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噂はいいものですか?  作者: ピエろ
2/4

一話 嘘と本音

さあ、これから本編だ。


桜の舞うこの季節。僕は、高校生になった。


そして一ヶ月後



さあ今日はどんな噂ができるかな~。

ん?あそこにいるのは、猫と強面の長谷君・・・。

じゃれ合っているのか、これはいい物を見た。


今日はこれをネタにしよう。


でも、これじゃあちょっとつまんないかな?

じゃあ盛らないと。そうか、猫語を使っていたとか。

よし、これにしよう。誰に広めてもらおうか。

僕には、上辺だけの友達がいる。だっていきなり知らない人に


「今さっき長谷君が猫をみて「可愛いにゃあ」って言ってたよ」


なんて言っても、まず先にこの人誰?ってなる。

できることなら友達なんていらない。必要がない。

でも、噂を広げるのに必要不可欠だから。僕は作る。

「おーーい透ーー面白い事聞いた!」

一番口が軽い半崎透

「え?何~?」

よし息を吸って、

「さっき、長谷が猫に向かって、可愛いですにゃあって言ってたらしい」

‘らしい’自分が見たわけじゃないって嘘をつく道具

「へえー猫好きなんだ長谷くん。意外だね」

「ああ、そうだな。」

え?嘘だろ興味がないし、みたいな顔してる。

「チッ」

使えない。他をあたろう。次は、話が大好きな大谷拓馬に

「おい拓馬さっき聞いたんだけど、長谷が「猫を見てじゃれてた」」

拓馬?なんで知ってるんだ?

「今さっき高井が教えてくれた。流行ってんのかその話」

僕より先に?ありえない。高井・・・。確か隣のクラス。

くそっ 今日はついてない。透にしても、拓馬にしても、高井ってのは、誰なんだ?



「うん!それでね、なんかいつもの長谷君って感じじゃ無かったんだ!」

こいつか?僕が広める前に・・・。ん?高井がこっちに気付いたな。

「あ~君隣のクラスのえーーと、波津連君?」

僕は、滅茶苦茶腹が立っていたけど、微笑んだ。

「うん!そうだよ!良かった高井くんに聞きたい事があったんだ~」

聞きたい事・・・。別にあるわけじゃないけど。

「みんな、先にクラスに帰ってて」

高井は自分の友達に言い、こっちに近づいてきた。

「波津君~、噂にするのは良いけど嘘を付いたらダメだよ?」

ゾクッ僕は、初めて鳥肌が立った。





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