58/68
えんがっちよ
娘と散歩をしていると、道端にいぬのウンチが落ちていた。
最近は犬の散歩も色々エチケットが進み、排便は回収が暗黙のルールになっていると思うが、この辺りはその辺甘いのか…まぁ、私が子供の頃は逆にそんなルール無かったからみんなリテラシー高くなったよなぁとか思ったりするのですが、今は道も舗装されて養分にもならないので当然なのかも知れないですが。
まぁ、それはさておき「あーっウンチだぁ!くさーっ」って大笑いしながら大騒ぎである。
ふと、子供の頃その放置されまくってた犬のうんこを踏んでしまった登下校の友達に「えんがっちょ」と言って人差し指と中指を交差させて近寄らない…という儀式があったなぁとか思い出した。
「えんがっちよ!」と言ってみる。
すると娘の顔がすっと変わり「おじさん誰ですか?」
と恐ろしいことを言う。
「え?!お、お父さん…だよ?」
「知らない」と言って走り去ってしまった。
縁がっちょ…縁を切る…どうやら、娘との縁が…




