44話 ゲームの世界
にゃ は設定を作り込んでから書くタイプなんだけどにゃ?
…設定忘れてる所多くて困っちゃたにゃふにゃふにゃ
2人は警戒しながらも用意された椅子に座り話を聞くことにする。
「まずはこれをどうぞ」
グリフォン風なモンスターの羽を1枚渡してきた。
「匂いからしてほぼ全ての方にお会いしたみたいですので簡潔に説明します。これから期限のある催し物が始まります。それが終わり次第この世界は崩壊し、貴方の世界に徐々に侵食していきます。最後の1人はここにいます」
紙の地図を出してきて指を指した。
「催し物が終わるまでにお会いしておいて下さい」
「いや、どう言う」
「催し物?」
「またお会い出来ますのでその時はよろしくお願い致します。龍崎湊さん、元町冬音さん」
そう言い切ると腕を振り上げて風を巻き起こし2人を外に出した。
洞窟は大きな音を立てて崩れた。
追い出された2人は名前を呼ばれたことを思い出す。
「ちょっと待てよ、さっき名前」
「私もです」
ゲームに登録してない本名で呼ばれた。
「皆さんに連絡しましょう!」
2人は顔を見合わせて頷いた。
数時間後に時間があい、6人で集まれた。
久しぶりにポルトルポールに来た。ベンチに集まり2人にあった出来事を話した。
「信じられないわねぇ」
「僕たちは個人情報を全て入力しているわけじゃないポン。AIがハッキングしてるとかじゃない限り無理があるポン」
「このゲームのAIが賢いとは言え、そこまでできるかしら」
「無理だと思う」
各自で何となく考えてみるが結果は出ない。
「じゃあ情報漏洩かしらん?運営会社に問い合わせも考えなきゃ・・・・・・」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「そう言えばこのゲームの運営会社ってなんだっけ」
「僕も思い出せないポン。確か見た記憶があったような」
「本当に現実に影響が出るって事なのかも知れません」
フユネの発言に、いやいやいや、と突っ込みたくなるが今までの記憶を辿ってもこのゲームの発売元が分からない。必ずソフトに書いてあるはずだが。
「無いじゃないの、お問い合わせ」
バスターがメニューを開くが冒険に必要なものしかなく、お問い合わせや報告タブが無く、運営に関することが無い。
「ネットに情報はないのかしら、ちょっと探してくる」
フィルはログアウトした。
「ゲームからは出られる、安心」
ログアウトが出来なくて・・・・・・なんて事にはならなそうだが、フィルだけに頼らず自分たちもできることを探す。
6人は各自現実でゲームについて調べることにした。後日情報を持ち寄って集まる。
バスターとフユネはテプロヴギオンの元へ、マリリリンとポンタはアボンドーリの元へ向かった。
一方ミナトは、
「いらっしゃいませー」
棚に商品を置いてからレジを担当してコンビニのアルバイトをこなしていた。立派だ。
(黒炎歩行が使えたら一瞬で終われるのに。いや、周りを燃やして即クビかぁ)
アボンドーリに会いに来たポンタとマリリリンは森の中をしばらく歩いていた。
「確かここら辺だった気がするポン」
「ひらけたばしょ無い」
「マップではここのはずなんだポンけど、なにかあるポン」
道の横に木の立て札があった。なにか書いてあるようだ。
『ポンタゴメン』
「なにかしたポン?」
マリリリンに聞くがマリリリンは何もしてない。
「いたずら?」
「に決まってるポン、行くポンよ」
「いたた、ポン?」
進行方向にも立て札がありぶつかった。
「急に出た」
『あげる』
横には太めの木の枝が落ちていた。
『バイバイ』
木の枝の後ろに立て札が出現、明確に2人へのメッセージだ。
「間違いない、アボンドーリだポン」
こんな事ができるのは特殊ボスしかない、アボンドーリは他と違い、姿を見せてはくれなかったが他のボス同様にアイテムをくれた。木の枝に見えるが何かしら特別なものなのだろう。
「これ武器なる?」
「現金なヤツポン、アボンドーリがこれを渡したってことはこれを使って強くなれってことポン。どれどれ」
スキル大工で武器にできるか調べた。
「魔法系の装備だと思うけどまだ分からないポン」
その頃バスターとフユネは海底神殿の奥に来ていた。
「全然モンスター出ないわーん、この先にワイバーンが4体出るらしいからすぐに倒しちゃいましょ」
ボス部屋に進むと、
「お待ちしていました」
ヴェルゴーネと同じ顔をした男がワイバーンの死体の上に立っていた。
「こういうものです、どうぞ」
一瞬で2人に接近し、名刺を渡した。
『もっとつよいぼすテプロヴギオン』
「ヴェル・・・・・・ゴーネ」
風獣ヴェルゴーネと同じ顔の男に驚きを隠せないフユネはつい声に出てしまう。
「もしかしてゴーネにお会いしていましたか、ゴーネは弟です。話は聞いているかと思いますのでこれを」
大きな牙を渡してきた。
「私の封印は他の方々に比べて強いものでもう時間が来てしまいまた。あ、ラーゴは倒さなくても良いですからね、人が倒せる相手では無いですから。それではまた。これはお土産です」
指を鳴らし、手を振ると水流が生まれて2人を地上へ押し流した。
地上に着いた2人は崩れた海底神殿の入口を確認した。
「ぜっんぜん動きが見えなかった・・・・・・わん」
お土産と聞こえたが、牙だけしか貰ってないため、なんの事だか分からない。
実質これからが本編にゃ!