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第11話 新しい仲間

前回のあらすじ

誘拐されてしまった愛と翔子。翔子は愛を守る為左胸を撃たれてしまった。愛は絶体絶命の危機に陥ったが洩夜に助けてもらい助かった。

あれから4日が経った。つまりあと残り24日22:41:22で現在朝だった。愛は4日前の事が頭から離れなかった。すると腕輪を付けている手が痛くなった。腕輪を見るとこう書いてあった。

腕輪「これよりエリアを減らします。10以内にエリアから出なかった者を死刑にします。」

腕輪に地図が映った。1〜38と113〜150のエリアが赤く光っていた。

洩夜「今居るのは72かじゃあ大丈夫だな。」

あの後から愛は全然喋らなくなっていた。かなり精神的に傷を負っていたのだ。愛の横に座りリュックから柿の種を取り出した。

洩夜「ほら食え。あの時から水しか飲んでなかったろ。水だけでも確かに生きられるが7日たったら流石に死ぬぞ。」

洩夜の持っている柿の種を暫く見つめて、また下を向き首を振った。

洩夜「本当にいらねぇのか?」

愛「はい。」

愛の姿は当初の時より当然痩せていた。どうしてもほっとけなくなり、無理矢理愛の口の中に柿ピーを入れた。

愛「う!」

流石に愛は柿ピーを噛んで飲み込んだ。

洩夜「よしこれで良いな。」

愛「ごほ!ごほ!何をしてるんですか!?」

洩夜「お前の事が心配になっただけだ。要らないとか言っても腹は減ってたんだろ。」

ふん!と顔を逆に振って

愛「お腹が空いていなかったから断ったんじゃあないですか。」

笑いながら愛の言葉に突っ込んだ

洩夜「お前腹鳴ってたじゃあないか!」

その言葉を聞いて咄嗟に腹を両手で抑えた。

洩夜「今のは冗談だよwww」

顔を真っ赤にした。

愛「そんな嘘つかないで下さいよ!」

愛の顔を見て真顔で言った。

洩夜「でもお前の事を心配したっていうのは本当だぜ。ちゃんと飯を食えよ。」

少し頷くと柿ピーを今度は自分から口がパンパンになるほど沢山食べた。

洩夜「あとこれだ。トランシーバーを拾ってきた。」

愛「ほらんふぃーばー?(トランシーバー?)」

洩夜「まずは口の中にある物を隠すか全部飲み込むかしろ。」

言われた通り愛は口の中にある物を全部飲み込んだ。

愛「トランシーバーって普通チームとかに使いますよね。でもこのゲームでチームを作るのって私達ぐらいじゃ・・・・・・。」

洩夜「あぁ。普通はチーム何て作るのはこのゲームには不都合だからな。でもあるという事は俺達の動きがわかっているという事だな。」

愛のリュックにトランシーバーを入れた。愛がリュックを見ながら言った。

愛「あれ?翔子さんのリュックは?」

一瞬ビクッとしたが落ち着いた声で応えた。

洩夜「あいつの荷物だから、死体と一緒に寝袋の中に入れた。」

女の勘というのはやはり鋭いのか、洩夜が何かを隠しているという事がすぐわかった。この日も何も無く終わった。寝袋の中に入り横になった。だが今回は寝たふりをした。すると洩夜は別のトランシーバーを使い他の人物と喋っていた。

洩夜「今日も何も無く終わった。あぁ。もう寝てる。大丈夫だ怪我はしていない。じゃあな。」

ブチッとトランシーバーを切った音が聞こえた。ゆっくりと目を瞑り寝た。

〜残り23日23:10:54〜

愛「うぅぅん。はあ。もう朝ね。」(それにしても、まだ後23日もこういうのが続くのね。)

背伸びをして洩夜を見ると座りながら寝ていた。慎重に洩夜のポケットに入れてあるトランシーバーに手を伸ばした。トランシーバーに触るとパチッと目を開けた。

洩夜「何をやってるんだ?」

愛「いっいや別に何も!」

朝ご飯のポテトサラダを食べて歩いた。

愛「あの・・・昨日誰と話していたんですか?」

足を止めて愛の方を見た。

洩夜「聞いてたんだな。名前を教える訳にはいかない。でもイニシャルだけは教えてやる。Aだ。」

愛「A?」(誰なのかしら?)

腕輪を使って参加者の名前を見た。その中の40人ぐらいの人の写真が黒くなっていた。黒くなっているのは、死んだという事だ。

愛(Aと言っても何人もいるわね。四十内アイウチっていう人もいれば、會澤アイザワっていう人もいるわね。)

探すのは辞めて洩夜と一緒に適当に歩いていった。87に入ると男が居た。洩夜が愛を後ろに移動させて刀を抜いた。たが男はこちらに気付くと土下座をした。

???「お願いします!殺さないで下さい!お願いします!」

2人は呆然とした。

洩夜「とっ取り敢えず名前を言え。」

利明「遠藤エンドウ 利明トシアキです。」

洩夜の服を引っ張りながら言った。

洩夜「わかった!わかったから!話せ!」

何とか利明を離す事が出来た。

愛「私達はどうしてもの事が無い限り殺さないから安心して。」

利明はホッとした顔をした。

洩夜「武器は何を持っているんだ?念の為に預っておく。」

手榴弾を渡した。リュックの中に入れると

洩夜「もう武器は無いんだな。」

利明「あぁ。」

愛「じゃあこれからはこの人と一緒に、行動するのね。安心して下さいね。」

利明「はい!」

そして歩いた。チラチラと洩夜は利明を見ながら小声で言った。

洩夜「あいつとこれから行動するのか?」

愛「えぇ。だってあのままじゃあ可哀想じゃあないの。」

怪しい奴と思ったが仕方無く利明と行動する事にした。

現在の状況


[愛・生存][洩夜・生存][巽・生存][利明・生存]

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