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社会人の独り言  作者: 黒船雷光


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窓と私と虚構の視線

昨夜の恐怖体験を聞いて欲しい。


深夜終バスに乗って帰った。


余談だが深夜帯のバスが最近どんどん本数が減って、残業もしづらくなった…良いことの様に思うかも知れないが、そこは仕事の内容によると思う。


まぁ、以前は始発で乗ったら私以外客が居なかった事があるから、経費削減は仕方ないのかも知れない。


まぁ余談はさておき…昨夜の話に戻すが、私が降りるバス停の近くになると最初は混んでいたバスの中もどんどん人が降り、気がついたら私の前の席は誰も乗っていない。


私はバス後方の席が好きなのでよく後ろに乗る。

比較的遠距離を利用するからだが、昨夜は後ろに席を残して座っていた。

その状態でほぼ客は私以外居ないのだから、貸切かと思うが後ろに気配があり、誰か未だいると思った。


後ろを覗き込むのも失礼かと思い、窓に反射する姿を確認しようとすると、窓の反射越しに若い女性と目が合った。

一瞬だったが全身の身の毛が弥立つのが分かった。


此方が反射する窓の姿を覗き込む前からずっとこっちを見ていた。慌てて目線を外したが、明らかにその前からずっとこっちを見ていた。

刹那の邂逅だが窓越しの交錯だが、心臓を握りつぶされる様な恐怖、動悸が止まらない。


偶々外を見ている角度に私の目線が噛み合ってしまったのかも知れない。

もう一度だけ窓の反射を見る。


ガッツリ目線が合った。



予定した停留所よりだいぶ前であったが、停止ボタンを押して速攻降りた。


幸い女性はついて来なかった。

動悸が治らなかった。


いやぁ、暫く残業は控えよう


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