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仕事、再び
朝、更衣室に入ろうとしていたところで、キョンシー姿の華音と出会う。
「ムーちゃん! 来てくれたんだね!」
「ええ。先輩は、これから屋台を取りにいくところですか?」
「そうよ。ほらほら! 早く衣装に着替えないと、開園に間に合わないわよ?」
ことさらにお姉さんぶる華音の顔を見下ろしながら、なんとなく睦月は聞いてみた。
「先輩。もしも俺と二人でいる時に、凶器を持った暴漢が襲ってきたら……どうしますか?」
「そんなの、決まってるじゃない。あたしが身体張って守ってあげる」
平然と胸を張る華音に、睦月は確認するように言った。
「……あの。一応は俺の仕事、警備ってことになってんですけど」
「あはは。そうだったね。でも、あたしなら、ちょっとくらい刺されても我慢できるもん」
「……無茶苦茶なこと言わんでくださいよ」
(目がマジだよ。この人の言うことは、背筋が寒くなるな)
引きつった笑いを浮かべ、華音に手を振ると、睦月は更衣室へと飛び込んだ。
急がないと、本当に間に合わない。




