表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

4【今後について】

ーーーガチャ


カトレアと抱きしめ合いながらキスをしていると、部屋の扉が開かれる音がした。


「あら?」


「……お母様」


さすがにキスを止めて、けどカトレアと抱き合ったまま、扉の方を向くとそこには頭から蕾が生えているカトレアとは違い、大輪の花を生やした綺麗な女性がいた。それ以外にも何処と無く今世のカトレアと似通った容姿をしていて綺麗っ


「いたたたっ」


「なにみてるの?綺麗とか考えてた?」


「ご、ごめん」


考えている事がわかったのか、カトレアが不機嫌そうに脇腹を摘んでさっきまで甘い雰囲気はどこえやら低い声で凄まれる。


カトレアは不満な思いを隠さずに悲しそうな表情を浮かべて居て思わずぎゅっと抱きしめた。


「カトレアの方が綺麗だし、俺にはカトレアが1番だよ。」


頬を赤く染めたカトレアは、こてんと頭あずけた。


「……もぅ///ずるいよ」


「可愛い」


「もうっ♡」


「んん゛っ」


再び形成された甘い空間を切り裂く様な咳払い。カトレアジト目で、先程お母様とばれた女性が咳払いをして自分達の注目を集めた。


「もしかしなくても…その彼がカトレアが探していた人?」


頬に手を当てて困った様子ながらも確信をもって聞いてくる。


「うん!……そう」


当然カトレアは元気よく返事をして肯定してくれる。わかってはいたけどやっぱりカトレアも自分の事を探してくれてたんだと思うと嬉しさが込み上げてる。


「……あ、祝福の儀式、やって」


「それはもちろん構わないけれど……もしかして?」


「……ん、オーエン多分ユニークスキル持ち。私、旅立つの変わらない」


「そ、そんな〜〜」


そう言って膝から崩れ落ちるカトレアの母。とても人様に見せられる状況じゃないけど、外見がいいからとても様になってちる。


カトレアがぎゅっと抱きつく力を強めた。


「……あと、オーエンに変なことしたら許さないから」


「それはもちろんよ、とにかく外で騒ぎを収めている旦那様にも紹介して……オーエンくん?だったかしら、のご両親にもせつめいしなくちゃ行けないわね」



少し後、カトレアの母が出ると外での騒ぎは意外な事にすぐに収まった。神父よりシスターの方が民心を得ているのはいいのか?と思わずには居られない光景だったが……まぁカトレア似の美貌を思えば致し方なし。


その後は綴がなく…とは行かなかったものの、諸々の説明を行った後、祝福の儀式を受けられる事になった。


「天を渡り地に響く、偉大なるお方よ。本流より離れし支流にも慈悲をあたえたまえ……」


神父様の厳かな声が聖堂内に響き渡ると、何処からともなく七色の小さなプリズムが現れて、聖堂内を枚踊った。その光景はとても神秘的で……そう神秘な力を感じだ。


「さて、オーエンくんだったね?これで君は偉大なる神の祝福……ステータスを得た、確認してくれ」


「はい、神父様。ステータス」


⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎

種族 人間

性別 男

スキル

【改造】

⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎


改造?


「何か…スキルがありましたか?」


「はい、[改造]というスキルがあります」


「そう……ですか」


少し残念そうな、悲しそうな声で答える神父さん…


「神父さま?」


「オーエン♡!」


自分が疑問を呈するよりも早く、嬉しそうなカトレアが抱きついて来てくれた、応えるように抱擁を返すと、受け入れるようにコテンと額を胸に預けてすりすりしてくれた。


よしよしとカトレアを撫でていると、より残念そうな表情をうかべた神父様がツカツカと近づいてくる。


「ん゛ん゛さてそれは……懸念していた通りユニークスキルを使えるようですね。これでこの村から2人のユニークスキル保有者が出た事になり、それはとてもめでたい事なのですが……残念ながら2人旅立ちを十全に支援できるだけの蓄えがこの村にはありません」


「そんなっ!?」


「それじゃ…オーエンは……」


神父様の話を聞いた自分の両親が驚愕に目を見開き、受け止めきれずに体を悲しみに震わせて涙さえ流し始めた。


まぁあれだけ派手に敵対しといて一緒に旅に出ようは無理があるし妥当な判断ではある。


「ご忠告ありがとうございます、早速準備に取り掛かりたいと思います」


俺がそう告げると、聖堂内には重苦しい沈黙が降りた。

俺の両親は、農奴として慎ましく生きてきた人々だ。息子が「ユニークスキル保持者」という英雄の卵になった喜びよりも、12歳になれば強制的に戦場や危険な冒険へ駆り出されるという過酷な現実、そして村からの支援が期待できないという絶望に打ちひしがれている。


「オーエン……そんな、まだ5歳なのよ……?」

「大丈夫だよ、母さん。俺なら、カトレアと一緒にうまくやれる」


俺は震える母の手を優しく握った。だが、その視線は既に母の手元ではなく、俺の腰にしがみついている最愛の少女へと向けられている。


「……そうね。オーエンは私と一緒にいるんだもの。何も怖くないわ」


カトレアは俺の胸に顔を埋めたまま、うっとりと喉を鳴らした。彼女の頭頂部にある未開の蕾が、俺の体温に反応するように微かに震える。


神父様は苦渋に満ちた表情で、俺たちを見下ろしていた。


「オーエン君。冒険に出るための軍資金も物資もこの辺境の村では、ヴァンの分で手一杯なのだよ。彼はあんなのだが村長の孫だ……村の総意として、支援は彼に集中することが決まっている」


「……分かっています。村長に逆らってまで、俺を支援しろとは言いません」


俺は冷静に答えた。

前世の記憶を持つ俺にとって、この程度の「不当な扱い」は想定内だ。むしろ、村のしがらみに縛られず、自由動ける方が都合がいい。

俺の頭の中では、既に【改造】スキルのインターフェースが動き始めていた。視界に映るあらゆるオブジェクト——教会の長椅子、転がっている石ころ、さらには俺の着ているボロ布までが、構造図として分解され、再構築のシミュレーションが走る。


俺が耳元で囁くと、カトレアは顔を上げ、毒を含んだ蜜のような微笑を浮かべた。


「……ええ。あんなクソガキ、もう要らない。オーエンがいれば、他の男なんて視界に入れる必要もないもの」


彼女の瞳に宿る、昏い独占欲。

カトレアは、俺が他の女性——たとえ今世の母親であっても——に意識を向けることを極端に嫌う。俺が母の手を離すと、彼女は待ってましたと言わんばかりにその隙間を自分の指で埋め、恋人繋ぎで固定した。


「神父様。ステータスの確認が終わったなら、今日はこれで失礼します。……父さん、母さん、帰ろう」


「待ちなさい、カトレア」


神父様が立ち去る俺に寄り添う娘を引き留めようとしたが、カトレアは振り返りもしなかった。


「……お父様。私はオーエンのもの。オーエンは私のもの。それ以外に、決めることなんて何もないわ」


その声は静かだったが、逆らうことを許さない絶対的な拒絶が籠もっていた。


教会の外に出ると、そこにはまだ、俺に投げ飛ばされて泥だらけになったヴァンが、取り巻きたちに抱えられながらこちらを睨みつけていた。


「……待てよ、テメェら……! 逃げるのかよ!」


ヴァンが声を荒らげるが、その足取りはふらついている。

俺は立ち止まり、冷徹な視線を彼に向けた。


「ヴァン…だったか?お前は村の支援を受けて、立派な騎士にでもなればいい。……俺とカトレアには、関わるな」


「ふざけんな! カトレアは俺の——」


「……あなたの? 次にその汚い口で私に触れたら、今度は心臓の根っこから枯らしてあげる」


カトレアが、感情の欠落した声で割り込む。

彼女から放たれる「花人」特有の、美しくも禍々しい魔力のプレッシャーに、ヴァンは蛇に睨まれた蛙のように硬直した。


俺たちはそのまま、呆然とする村人たちを背に、自宅への道を歩き出した。

カトレアは俺の腕に全力で体重を預け、まるで自分の縄張りを主張するように、何度も俺の肩に頬を擦り寄せてくる。


「……ねぇ、オーエン。これからどうするの? 道具も、お金も、あのクソガキが独り占めしちゃうみたいだけど」


「問題ないよ。俺の【改造】があれば、ゴミ山からでもそれなりの物が用意できるはずだ」


俺は道端に落ちていた、錆びてボロボロになった小さなナイフの残骸を拾い上げた。

意識を集中させる。魔力が指先から流れ込み、素材の構造を書き換えていく。

効果不幸か、ユニークスキルを発動する感覚や魔力を操る感覚は前世でプレイしたいくつかのフルダイブゲームと似通っているから、難しいことじゃなっそうだった。


(構造分析……鋼の純度を上昇。形状変更……錆を除去し、刃の構成を分子レベルで再配置)


一瞬、手元が淡く発光したかと思うと、そこには5歳児の手には不釣り合いなほど鋭利で、美しい波紋を宿した短剣が握られていた。


「……すごい。これなら、魔物だって簡単に切り裂けそう」


「ああ。カトレア、俺はお前を誰にも渡さないし、不自由もさせない。12歳になるまでに、二人で生きていくための力を……完成させよう」


俺がそう言うと、カトレアは潤んだ瞳で俺を見上げ、つま先立ちになって俺の頬に深いキスをした。


「……うん。大好きよ、オーエン。私を、あなただけの形に作り替えてね……?」


夕日に照らされた小麦畑の中、幼い二人の影が、まるで一つの巨大な怪物のよう重なり合っていた。

大人たちの心配や、ヴァンの嫉妬、親の困惑。そんなものは、この歪で純粋な「再会」の前では、無力な雑音に過ぎなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ