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終焉の魔法少女 ~ひび割れた13のウィッチ~  作者: キハ
Fate1 少女は微笑み返した
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第6話 生を搾取する影

「ミライー!」


 ミライの聞きなれた声が耳に入る。

 水色の光が、横から差し込む。

 影とミライとの間に、一人の少女が滑り込んできた。


「その子を守っていてくれてありがとう!」


 ミライが目を見開くと同時に、彼女は両手を突き出すと、目前に光り輝く透明な膜のようなものが展開された。


 青のドレスをまとった少女の長い髪が揺れる。


「ユイカ……!?」


 魔法少女ユイカ。彼女の浄化の魔法が発動する。

 それは、怪物の生命を脅かす黒い影すら浄化し、霧散した。


『縺ィ繧√i繧後◆?』


 先程までの余裕とは一変、怪物の反応が変わる。


「ミライ! 今のうちに!」


「わかってる! ユイカ! ありがとう!」


「こちらこそ」


 怪物が影を伸ばす。しかしまたもユイカによって浄化された。

 その間に、ミライは扉を蹴破ると、植物の力を借りて受付があるであろう場所まで走る。



 ──いた。


「そこの職員さん! この子をお願いします!」


 先程まで避難を促していたのか、丁度去ろうとしていた職員に出くわす。


「あ、あのもしかして魔法少女……」


「そんなことどうでもよいです! とにかく、避難を!」


 半ば強引に職員に男の子を引き渡すと、ミライは背を向ける。丁度、ユイカが止めていた怪物が、扉を突き破っていた時だった。


「はやく!」


「は、はい!」


 ミライに急かされた職員が、外へ向かって走り出す。背を向けているミライの耳に、男の子のありたっけに振り絞った大声が聞こえた。


「おねえちゃんー!!! たすけてくれてありがとう……! まけないでー!」


 その声を背に、ミライは笑顔を浮かべる。


「そう言われたら、やるしかないよね! ねえ、ユイカ!」


「うん!」


 ミライの前にユイカが着地した。扉を破壊した怪物が迫ってくる。


「わたしたちなら止められるよね!」


「もちろん!」


 魔法少女ミライ、ユイカ。

 二人の少女が、影をまとう怪物と対峙した。






「ミライ、何か策はある? 今のところ私の魔法しか効かなそうだけど」


「強いて言えば、あるよ。ただ、成功する確証はない」


「おっけー! じゃあ、全力でアシストするから、任せて!」


 ユイカが両手を突き出す。浄化の光が、迫りくる怪物と衝突。

 粒子を放ちながら輝く光が、闇に包まれる怪物を文字通り「浄化」していく。

 怪物は苦しむかのように身をねじらせると後退した。


『縺ェ繧薙↑繧薙□繧医♂‼』


「ユイカ、ありがとう!」


「こちらこそ!」


 ユイカの魔法は、浄化。悪の穢れを払いのけ、清める能力だ。

 怪物自体が「悪」なので、真っ向から対抗できる魔法である。


 このまま、機会をうかがってユイカの魔法を使う。


「裏口の方の外に出たい!」


「了解! 後ろは任せて!」


 ミライが先にある扉へと駆け出す。

 ユイカは浄化の光を形成すると怪物めがけて放射。少しでも、時間を稼ぐ。


『縺ォ縺偵■繧?≧縺ョ繝シ?』


 怪物の不気味な声が響き渡る。ユイカの浄化の力は、確実に怪物に効いている。

 しかし、完璧にはとらえきれない。


 ミライが何を考えているかはわからない、が。

 ユイカ自身が、魔法少女としての付き合いの長い、今までずっとみんなの先頭に立ってきたミライを信用した上での、行動だった。


 ミライの足音が遠のく。あと少し、あと少し耐えればミライは外に出れる。

 ──と思ったその時。


 怪物がひとまわり大きな影を形成した。ユイカの後ろ、ミライに向けて一直線に放つ。


「させない!」


 ユイカは慌てて浄化の壁を作り出す。

 しかし、間に合わずになすすべもなく影に飲み込まれてしまう。


「ユイカ!」


 振り向いたミライが声を上げる。その瞬間、黒い影がミライを覆った。


『縺ェ縺√s縺?繧?i繧後■繧?▲縺』


 怪物は嘲りを含んだ不気味な笑い声を上げた。


 怪物の、黒い影は生命力を徐々に奪う。愉しそうに怪物は身をよじらせた。

 黒い影は色濃く、少女たちを包み込んだ。


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― 新着の感想 ―
ちょ、これはさすがにやばい状況(;゜Д゜) ここから逆転するとしたらどう逆転できるか全く予想できないです(;゜Д゜) そして二年前にキハさんにお送りした年賀状がキハさんを爆笑させているかどうかも分か…
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