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第13話 アレースの父

前回のあらすじ

利明は2人を裏切り巽に殺された。巽はエリア87に向かっている途中で出会した男を殺してその男の肉を試しにと食べた。

あの後人肉を食べた所為か、腹がこれ以上に無い程痛かった。

巽「おっ思っていたより、人肉って最悪なんだな。あれを食べて平気な奴の気が知れねぇや。」

腹を抑え腰を曲げながら歩いていた。まともな食べ物が食べたくなり、リュックの中の食料を食べた。

巽(やっぱり俺は、柿ピーの方が良いな。)

柿ピーを食べながら思った。腕輪を見ると、23日09:23:41とあった。背伸びしながら

巽「さてと!誰かを殺しに行くか。」

暗い道を歩き始めた。

〜エリア86とエリア87の間〜

洩夜「もうそろそろだな。」

腕輪を見ていた愛が、洩夜に言った。

愛「エリア87に入りましたよ。前に言ったAという人は居るのですか?」

洩夜「いや、まだだ。もう少し先だ。」

愛「何で中央にしたんですか?」

洩夜「何が?」

愛「そのAという人との、待ち合わせを。」

洩夜「1番わかりやすいだろ。それ以外別に意味は無い。」

そうですかと、少し心細くなった。大丈夫なのだろうかと少しずつ、思ってきた。中央というのは敵が自然に集まり易い所だからだ。集まろうとしなくても、エリアが縮まっていくとなると、1番安全な中央に自然に来てしまう。だから中央に居るという事は、より危険になったという事だからだ。そういう不満が積もりながらも、そのままより中央へと進んで行った。

愛(本当に大丈夫なのかな。)

と歩いていると1人の人影が見えてきた。

〜エリア71〜

その頃巽は木に腰をかけて爆睡していた。ガチャッと額に何かを押し付けられた。何だと思い目を開けた。

???「手を上げな。」

巽「はぁ?何で?」

より強く銃口を押さえ付けられた。

???「早くしろ!!この状況がわかっていないようだな。」

平凡な顔をしながら

巽「うん。わかってない。」

???「じゃあ大人しく死ね。」

ドンッと音が周りに響いき木に止まっていた鳥が、一斉にバサッと飛んで行った。

???「何!?」

巽「その程度か。」

引き金を引こうとした瞬間に、男の手を蹴った。男はうっかり銃を手から離してしまった。

巽「さて最後に名前を教えてもらってもいいかな?」

状況は一瞬で逆転し、今は巽が銃口を男の向けていた。

伊武「俺か?俺は東條トウジョウ 伊武イブキ

巽「じゃあさよなら。伊武。」

巽も銃を撃ったが、撃つ直前に伊武は銃口を顔から離して自分の銃を拾い、2人共銃を2人に向けていた。

巽「面倒くせぇな。早く死ねよ。」

伊武(今は諦めるべきか。見た感じあいつは武器を沢山持っている。今俺は3つしかない。このまま戦うのは、自殺するのと一緒だ。)

そう思うと一気に逃げた。

巽「あっ。逃げた。」

だが銃口を伊武に向け10発程撃った。しかし既にもう伊武は見えない所まで逃げて行ったので、全弾伊武に命中する事は無かった。舌打ちした後伊武の逃げて行った方へ歩いた。

〜司令塔〜

書記「アレース様。雅由樹様がお越しにならております。」

アレース「お父様がここに?中に入れてくれ。」

書記「はい。」

お辞儀して、ドアをゆっくりと開けた。そこには1人の長身のスーツを着ている男が居た。男の名前は勅使川原テシカワラ 雅由樹マサユキ。最初に国会議事堂でこの殺人ゲームを提案した男である。

アレース「どうなされました?」

雅由樹「ゲームの様子はどうだ?アレース・・・いや。我が息子 翼惟斗ウイト。」

翼惟斗「良い調子ですよ。犯罪者達は出会い頭とにかく殺していますから、10日が経つまでには終わっているでしょう。」

雅由樹「そうか。そうだ無罪とかを言い放っていた死刑囚が居たろ。」

少しお待ち下さいと言い、棚からファイルを出し探していた。

翼惟斗「この女の人ですか?名前は市葉 愛とありますが。」

雅由樹「あぁ。その女は今は何をしている。」

翼惟斗「今はエリア87に居ますが。それが何か?」

雅由樹「別に何も無い。無罪でこのゲームに参加している奴が居ると聞いたから、少し気になっただけだ。」

窓を見ながら雅由樹は

雅由樹「世間で参加する犯罪者の名前が出たろう。世間では誰が生き残ると予想されている奴の名前は?」

翼惟斗「そうですね。現時点では1位は狂った殺人鬼の結城 巽。2位は外でも出会い頭殺していた無差別殺人鬼 覇廉憹ハレンノウ 紗夜サヤ。そして3位が計画殺人の天才 南部ナンブ 晴明ハルアキです。」

ソファーに座り映像を見ながら

雅由樹「今から俺も観察する。良いな?」

翼惟斗「勿論。喜んで。」

落ち着いた声で言った。書記が2人に珈琲を持ってきた。

〜エリア82〜

木々が沢山生えているこのエリアで、女性が1人先程殺した死体の髪を引っ張り顔の所まで持っていくと死体の首を切った。

??「頸動脈は心臓が動いているから血が噴き上がる。死んだ奴は心臓が動いていないから、たとえ首を切っても血は噴き上がらない。」

その女性が持っていた武器は刀だった。女性は生首の目から目玉を穿ホジクり出し、その目玉をパクリと口に入れた。

??「やっぱり人の目玉って美味しい。」

その女性は翼惟斗が言っていた、覇廉憹 紗夜だった。

現在状況


[愛・生存][洩夜・生存][巽・生存][紗夜・生存][伊武・生存]

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