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何か
「……ええ、心臓が止まるかと思いました」
「止まっても、一晩たてばまた動くからね。その点は安心しなよ。……でも僕はね、それを聞いて、思ったよ。いきなり首だけにされて、それで平然としてる方が怖いし、異常だって」
「……確かに。それは、怖いですね」
もしも、目が覚めて自分が首だけになっていたら。
そして、それを平然と、何の衝撃もなく日常のように受け入れられる人間がいたとしたら。
きっと、そいつの頭の中は空っぽか……あるいは、『恐ろしい何か』で一杯に違いない。
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「……ええ、心臓が止まるかと思いました」
「止まっても、一晩たてばまた動くからね。その点は安心しなよ。……でも僕はね、それを聞いて、思ったよ。いきなり首だけにされて、それで平然としてる方が怖いし、異常だって」
「……確かに。それは、怖いですね」
もしも、目が覚めて自分が首だけになっていたら。
そして、それを平然と、何の衝撃もなく日常のように受け入れられる人間がいたとしたら。
きっと、そいつの頭の中は空っぽか……あるいは、『恐ろしい何か』で一杯に違いない。
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