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【完結までほぼ毎日更新】超巨大テーマパークで働いたら連続殺人に巻き込まれました。怪奇と幻想『ストレンジ・ワールド』へようこそ!  作者: 森月真冬


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素顔

 呻く彼の首根っこを掴み、華音は引き起こした。


「はぁー……とにかくっ! いますぐ、その怖いお面を脱ぎなさいっ!」


「あい……ぬぎまふ」


 のろのろとヘルメットを脱ぐ。華音が引きつった笑顔で女の子の背を押した。


「ほ、ほらー。このお兄ちゃんが、パパとママのところに連れてってくれるアルヨー?」


「お……おいで……」


 涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔で、睦月は手招きする。


「いいいやあああっ! オバケこわいい!」


 だけど女の子は泣き喚いて、華音の服を離そうとしない。


「どーすんのよっ! もうこれ、ムーちゃんに絶対ついてかないよっ!」


「そ……そんなこと言われても……俺だってどうしたらいいか……。先輩、この仕事長いんでしょっ? なにか考えてくださいよ……」


「こんな怖い奴に迷子が喜んでついてく方法なんて知らないわよっ! ああ、もう! 早くしないとパレードに間に合わないわっ!」

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