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社会人の独り言  作者: 黒船雷光


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救急車

先日妻に驚かされて、悲鳴を上げたって話しましたが、驚くと言うのと、怖いと感じるのは別だなと今更ながら認識しました。


と言うのも、ビックリ具合は全然大したことないけど、その後【肝を冷やす】という恐怖体験は別にあるなと…


数年前に、妻が二階の階段から転げ落ち、意識は合っても動けず、救急車を呼んだ時の動悸と胸が締め付けられる様な緊張感と恐怖は人生最大の焦燥感でした。


少し肌寒い早朝、妻は洗濯や朝食の準備で私たちより早く起きて動いてくれていました。

夜が遅い私は、申し訳ない気分になりつつもそんな妻に感謝の気持ちは持っています。

※感謝は言葉と行動で伝えろと言う…のは出来ていないダメな旦那ですが…


その日は大きな音がして私も目がすぐに覚めました。

寝室は子供達含めて二階で、階段は玄関横からまっすぐ伸びています。

そこを大きな音がして何かが落ちる音がしたのです。


階下から妻の「いてて…」という声が聞こえてきます。

慌てて階段から下を見ると、玄関先に倒れたままの妻が居ました。

「だ、大丈夫か?!」「大丈夫…だけど、ちょっと痛くて動けない」

意識ははっきりしている様です「少し休んだら動くから…驚かせてごめんなさい」

謝る妻は少しも動こうとしません。


…頭の中でアラートが鳴り響きます。コレはマズイぞ!

兎に角通報だ…えっと110番…じゃない119番だ

「消防ですか救急ですか?」電話口の男性の声で聞かれて

あ、そっか救急ってそっちもあったっけ…「救急です」

「何がありましたか?」「妻が階段から落ちて」

「高さはどのくらいですか?」「えっと…多分全部なので15段くらい2階から…」

「本人に意識はありますか?」「あります…が、落ちたままの姿勢で動けません」

「救急隊を派遣するので、そのままにしてお待ちください」


ってな内容の話をしたと記憶している。

早朝の朝もやの中、サイレンが切り裂き救急車が到着する。

直ぐに近くの老人たちが集まってくる…朝早くから暇か?と

少しイラつくも、ストレッチャーに載せられた妻と共に病院に

直行する。

「高所からの落下の女性、後頭部から背中を強打…受け入れは出来ますか?」

「●×病院、現在対応できません」「▲■病院受け入れ可能です」

こんな無線が救急車の中聞こえてくる。人生初救急車は付き添いであったが

寝たまま置いてきてしまった子供たちも心配だし、自分の財布も身分証明書も

持たず、何時も妻が外出時に使うバック一つで来ていた。


外科のレントゲン含めた診察時には車いすで固定されていた妻だが

その後も意識ははっきりしており、打撲意外特に問題ないということであった。


旦那さんの方が酷い顔をしていますね…と看護師に笑われたがドット疲れがでて

それから安堵で涙が出て来た。

「もう少し経緯観察含めて入院です」と言われ、カバンを妻に渡して

家に帰った。子供達にご飯を食べさせて学校に送り出さないといけない。

妻から渡された1万円で帰りにコンビニに寄っておにぎり買って

家に帰ってわたわたしている子供たちに事情を説明し、会社に連絡…してもまだ誰も居ないのでメールを一本入れて…その後どうしていたかあまり覚えていない。

その日は会社を休んだと思う。


その後妻から連絡があり「家に帰るね」と軽く言われてホッと安堵するとともに

もし何かあったらどうすべきだったのか…


帰って来た妻は「救急車とかホント恥ずかしい」とか言っていたが

結果的に大げさと言われても、何もなくて良かったと思った。


そして、なんで階段落ちるようなことになったのかと尋ねると


「二階に用があって上がって最後の段を上る時に足首掴まれて…」


は?


その家は引っ越した。

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