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1【運命の日】


ぼーーーーー


クルージング船が大海原を進む。周囲に遮る物は何も無く、夕日が水平線へと沈み行き周囲の空や海を、赤々と美しく彩っていた。


「ねぇ⬛︎⬛︎⬛︎」


「どうした⬛︎⬛︎⬛︎?」


そんな海の上でしか見れないような絶景を二人でゆっくりと満喫しながら、二人の恋人は寄り添いあって…過ごしていた。


話しかけた彼女も、話しかけられた彼氏も、どちらもの頬も朱に染まっていたが……果たしてそれは夕日のせいだけだったのだろうか?


潤んだ目を細め、こちらを見上げる彼女の体にそっと繋いだ手と反対の手を回して、答えるようにキスをした。


呆れ返る程ロマンチックで、何処まで甘い蜜月の時間……故に次起こることは……必然だったのだろう。


「███」


「っ!なぁに?███」


場にそぐわない彼氏の真剣な声……しかし、だからこそ…何よりもこの場に必要なものだった。


「俺と…結婚して欲しい」


「ッ♡はい!♡♡」


覚悟はしていた、予想もしていた、けれどそれが現実になって……全く足りていなかったと理解させられた。

想定よりも、思っていたよりも何倍も何十倍も、信じられない程に嬉しくて、幸福で、幸せで……私は破顔して、彼に抱き着いた。



「「自分達は……幸せを噛み締めるように互いに抱きしめ合って、深いキスをしてそれから………」」








ガタン!!


「だけど…」


「それは……」


「一瞬すらも…」


「「続かなかった」」




「何が起こったのかは覚えいないが…」


「けれど、確かに覚えている事が一つだけ」







「「自分達は引き裂かれ、そして死んだ」」

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