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【完結までほぼ毎日更新】超巨大テーマパークで働いたら連続殺人に巻き込まれました。怪奇と幻想『ストレンジ・ワールド』へようこそ!  作者: 森月真冬


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かゆい

 大量に並べてあるストレンジ・ワールド土産品のバスタオルを一枚掴み、身体を拭いている時に、ふと気づく。


「……あれ?」


 包帯の下、首筋がすごく痒かった。熱で、湿布が蒸れてしまったのだろう。

 濡らさないように気をつけてはいたつもりだったが、そもそも、風呂に入るのに濡らすなという方が無理があったようだ。

 迷った末に、一旦外して巻き直す事にする。

 テーピングを剥がし、厳重に幾重にも巻きつけてある包帯を外してく。


 ひやりとした空気が肌をなぜた。

 ボリボリと首筋を掻いていると、爪の先にコリコリと何かが引っかかることに気づく。


「……少し長風呂だったし。かぶれちゃったかなぁ?」


 ぼやきながら、鏡の前へと移動して、首筋を写してみた。

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