第三話 昔のこと
今から4年前。
「じゃあな!連噂もたいがいにしろよ?」
俺は手を振りかざして
「総司も変な歌、歌うのやめろよ!じゃあな」
今日のご飯は親子丼なんだよな一番好きな食べ物!
おっと家を通りすぎてたよ。
「ただいま!親子丼♪親子ど・・ん・・・え?」
連へ
ごめんね。お父さんとお母さんは、もう家には帰りません。お金のことは心配しないで下さい
連の口座に振り込むから毎月100万づつ。それで好きなもの買って食べたりしてね。
本当にごめんなさい。親子丼は冷蔵庫の中にあるから。
嘘だよね・・・・。もう会えない?そんなの嫌だよお母さんお父さん。
ねえ嘘だよね?家の電話がなっている。お母さんだ!そうに、決まっている・・
「もしもし「連か?俺明日転校することになった・・」」
この声は、総司・・・。
お願いしますこれ以上俺から奪わないでなにも奪わないで。
「連?大丈夫か?俺も今知ってお前だけには伝えとかないとって、明日6時に出発だ」
「行くから」
「ありがとうじゃあ6時俺の家の前で。」
俺はどうすれば?総司・・・俺はお前以外友達なんて
「いないんだよお」
この日僕は、全てを失った。
僕は次の日総司の家に行ったんだ。
でも、そこに行っても総司はいなかった。僕はずっとそこに立っていた。
そしたら・・・。
思い出したくないからもう止めようか。
今は目の前の高井に集中しろ。
「ところでさ、波津君成績大丈夫なの?ハハ」
「お生憎様、僕は中学校の成績一位だけど?お前こそどうなんだ?」
言っておくがこれは事実だから。
「波津君っと一緒なのは嫌だけど、僕もだよ?」
嘘おおお高井がああ?
「嘘、マジで俺もだけど」
若林も!?こいついつも授業出てないのに!?
「面白いじゃん!じゃあ今度の中間テスト勝負しようよ」
面倒くさいけど、こいつに負ける訳にはいかない!
「よし!いいよ」
「俺も別に」
絶対に勝ってやる!!
「舞斗~僕の家で勉強やらない?」
え??
「あ~今日は別にバイト休みだし、いいよ」
兄弟で勉強かあちょっと羨ましいかも。
「遥斗ー波津も来るよな?」
「勿論!ここで抜けがけは、許さないから」
だ、誰が行くかあああああ。僕はいかない。そう言え!
「行く!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何言ってんだよ僕違う違う違う。
結局断れずに来ちゃった。
「駅の隣の大きな家だから、すぐわかるよ!」
って言ってたけど、家っていうか、マンションだよ!?
何階かな?フロントで聞いたらわかるよね?
「あ、あの高井遥斗さんが住んでる階と部屋の番号教えていただけませんか?」
ダメなのかな?セキュリティ厳しそうだし。
「遥斗お坊ちゃんのお友達ですか!ちょっと待ってください」
有名人なのかな?高井って。
「三階です。」
「ありがとうございます」
三階?何号室か聞いてない・・・。とにかくエレベータに乗ろ・・・。
うわあこのマンション23階まであるし。
お!ついたぞ。
「あ、遅いよ波津君」
まじかよ。三階全部部屋じゃん!すご!でか!
てか若林君寝てるし。
「三階って全部お前の家?」
え、なんか滅茶苦茶引かれてる。
「波津君さぁ馬鹿なの?」
ば、馬鹿!?!?
「ここのマンション全部僕の家!」
言葉が出なかった一階一階でかいのが全部家なのか!?
「ふわぁ~ !来てたのか波津」
若林君いつから寝てたんだよ。
「じゃあ始めようか勉強会を!」
勉強会・・・。やったことなかったんだよな。
「坊ちゃんおやつの準備が出来ましたよ。」
「ありがとう。」
へ~~~~なかなかやってんじゃん。お坊ちゃんか。
「舞斗、波津君おやつ食べに行こ。」
「あ。うん」
にしても、広いこんなに大きい家ならなんの苦労もいらないんだろうな。
「ついたよ」
うわああああバイキングじゃないか!あれ?小さい子達がいる。
「お兄ちゃん!!」
「おお由美良い子にしてたか?」
もしかして、若林君の兄弟?
「あ~一応波津に紹介しとくわ、長女の香柚次男の太郎、次女の由美、三男の海だ」
「よろしく」
僕は小さい子と、女の子が大嫌いなんだよね。
「お兄ちゃんの名前は?」
「え あ、波津連だよ」
近い近い!!
「ごめんさ、さっきお菓子食べたから、今はいいや」
本当は、食べたい。とてつもなく食べたい!!
「え、ちょっ」
高井は、僕の腕を引っ張って部屋を出た。
「もしかしてだけど、子供嫌いなの?」
バレてる・・・・。バレてるバレてるバレてるどうしよう。
「んなわけねえし子供嫌いとか今時いるのか?」
我ながらに酷い嘘を付いた。噂の盛る方は得意だけど、嘘はちょっと。
「そっか!勘違いだった?香柚ちゃーん!ちょっときてくれるかな?」
もしかしてコイツ・・・。どうしよ。