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第17話 洩夜始めての殺人

前回のあらすじ

洩夜の昔の話になり、昔何があって殺人を犯し警察に捕まったのかを話した。それは3年前、つまり大学2年生の時の話だった。

洩夜「はあはあ。着いた・・・。」(頼む!生きていてくれ!)

ドアを開けると家族全員の死体があった。

黒崎「遅かったなぁ。洩夜。暇だったから先に家族を殺したぞ。」

膝を落とし絶望の淵に陥った洩夜は

洩夜「遅かっ・・・た。もっと来るのが早かったら・・・。」

涙を流していた洩夜は正気を失い欠けていた。

黒崎「こいつも殺せ。」

部下「はい。」

部下が洩夜に銃を向けた。とその瞬間洩夜は部下の方に猛スピードで近付いた。驚いた部下は銃を撃ったが当たらなかった。手をガシッと掴み銃を奪った。

洩夜「てめぇらぁぁぁ!!死ねぇぇぇ!!!」

銃を使うのは初めてだったが、確実にヤクザ達の喉に命中した。弾が切れれば別の銃を拾って撃ちまくった。次々と倒れていく仲間を見ながら黒崎はコソコソと逃げようとした。そんな黒崎の後頭部に銃口が突き付けられた。

黒崎「わっわかった。借金の事は全部チャラにしよう。これで良いだろ?他には・・・。」

必死に弁解しようとした黒崎だったが、そんな言葉家族が殺された洩夜には当然届くはずも無く

洩夜「黙れ!黒崎ぃぃぃ!!」

引き金を引き黒崎は倒れた。洩夜もまた、膝を落とすのと同時に、銃も手から落ちた。

洩夜「俺が・・・。俺が人を殺した・・・?」

自分の血だらけになった、服と手を見て発狂した。その発狂に気付いた近所の人は、警察に電話して、洩夜は警察に逮捕された。

〜現在〜

洩夜「そして3年後今俺はこんな状況になったという事だ。」

2人は気まずくなっていた。特に翔子は元ヤクザだった為どう接したら良いのかわからなかった。

洩夜「話したぞ。次はお前だ。翔子。」

汗をかきながら

翔子「色々とあったのよ私は。」

洩夜「その色々を聞きたいだよ。」

1度愛を見るとため息をつき、洩夜を見て真面目な顔で言った。

翔子「その。私はヤクザとして、警察に捕まったの。」

洩夜「!?やっ!ヤクザ!?」

洩夜の手を見ると刀のツカの部分を力強く握っていた。やはりヤクザに恨みを持っている洩夜に話したら駄目と思い、翔子を止めようとしたが、翔子の目が真剣だった為止められなかった。

翔子「私は貴方が言った黒崎組とは違う別の所のヤクザよ。浅葉組という所で、私の父がやっていた所で私は女だけど、若頭的な感じの位だったわ。でもある時別のグループと揉めて私はその戦いで、負傷を負って逃げている所を警察に捕まったの。」

歯ぎしりを次第に激しくしていった洩夜だったが落ち着きを取り戻し、手を刀から離して冷静に話しを聞いた。

洩夜「そうか。わかった。」

が洩夜の眼差しはまだ心の底からは、ヤクザを許していない。そういう眼差しをしていた。

翔子「愛の事は知っているの?」

洩夜「いや。聞いてない。何で入ったんだ?」

愛「その・・・元彼が沢山の人を殺したらしくて、元彼にその罪を擦り付けられたんです。」

翔子「酷いでしょ!この子の元彼!最低よね!」

洩夜「あぁ。帰ったらやっぱりそいつが、犯罪を犯したというのを証明して、警察に言うのか?」

愛「勿論です!」

大声で言った。洩夜は右手を額に当てて

洩夜「大声を出すな。」

愛「すみません・・・。」

と愛を叱った。立ち上がり2人に向かって

翔子「ところでそろそろ別のエリアに移動しない?」

洩夜も立ち上がって

洩夜「そうだな。ずっと同じ所に居るのは危険だし、真ん中は特に敵が集まり易い所だ。」

愛「じゃあ何故ここを、待ち合わせに?」

翔子「1番わかりやすかったから、そのぐらいかな。」

愛「よくそれでいけましたね。」

洩夜「話は終わったか?そろそろ行くぞ。」

荷物をマトめて、その場から離れた。20分程歩くと翔子が、胸を抑えて地面に手を突いた。それを見た愛は翔子に駆け寄って

愛「だっ大丈夫ですか!?少し休んだ方が・・・。」

翔子「大丈夫。そんな暇は無いわ。」

愛「え?」

洩夜「翔子の言う通りだ。」

洩夜を見ると刀を握って、鞘から刀を抜いた。その前にはサバイバルナイフを持っている女性が居た。

??「死ねぇぇぇ!!!」

サバイバルナイフの先を向けて突進して来た。スッと避けて足を引っ掛けてバタンと転けた。落ちたナイフを蹴り刀を突き付けて

洩夜「さて。どうしようか。」

愛「ちょっと待って下さい!!」

洩夜「は?」

女性を立たせて

愛「武器を持っていなければ、別に良いですよね?そうしたら私達を攻撃してきませんから。」

まさかと思い愛の肩を掴み

洩夜「おい!お前それで裏切られたんだぞ!あの時の事を忘れたのか!?あのままだったら死んでいたんだぞ!!」

愛「わかってます。しかし、いくら犯罪者でも命は命です。命はどんな人であろうとも、価値は変わりません。ですから出来るだけ私は人を助けたいんです!」

女性を見て

愛「前は利明さんが前を歩いていて、別の所に連れて行かれてあんな事になりました。なら今回は、真ん中で歩かせば良いじゃあないですか。」

物凄く真剣な顔をしていた為、断る事が出来なかった。

洩夜「わかったよ。おい!お前名前は?」

美歌「榎本エノモト 美歌ミカと言いますが・・・。」

愛「宜しくお願いしますね。美歌さん。」

洩夜はそれを見て、やれやれという顔をした。

現在状況


[愛・生存][洩夜・生存][翔子・生存][巽・生存][伊武・生存][紗夜・生存][晴明・生存][美歌・生存]

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