第22話 笑い
前回のあらすじ
長く続いた銃撃戦は、伊武が死んだ事により終結した。しかしこの戦いにより、弾が殆ど無くなってしまった。
〜紗夜・晴明〜
女の首を踏みながら、笑い指1本切って女の悲鳴を聞き、刀に付いている血を舐めて
紗夜「赤はやっぱり綺麗よね〜。特に、このバクバク動いている所を、刺して串刺しにし、その後死体をバラバラにする。もう堪らないわ〜。」
刀の先を心臓の所まで、スーッと滑るように持っていき、ゆっくりと刺すと直ぐに抜いた。
女「うぐ!!」
紗夜「そんなに早く殺すと思った?残念ーー!私は貴方の苦しみを見て、少しずつ殺していく。これが私のやり方なのよ。」
そんな様子を見ていた晴明が呆れた様な目で見て
晴明(何なんだ?これは・・・。)
ため息を吐いていると、ビィーンと糸が鳴った。これは近くに誰かが来た事に、いち早く気付けるようにした仕掛けである。
晴明「おい!近くに誰かが来た。さっさとそいつを殺して行くぞ!」
紗夜「はい!」
後ろを振り向き、女の首を切って晴明の所まで走った。草陰に隠れて敵を見た。
晴明「お前銃は扱えるか?」
紗夜「まぁ。」
晴明「じゃあ俺がよしと言ったら、あそこにある縄を撃て。」
紗夜「わかった。」
銃を出して、縄に狙いを定めた。指を3本立てて
晴明「行くぞ。3・・・2・・・1・・・・・・。」
少し間が空き大声で
晴明「今だ!」
この声に気付き、向こう側に居た男がこちらを見た。紗夜は縄に向かって銃を撃ち、見事命中させた。ガサガサと音がして
晴明「しゃがめ!」
紗夜「え!?」
しゃがむと丸太が飛んできた。男の頭に当たり、顔が千切れて何処かに飛んで行った。丸太は同じ所を、行ったり来たりを繰り返していたが、そのうち勢いも収まっていき、丸太を手で止めた。
晴明「全く。この仕掛けを作るのに、どんだけ掛かった事か・・・。」
紗夜「どうやって作ったの?」
晴明「簡単だ。丸太は別にこれみたいに、細くても良い。というか、細い方が良い。太かったら逆に重たくて、縄が千切れたり、仕掛けを作る時に持ち運びが出来ないからな。後は、何処かの枝に縄を巻き付けて、巻き付けていない方は岩とかに巻き付けて、縄を切るとさっきみたいに、振り子の様な感じで丸太が飛んでくるという訳だ。」
あまりよく分からなかった。恐らく紗夜の頭が悪いからなのか、晴明の言っている事がよく分からなかった。まあ別に無関係だからまっ良いかと、無視した。
〜1時間後〜
中心まで歩いていると、ガサガサっと横から音がした。その瞬間だった。急に1人が立ち上がり晴明の頭に向かって銃を撃ったのだ。
晴明「うぐ!」
悲鳴を上げる時間も無く、晴明は目を閉じた。紗夜は目を大きく開けて、その男に怒鳴った。
紗夜「私がこんなに怒るなんて始めてよ・・・。貴方・・・覚悟は出来てるんでしょうね・・・?」
早かった。刀を握り出さず男の所まで走り、目の前まで来ると、刀を抜き一瞬にして男の上半身と下半身を真っ二つに切った。もうとっくに死んだ男の顔を何度も、何度も踏み最終的には顔を蹴り、まるでサッカーボールの様に男の顔は、蹴られ飛んでいった。紗夜は晴明の方を見て、涙を流しながらまた1人で行動する様になった。
紗夜「ふふっふははははっ!!はっはっはは!!」
気が狂い始めたのか、急に大声で笑い出し、顔を手の平で覆い
紗夜「皆殺してやるわ・・・。私1人だけこのゲームを生き残れば良い。そしたら晴明の死も無駄じゃない・・・。ふふっ。」
顔が無い男の体を原型が無くなるまで、切っていった。見た目だけで言えば、牛とかに似た肉。何も知らずに出されると、普通に人とは分からないまま食べてしまうぐらいに、原型が無くなっていた。(例え話が下手ですみません・・・。)久しぶりに人を殺す事に快楽が芽生えた紗夜は、1人・・・また1人とを殺していった。残り15日の時点で残り人数は50人。まだ始まってたったの15日なのに、100人の人が死んだ。これはあの、勅使川原親子も予想外の減りであった。
〜司令塔〜
雅由樹「ハハハ!!見たまえ!これはもう、1ヶ月もしないうちに、終わるな!」
ご機嫌だった。翼惟斗も父と同じご機嫌であった。
雅由樹「これだったら、300いや1000人連れてこれば良かったな!」
翼惟斗「そうですね。まあこれが最初ですし、次から人数を増やせば良いのでは?」
雅由樹「そうだな!そうしよう。」
ポケットからスマホを出して、誰かに電話を掛けて
雅由樹「おい!CHGに使う囚人の人数を増やせ!!そうだな・・・まずは300からだ。分かったな!急げ!!」
電話を切り、机の上に置いた。聞きずらい事ではあったが、勇気を出して雅由樹に聞いた。
翼惟斗「あの・・・すみませんが。このゲームって、本当に囚人の数を減らす為にやっているんですか?」
顔だけ翼惟斗の方に向けて
雅由樹「何が言いたいんだ?」
翼惟斗「その・・・囚人を減らすだけなら、唯殆どの囚人を死刑にするだけで良いのではと思いまして・・・。」
雅由樹「金だ。」
翼惟斗「え?」
映像を変えて、世間の映像を映し出した。世間はCHGの映像を見て、ワーワーと騒いでいた。
雅由樹「これを見てどう思う?」
翼惟斗は映像を見て考えた。
現在状況
[愛・生存][洩夜・生存][翔子・生存][巽・生存][紗夜・生存][晴明・死亡][美歌・生存]




