表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/26

第16話 洩夜の過去

前回のあらすじ

何故かこんな状況で晴明に一目惚れしてしまった紗夜。晴明はこんな紗夜を見て頭が混乱していた。

正直言って紗夜が横で人肉を食べているのを見て、晴明は引いていた。

晴明(何なんだ?本当に何か怖くなってきた。)

〜司令塔〜

雅・翼「・・・・・・。」

司令塔の翼惟斗と雅由樹が居た部屋は沈黙が続いていた。

翼惟斗「お父様。このゲーム中に相手を好きになるというのは・・・・・・。」

雅由樹「さすがの俺でも予想出来なかった。世間の方の反応は?」

翼惟斗「それが・・・このVTRを流したところ、紗夜の支持率が一気に下がりました。現在1位は変わらず巽、2位は晴明、3位は新羅

洩夜です。」

雅由樹「そうか。洩夜とかいう奴はどんな罪で捕まったんだ?」

パソコンのキーボードを打つ音だけが暫く続くと翼惟斗が

翼惟斗「殺人罪です。1度にヤクザの黒崎組というところの、人間を皆殺したらしいです。動機は両親は借金を背負っていました。その借金は先程言ったヤクザからもらっていたそうです。」

島の映像を見ながらコーヒーを飲んでいた雅由樹が、翼惟斗を見て

雅由樹「それで借金を無くす為にヤクザを殺したと?」

マウスで画面を下に移動させて詳しい事を話した。ソファーから立ち上がって窓から外を見た。

雅由樹「そうか。」

〜エリア87(23日09:23:40)〜

愛「あっあの人は・・・。」

洩夜と愛が見たその影は以外な人物だった。その人物は愛の方に振り向き笑顔で

翔子「久しぶり。愛。」

愛「翔子さん!?どうして?え?え?」

動揺しながら洩夜を見て

愛「死んだんじゃあなかったんですか!?」

洩夜「あの時確かに銃弾は左胸に当たった。がしかし、ギリ心臓に当たらなかった。だよな。浅葉 翔子。」

翔子「そうよ。それを見ただけで判断できた貴方は凄いわよね。」

洩夜は地面にバタッと座ると煙草を吸いながら

洩夜「だから言ったろ。俺の兄貴は医者だったんだ。心臓の位置は人それぞれだがほぼ一緒。そして、その位置からは少し離れていた。だから大丈夫だと思ったんだ。」

愛(凄い・・・。洩夜さん・・・。)

突っ立っていると、翔子は地面に寝転んで

翔子「愛も寝たら?久しぶりに皆で寝ましょうよ。」

愛「はっはい!」

洩夜「俺は見張っておく。」

愛と翔子は寝て、洩夜は見張りをした。

〜そして現在(22日21:20:58)〜

2人は起きて、リュックから食料を取り出した。

愛「久しぶりですね。皆さんでこうやって食事するのって。」

翔子「そうよね!あれ?洩夜は食べないの?」

右手を少し上げると

洩夜「俺はいい。そんなに腹減ってねぇし。それより翔子。お前は何で警察に捕まったんだ?」

翔子「急にどうしたのよ。そういう事はまず貴方から話すでしょう?普通は。」

暫く黙っていたが、何分か経つと上を見上げ口を開き喋り始めた。

〜23年前〜

洩夜は新羅家の次男として産まれた。しかしその暮らしは貧しく借金まみれの生活をしていた。最初金は友人から貰っていたが、そのうち借りれなくなってしまい、仕方なくヤクザの方に借りてしまった。それは洩夜が高校生ぐらいの事だった。必死にアルバイトをして金を稼ぎ、兄の正博マサヒロが小さな所で医者をしていた。母の成美ナルミは主婦で父の俊也トシヤは普通のサラリーマンだった。洩夜には妹も居り名前は美白ミシロ。彼が20歳で大学2年生になった時にある事が起こった。それは洩夜が家に帰って勉強をしていた時に起こった。

洩夜「来週のテストに備えて勉強しないとな。」

その時珍しく家族全員が揃って家に居た。

成美「洩夜ー。御使いに行ってきて。」

洩夜「兄さんや、美白が居るじゃないか。」

成美「正博は医者の仕事で特別休みもらっているから休ませてあげたいし、美白はもうすぐで高校試験だから勉強させないと。洩夜はテストって言っても普通のテストでしょ?」

洩夜「わかったよ。」(テストはテストだろ。)

そう思いながら御使いに行った。帰ってくると誰も居なかった。

洩夜「何処に行ったんだ?うん?なんだこれ?」

テーブルの上に紙があり、それを取って見た。

紙「新羅 洩夜。お前の家族は俺達が預かっている。なぜならお前らは借金を返さなかった罰として、この俺達がお前らから無理矢理返させて頂く。もう金を返す事は不可能と考えた為金とは別の物をもらう。俺達が居るのは、黒崎組のアジトだ。お前が小さい頃から来ているからわかるだろう?以上だ。」

紙を握り潰しおもいっきり床に叩きつけた。

洩夜「ふざけるな!!何だよ!家族を誘拐しただと!!くそ!!」(別の物って何だ?もしかして・・・命!?)

急いで黒崎組の所に急いだ。当時黒崎組は借金を返せなかった者を殺すようなヤクザだった。警察は黒崎組を警戒していたが、証拠隠滅などが得意なヤクザだった為、証拠が見つからず放置されていた。洩夜の家族は行く当てがなかった為仕方なく、この黒崎組に借りていた。急いで黒崎組のアジトへ向かった。

洩夜「はあ。はあ。はあ。」(頼む!頼む!間に合ってくれ!母さん!父さん!兄さん!美白!生きていてくれ!)

足が痛くなろうが関係無く走り続けた。

現在状況


[愛・生存][洩夜・生存][翔子・生存][巽・生存][伊武・生存][紗夜・生存][晴明・生存]

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ