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社会人の独り言  作者: 黒船雷光


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満月と狼

今日は満月。


いつもより煌々と輝く月が頭上高く私を見下ろしている。

夜遅く帰宅する駅のホームに並ぶサラリーマン。

横一列に白線の内側に佇む姿勢は皆同じでスマホを片手に一様に画面のある斜め下を見ている。


滑稽な風景だなと思う…そんな自分も同様に見られてる。


そんな列の中の一人が突然スマホを空に掲げる。

天空の月を翳したスマホのモニター越しに眺めている。


その様子に気づいた周囲も釣られて皆月にスマホを向け始める。連鎖の波はWi-Fiの範囲を照らすが如く広がる。


その内の一人が「ワオーン」と吠える。

冗談なのか本気なのか?


その内にあちこちで遠吠えが始まる。

え?昔流行ったフラッシュモブって奴?

そう言えば満月は満ち潮を呼び、人の血を激らせ、狂わせると言う話を聞いた事があるな…とか思いながらその満月を上手く画面いっぱいに写真に撮れないかとか苦戦して諦めて周りを見たら、皆んな狼になっていた。


いや誰だよ?影響力あり過ぎ、皆影響受け過ぎ。

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