27話 2日目の戦い2 誤字修正
ミナトチームとフィルチームは特に問題なく高火力を押し付けながら慎重に確実にダメージを入れて倒すことが出来た。酷かったのは東。闇魔法を使えるプレイヤーが多く、70名程がダークバインドを使用しデュラハンをギトギトに縛り付けて、握手会かの如く流れるようにデュラハンに攻撃スキルを入れていた。
縛り付けるダークバインドは一人一人の拘束力は低くても70名もいればデュラハンは抜け出せることが出来ずに消滅してしまう。
ミカンチームが一番討伐に時間がかかり、タイチが倒した時に防衛成功の文字が出た。
「アタイ達が最後か、皆ご苦労さま」
この後は明日に備えて各自が出来ることをしていく時間にする。
自分の持ち場で次のモンスターを待っていたミナトとポンタ達は明日に備えて何ができるか話しているようだ。
「お疲れ様ポーン」
「おつかれー、全方位同時にボスが出てくるからどうなる事かと思ったけどなんとかイケてたっぽいね」
「まーフィルたちは心配要らなかったけど、高レベルチームと超大人数チームが相手してたから全く問題はないポンね。デュラハンが同時に複数体居たら危なかったポンけど」
その頃ミナト達と入れ違いでヴォアドルヒュに来ていたプレイヤー名フユネは別の大陸の『イズモ』に来ていた。
町は江戸時代の日本のような場所で鎖国なんかも始まったらしい。
「帰れないです・・・・・・」
船から降り、そのまま港で立ちつくす少女。槍を担いでいるため戦闘は出来そうだ。
「どうしてこんなことに・・・・・・うんん、こんな時こそ楽しまなくてはいけませんわ!」
帰る時のことを考えて次の船を聞いた所、ヴォアドルヒュに向かう船はまだ未定との事、ゲームのシステム的にほかの町へ移動できないと言うのはおかしいため何かをする必要があるのかもしれない。
「嬢ちゃん、そこに突っ立ってると邪魔だからさどこか行ってくれないか」
「あっ失礼しました」
ひとまずは町に向かう事にした。
「ここは日本がモチーフの町なのですね、あっ甘味処」
たまたま見つけた茶屋のような場所に惹かれてスルスルと中に入っていった。食べたのはお団子セット600シング。
店前の木の椅子い腰をかけ購入品を並べる。
3色団子と抹茶を味わい今後のことを考える。
(団子美味し団子美味し団子美味し団子美味し)
今後の事を考えたい・・・・・・
普通に食べ終わったあと、町を見渡すとしっかりと施設はあり、回復アイテムや武器屋は存在したためこの町を拠点にある程度活動は出来そうだ。
問題は町を出てからだ。モンスターが強ければ敵を倒すことに苦労するだろう。
「さて、まずは町を探索してみることにしましょうか」
先に言ってしまうがイズモが全プレイヤーに解放されるためには最初に到達したプレイヤーが複数指定されたスキルのうちの1つを使ってクエストをクリアする事が条件だ。
話を戻して3日目の防衛戦に備えて各自が準備を進めていく。
防衛戦が終わり5人で合流し、お疲れ様と声をかけあった。
「みんなぁん!おちゅかれ♡アタチもう疲れちゃったからもう寝ちゃおうかしら〜」
「ちょっと待って欲しいポン」
「なにかしら?アタチと一緒に寝たいって?」
「言うわけないポン!そんなしょうもない事じゃないポン。分かったことがあるポン」
「なによ、改めて」
(・・・・・・しょ、しょうも)
ひとり立ちながら気絶しているやつがいるが気にする必要は無いだろう。
「ビーチバレーが終わった後、僕達はヴギオンスクラ、海底神殿のような所に行ったポン。そこの奥に居たボスの名前はテプロヴギオンだったポン」
「たしかそんな名前だった気がする」
「防衛戦が先日ドーリ森林のボスを発見したポン、ボスの名前はアボンドーリ」
「名前・・・・・・」
マリリリンは気がついたようだ。
「そうなんだポン。エリアの名前を冠するボスモンスターが存在するポン」
「通常ボス以外にエリアの支配者的なやつがいるって事ね」
ミナトも気がついたようだ。
「普通にボスモンスターを倒すだけじゃクリアにはならないポン。さらに奥のボスを倒すと・・・・・・」
「「「倒すと?」」」
「やべー報酬出るかもしれないポン」
3人はずっこけた
「もっとなんかあると思ったわよ!」
「ベタポンね〜。という事で!防衛戦が終わったら5人で倒しに行こうって話ポンね」
「じゃあ!見たことないボスを見たいからフラム火山に行こうよ!」
各自がマップを開きここへ行きたい、と意見を出し合った。結果的にミナトの意見が通り、防衛戦が終わったらフラム火山に行くことになった。