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【完結までほぼ毎日更新】超巨大テーマパークで働いたら連続殺人に巻き込まれました。怪奇と幻想『ストレンジ・ワールド』へようこそ!  作者: 森月真冬


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湯船

 『男』と書かれたのれんを潜ると、多少作りは小さいものの、芽衣子の言葉通り、ほとんど銭湯や温泉宿と一緒のレイアウトが広がっている。

 それになんだか、いい香りがする。もしかしたら、本当に温泉なのかもしれない。


「ドゥンケル城の下に、しかもメインキャスト専用でこんな施設を作ってしまうとは……恐るべし、ストレンジ・ワールドだな」


 服を脱ぎつつ、睦月は呟いた。

 そして、包帯へと手をかける。


「……いいか、このままで」


 どの道、捻ったりぶつけたならば、首筋を暖めたら痛くなりそうだ。濡らさないように気をつけて入ることにした。

 備え付けの石鹸で汗を流し、大きな湯船に肩の下辺りまで浸かると、息を吐く。


「ふうー……。生き返るなぁ!」


 生き返る。己の洩らしたその言葉に、ふと首を傾げた。


「……なんだ? 重要なことを忘れてる気がする」


 奇妙だ。妙なのだ。何かが、変なのだ。

 その、胸にずっと引っかかるしこりの謎がわからぬまま、風呂を上がる。

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