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オマケ
真央は頷いて、嬉しそうに腕を広げた。
「つまりさ、ここで生き返った人にとって、永遠に若いままだなんて、大した価値はないんだよ! 力が強いのも、身体が冷えるのも、ぜーんぶ後からついてきた、オマケみたいなもんなのね! 重要なのは、やりたい事が好き放題にできるようになったってこと!」
それから、天井を見上げて言う。
「だってさぁ、美味しい物は食べたいし、この寮だってタダじゃない。お金を稼がないと生活できないだろ? だけど、ここにある人生は、テーマパークの運営……それだけだぜ? ぞっとするでしょ? オーナーのサンドラにいいようにこき使われて、お客を楽しませて、満足してもらう。選択の余地なんかない。それ以外の才能は必要ないんだから」




