愛「お名前は。」
???「お前に教えて意味あるのか?」
愛「いっいえ。」
愛は男性に睨まれて、一瞬怯んでしまった。すると男性はため息をして。
???「俺は新藤 洩夜。お前は誰なんだ?」
愛「私は市葉 愛といいますが、あなたはどうしてそんなに落ち着いてるんですか?」
洩夜「あいつらみたいに騒いだって何にもなんねぇだろ。」
愛「そっそうですね。」(この人と話してると何か緊張する。)
すると洩夜は立ち上がって愛の腕を持った。
愛「え?え?何ですか?」
洩夜はまた落ち着いた声で
洩夜「お前No.136か。」
洩夜はそう言って振り向いた。
洩夜「俺は97だ。」
これに何の意味があるのか愛にはわからなかった。
愛「どうしたんですか?まさかこの数字に何か意味が・・・。」
洩夜「ただの気まぐれだ。おそらくその数字には別に意味は無い。気にしないでくれ。」
するとスーツ姿の2人が出て来た。右側の人が
「女の方の部屋はこちらです。女性の方はこちらに来て下さい。」
左側の人は
「男の方の部屋はこちらです。男性の方はこちらに来て下さい。」
愛は洩夜と別れた。そしてまた翔子と出会った。
愛「そうだ。翔子さんのNo.は何ですか?」
翔子「私は96よ。どうしたの?」
愛「いえ。ちょっと気になっただけです。」
愛と翔子は幸運にも同じ部屋だった。しかも部屋には一つ一つ風呂がありトイレも別になっていた。
翔子「うわー。まるでホテルみたい。」
2人は風呂に入ってすぐ寝た。
愛(明日私達はどうなるんだろう。)
愛はそう思いながらも久々にぐっすり寝た。