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5話 シュリフの館へ

アザント・ファンタジー・オンライン 略して【アザファン】 ですにゃ


ポイントでSTRは上げても物理攻撃力しか上がらないにゃ、一方ポイントをINTやMNDに振ると魔法攻撃魔法防御が上がるのとMPも上昇するにゃ。バランスを取るために魔法系装備の上昇値を抑えているにゃよ。あとVITもにゃ。 調整ミスってたらスマンだにゃ。

一旦ゲームを止めてご飯を食べて夜まで寝ることにした

夜の時間帯のため町も暗く、小さな酒場からの光が道を照らしている

「よし、ポンタはアザファンやってるかな~」

しっかり睡眠をとったミナトはゲーム内でポンタを探す。フレンド欄でメールを送ったら始まりの町に来るとのこと、少し待つことにした


「お待たせポン」

「おぉポンタ、これから時間ってある?」

「用事は済んだから大丈夫ポンよ?」

「かくかくしかじかで」

昼間にあったことを伝えた


「是非とも参加させて欲しいポン!僕が盾役と回復役なれば安定するポン」

「ポンタが居れば大分楽になるから助かるよ。早速シュリフの館に行こう」

2人は回復アイテムを買い込む。ポンタがワープできなかったため歩いてシュリフの館へ向かう


「おーいフィル~」

柵に背中を預けて休んでいたフィル、ミナトともう1人の人物に目を向ける


「あちらフィル、氷の魔法アタッカー。で、こっちはポンタ」

「よろしくポン!」

「あなたがポンタね」

ポンタにススっと近づいて言った

「なんか装備強化できない?アレ(ミナト)の装備見てると羨ましくなっちゃって」

指でクイックイとミナトをさす。少し驚くポンタだが生産大好き人間からすると魔法系の装備も作りたいためちょうどいい


「つ、杖を見せるポン」

手持ちのアイテムで強化できるかなと探していると見つかったようだ


「素材は僕が出すから好きな方選んでいいポンよ」


・シルバーステッキ 性能 INT+6 MND+1

・シルバーワンド 性能 VIT+1 INT+7 


「何と言うかありがたいんだけど・・・・・・」

こうなっても仕方がない。だってミナトの装備が強すぎるから

「文句は無しポン」

「じゃあ~待って迷う」

物理攻撃に耐性を付けるか、魔法攻撃に耐性を付けるかとても迷うところだ。今回の盾役が戦闘が得意なスキル構成ではないため自分のところまでモンスターが来てしまう可能性がある。今回はシルバーワンドが良さそうに見えるが、モンスターが魔法攻撃をしてくるならシルバーステッキが良い。


「うーん悩ましい所だけど今回はシルバーワンドで!」

「かしこまったポン」

木で作られた杖と鋼の鉱石が混ざり合いシルバーワンドが造り出された


「わあ!かっこいい~!」

木の杖をベースにシルバーの装飾が付き、少し高級感を感じる

「防具も強化したいから渡すポン」

シルバーシリーズで強化しVITが全体的に上がった


・シルバーネックレス 性能 VIT+6 INT+4 MP+10

・シルバーワンド 性能 VIT+1 INT+7 MP+10

・シルバーローブ 性能 VIT+6 INT+4 MP+10

・シルバーヒール 性能 VIT+6 INT+4 MP+10

全体的に銀で統一され性能も上がって大満足であろう。鍛冶スキルと裁縫スキルでは今の防具を強化する選択肢がシルバーシリーズしかなかった

「聞いてた通り性能が段違い」

「今はこれくらいしかできないポン。で、僕はこれポン」

腐るほど持ってる鋼でシルバーシリーズの装備を造り耐久力を上げてユニークスキル付与でHPを上げまくる。

しっかりとMPを回復してパーティーを組み、使えるスキルの情報共有をしてシュリフの館の敷地内に入る事にする


「さあ気を引き締めるポンよ」

3人が敷地内に入ると同時に地面から骨のモンスターが5体現れた


『スケルトン』


「ヒットしたら2人とも頼むよ、アイスランス!」

先頭にいたスケルトンAに対してアイスランスがヒットすると残りのスケルトンがフィルめがけて進みだした

「行かせないポン」

盾をスケルトンBに押し当てて進行を止める

「黒炎斬」

ポンタが1体止めているうちに遠距離攻撃でスケルトンCを倒す。黒炎斬が当たった瞬間にミナトは走り出しポンタが止めていたスケルトンBを剣で一閃し倒す。


「後ろポン!」

スケルトンDがミナトの背中に襲い掛かるが


「アイスウォール!」

氷の壁が出現する。スケルトンDの攻撃はアイスウォールを擦るだけとなった

後ろに居ることが分かっているためアイスウォールごと

「黒炎斬!」

で切り裂きスケルトンDを倒す


「私のアイスウォール壊れるの!?」

ステータスの差で耐えられなかったのだろう。残ったスケルトンEに向かって走るミナト、特に心配はなく剣で攻撃し倒す

『丈夫な骨』アイテムを拾う

「よし、先に進もう」

ここまでは想定内、アイテムでしっかり回復し扉へ向かう


「開けるポン」

ポンタを先頭にしてモンスターが来てもいいようにスキルの準備だけしておく


ギギィーっと重い扉を開くと少し広い空間が広がって正面奥に階段、右にパーティーができるような大きな空間があった。気が付いてはいないが扉は勝手に閉まっている

中はロウソクが一定の間隔で置いてあるため明るかった

「この広さは微妙ポン」

「援護射撃は任せて」


広い空間だったとは言えお互いの攻撃が衝突する可能性があったためミナトに攻撃をさせつつ捌けなさそうなモンスターを2人がカバーすることにした。

3人が入ってすぐに階段から10体のスケルトンが流れてくる


「スケルトンが何体来たって俺の敵じゃない、黒炎斬!」

横に剣を振り斬撃を放つとスケルトン10体をまとめて倒す


「「お~」」

「どうよどうよ、黒炎斬の威力は~」

自慢したくなるが2人は階段を指さしてる

「「じゃああれもお願い(ポン)」」

スケルトン10体のおかわりが来た


「まぁ任せてよ」

こうもモンスターを倒せると気分がいい。得意げに返す

もう1度黒炎斬を使いスケルトンたちを倒す


「ボスを探し始めようか」

ミナトが剣を収めて階段に向かおうとするとまたスケルトン10体のおかわりが来た


「まだ来るのかっ」

黒炎斬でしっかり倒し、MPを回復する


「多分一定の数を倒さないとボスが出てこないパターンポン。右の空間が広いからそこでボス戦が考えられるけどこれ以上スケルトンが出てくると普通のプレイヤーじゃあ厳しくなってくるポン」

「ミナトの火力が高いから何とかなってるけどフルパーティー(6人)じゃないと攻略はきつそうね。外に逃げられるようにしておくからヤバかったら言って」

2人が次のスケルトンを警戒してもらっているうちに扉を開けて逃げ道を作っておく


「あ、あれ」

少し焦った様子


「ははは、これ閉じ込められちゃってるわ。もうオシマイダ」

「僕たちが次のスケルトンポン」

「いや、ボス倒して脱出するって。あ、次来たよ」

さらに10体追加で出てくる


「いつまで続くんだ」

黒炎斬でまとめて倒し休憩しようとすると左にあった階段からスケルトンが4体出てきた


「見てるばかりじゃつまらないからここは任せて!」

ポンタの前に出て

「ウインドカッター!」

風の斬撃で右にいたスケルトンを倒す

「アクアボール!」

水の球で左にいたスケルトンを倒す

「仕上げの、アイスランス!」

前と後ろの2体を串刺しにして倒す


「エッヘン!これくらいはできないとねっ。それよりあれ見てよ」

右の大広間に黒い霧が集まり始めた


「行くポン」

MPを回復して大広間エリアに入ると黒い霧の中から黒いローブに包まれ骨の杖を持ったスケルトンが姿を現した


『ワイト』


「ボスポンよ!」

相手は杖を持っているため魔法攻撃が来ると予想し盾を構え前に出る


「ある程度の攻撃は私も引き受ける」

「俺は気兼ねなく攻撃すればいいってことね」


ワイトは杖を振ると黒い霧を操り黒い矢を5本作り出す

黒い矢が飛んでくる前に対処して攻撃を仕掛けたい


「黒炎縛」

4本の鎖がワイトに向かって進むが黒い矢に撃ち落され、残りの1本でフィルに攻撃した


「任せるポン!」

ポンタがフィルの前に立っていたため盾を矢に合わせるようにして受け止めた

「ナイスポンタ!私もいくよ、アイスランス!」

氷の槍が作り出されワイトを襲うがひらりと動き避けた


「簡単には当たらないよね」

予想通りと言った所。余裕があるのには訳がある


「黒炎斬!」

アイスランスに気を取られているうちに横から1撃命中させる。命中したため耐久と速度が下がった

ワイトも黙って攻撃を受けているわけではない。黒い霧を操り槍を作りミナトに向かって放つ


「うっ」

今からスキルを使っても間に合わない、装備が強化されて黒い槍が当たってもダメージは大きくは受けないだろうが黒い矢を近距離で連射されるとHPが心配、ここでダメージは受けたくないため剣で弾くことにする


「アイスウォール!」

ミナトの前に氷の壁が出現し黒い槍から守る


「助かった!」

「よゆーよゆー」

ミナトは2人と合流して体勢を立て直す


「黒炎斬はヒットしたからデバフは入ってる。慎重にダメージを稼ごう」

「このレベルの攻撃ならなんとか防げるポン。僕たちは完全にサポートに回った方がよさそうポンね」

「ポンタの言う通りね、ミナトに美味しい所を持っていかれるのは嫌だけど今回は譲ってあげる」

「じゃあ面倒なことは2人に任せて俺は好きにやってくるか」

黒炎紋、黒炎歩行を使用すると後ろからフィルがミドルマジックポーション3個を投げてくれ、MPが全回復する


「ポーション系はいっぱいあるから気にしないで」

「太っ腹ポンね」

会話が終わりかけた時、ワイトが矢を沢山作り出した


「来るポンよ」

「ミナト、行きます」

「勝手に行ってきなさい」

「はやくするポン」

「急かさないでくれると助かるんだけど」

気がつくと黒い矢の雨が3人を襲う

「アイスウォール!」

氷の壁が正面に現れ攻撃を防ぐ。アイスウォールが出現したと同時にミナトは黒炎歩行2歩使い、ワイトの前まで一瞬でたどり着く。黒炎紋を使っているため攻撃にスキルを使うのはやめて、剣で攻撃することにする

「ふっ」

縦にワイトを切りつけることに成功する。

魔法攻撃の威力からホワイトバイパーと同レベルと推測できる。ホワイトバイパーと同程度ならもう少しで倒せるはず、だが焦らず黒炎歩行で距離をとる。

ポンタとフィルとは離れてしまったが範囲攻撃が来ない限りフィルに助けてもらう必要はなさそうだ


「黒炎歩行」

便利移動スキルなので使いなおす。

おそらくもう1回を入れられれば倒せるはず、接近してスキル攻撃をキメたい所

ワイトはミナトではなくポンタとフィルの方を向く


「こっち来るポン」

「任せて、アイスウォールなら無限に耐えきれるからっ」


ワイトは黒い霧を操り、大きな槍を作り出す

「アイスウォールで防げなかったら僕が外らすポン!」

ポンタが盾を構えるとワイトが槍を放ってきた

盾に当たる

「!?」

威力を殺しきれず盾ごと後ろに吹き飛ばされる


「ポンタ!?アイスウォール!」

フィルの横を通り壁に叩きつけられた。正面にアイスウォールを出して追撃を少しでも防げるようにする

ミナトもポンタが吹き飛ばされた事に驚き一旦戻ろうとする

この時点で既にミナトの周囲に黒い霧が漂っていた


「僕をアイスランスで飛ばすポン!」

「どういう事?」

素早く立ち上がりワイトを背にフィルに盾を構えていた

「いいからはやく!」

「ポンタ!大丈夫!?」

ミナトがポンタに向かって走っていた

「その場で横に黒炎陣ポン!」

ミナトの周囲を黒い矢が覆う


ポンタが指示を出した瞬間ミナトとフィルはなにかがあると察し言う通りにする

「アイスランス!」

ポンタを盾ごとアイスランスで吹き飛ばす

黒い矢がミナトに向かって放たれる。黒い矢をノールックで

「黒炎陣!」

横の黒い矢は黒炎陣で消滅する。上からの矢がミナトに襲いかかるがポンタがミナトの頭上に飛んできて

「銀の大盾ポン!」

空中で体にひねり左手で銀の大盾を上に出し、右手でミナトにミドルマジックポーションを3個投げつける

盾に攻撃が当たった音が聞こえたため攻撃をされた事を理解するミナト、MPが満タンになり黒炎歩行でワイトに接近する

「黒炎撃!」

ワイトの頭にしっかり命中、ワイトは後ろにフラフラと下がる

「まだかよ!?」

ホワイトバイパーならとっくに倒せていただろうがこれで倒せないならホワイトバイパーより強いという事。序盤の町の周囲にいるボスがここまで強いとは思ってなかったが

「黒炎斬!」

追撃をするとワイトが消滅した



「ミナトポンタ!」

フィルが2人の元に走ってくる

「なんとか」

ミナトが剣をしまう

「さすがに焦ったポン」

銀の大盾をしまう

「ワイト討伐成功ー!」

フィルが嬉しそうに跳びはねていた


「やったポンね!」

「よっし!達成感が凄いよ、最後の攻撃よく分かったね」

「そうだよ!自分に攻撃しろなんて言われたからビックリ」

「霧があったから攻撃を防げれば儲けもんだったポン、攻撃が無くても前に出られるからそれだけでも良かったポン」

「ポンタは戦闘系のスキル取らなかったの?」

「戦闘は苦手ポン」

「苦手だったら横黒炎陣なんて指示出てこないわ」

3人のレベルが1ずつ上がった。ワイトが落とした装備を見る

・ボーンワンド 性能 MP+10 INT+20

・不死者のローブ 性能 VIT+5 INT+5 MND+10


「見てみて!」

フィルは装備を手に取り

「どう見ても魔法系の装備だね!欲しい人いる!?」

あからさますぎる・・・・・・性能は非常に高くさすがボスのドロップアイテムだと言える


「僕はいらないポンよ?」

「俺もいらないけどさ、欲しかったら素直に言えばいいのに」

「どうしても欲しいって気持ちが伝わってきたポン」

「じゃあ貰っちゃうからね!」

ニッコニコで画面を操作して装備した

「どう?」

杖を構え色んなポーズをキメる

「「イイトオモウ(ポン)」」

正直どうでも良かった。だがどうでも良くないことがこれから起こる

外から扉が開き、武装した男が入ってきた

「誰かいるのかー?」


「誰か来たポンよ」

入り口に目を向けると始まりの町で出会った傭兵の1人だった

「あれ嬢ちゃんどうしてここに、ってその装備は!?」

「実は私たちでワイトを倒しちゃいました」

「あのワイトを倒した!?見かけない顔もいるが嬢ちゃんたちがそんなに強いとはな」


一方で

「誰ポン?」

「ほらカクカクシカジカ言ってた時の傭兵の片割れ」

「なるほどポン」


「それだけの腕があるならこの町にいるのは勿体無いくらいだな、よかったらこれを持っていけ」

お尻のポケットから手紙を出してフィルに3通渡した。なぜ今手紙を持っていたのか不明だがゲームだから都合のいいようにアイテムが出てくるのだろう


「ここから南に行った所にクライバリー王国がある。あっちに行けばもっと強いモンスターもいるから腕試しにはいいだろう、クライバリー王国に行ったらイゼージュ商会を探すと良い何かの役にはたつ、それは紹介状だ。それじゃ俺は用が無くなったし俺は帰るとする、元気でな~」

男は始まりの町に向かって歩いて行った


「ありがとうございます」

「おつかれポーン」

「どうも~、何もらったの?」

「紹介状をもらったんだけどクライバリー王国に行けば役に立つらしい」

「クライバリー王国か・・・・・・」

ミナトはマップを見るとそこそこ時間がかかりそうな距離だった

「さすがにまだワープを開放して無いだろうし、行けるときになったら教えて」

「僕はもう寝るポン、どこかのタイミングで合流するポン」

「じゃあ今日はこの辺で解散ってことで」

「OK~私もちょうど寝ようとしてたからまた今度ね~」

「お休みポ~ン」

手紙をミナトとポンタに渡してポンタとフィルは始まりの町に戻ってからゲームを終了した

1人館に残されたミナト


「俺は一足早く向かっちゃおうかな・・・・・・」

周囲を見渡す

「ここひとりでいるのこわ」


書き忘れにゃ!

スキルは10ポイント消費でレベルを上げられるにゃ!

矛盾点やおかしい所があったら教えて欲しいにゃ!(2024年8月4日記入)

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