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18話 ゲームだからこそ趣味を

同時刻、たった今ゲームを開始した女性プレイヤーのミカンが居た。割とガタイは良い方でたくましいタイプの女性だ。


「おぉ!これがゲームかい」

手を開閉したり体を動かして感触を確かめる。


「なんでも出来る自由なゲームって書いてあったし早速行くとするか・・・・・・アタイは錬金術師」

語呂がかなり怪しい所ではある。女性プレイヤーのスキル構成は【錬金】【風魔法】【料理】の生産タイプではあるが戦闘を避けずにそのままの足で始まりの町から北西に進み、森の端を探索し始めた。


「まずは錬金を使ってみたいんだけど素材を集めないといけないのか」

事前に攻略サイトでアイテムの場所について調べていたためすぐに見つけることが出来た。森の横を歩いているとゴブリンが1体襲いかかってくる。


「ふん!」

綺麗な背負い投げでゴブリンを投げるがレベルは1のためダメージ自体は大したことが無い。ゴブリンは起き上がりミカンに再度襲いかかる。


「へぇ投げ飛ばされてもピンピンしてるのかい、倒しがいがあるじゃないか」

現実世界での戦闘技術があればアドバンテージにはなるがステータス基準でダメージが決まる。


「ほらよぉ!」

正面から接近してパンチを繰り出す。ゴブリンの顔面にヒットするがダメージは少なく、ゴブリンはミカンに引っ掻き攻撃を当てることに成功する。

ミカンはの11ダメージを受けて、残りHP89はになった。


「アンタの攻撃そんなに強かったのかい?やるじゃないか」

まだHPには余裕があるため恐れずに接近する。前蹴りをしてゴブリンを後ろに飛ばす、隙が出来たタイミングで下段蹴りでゴブリンを転ばせる。


「ふぅ、やっと殴り放題の時間が来た」

ゴブリンは必死の抵抗をみせたが残念ながら経験値となった。ミカンはレベル2になった。


「ステータスにポイントを振れるんだったか」

VIT・INT・SPDに1ずつ振った。

戦闘に備えてVIT・INTは欲しい所、逃げる時ようにSPDも上げておくことにした。

風魔法のスキルもあったのだが、殴る方が好きだったらしい。


「これでようやく探せる」

そう、ミカンは錬金術師であるためマップに生えている薬草系を採取しに来たのだった。決してゴブリンをボコるためではない。

岩場の裏や木の根元を探すと欲しかったものが見つかった。


『治り草』


「ふーここにいたか」

ぷちっと抜いて収納する。治り草と水と小瓶があればローポーションが製作できる。この調子でどんどん集めること1時間、群生地も見つけられかなり集めることができた。


・治り草 68個 説明 HP10回復

・元気で草 42個 説明 MP10回復

・苦し草 11個 説明 毒状態を回復


「これだけ集まれば安心か、帰ってポーション製作でもするかな」

始まりの町にワープして薬屋に行き、小瓶を20シングで50個購入する。大量の小瓶を手に小さな噴水広場に来た。



「小瓶に水を入れて治り草を持ってっと」

噴水から水を汲み、治り草を取り出してスキルを発動する。


「ローケルスト」

スキル錬金の初期スキル、ローケルスト。低ランク薬品を製作する。


・ローポーション 効果 HPを40回復


市販されている物よりも10回復量が多い。


「プレイヤーが製作した方が性能が高いのは当然だな!ドンドン作って売れば・・・・・・」

プレイヤー同士でアイテムの取引も出来る。薬屋より少しだけ高く設定しても買う人は多いだろう。

その後ミカンは町の境界を出入りしながらMPを回復させてポーション製作に励んだ。


「これだけあれば良いだろう」

・ローポーション 20個 ミカン価格55シング

・マジックローポーション 20個 ミカン価格55シング

・アンチポイズンポーション 10個 効果 毒状態を回復。HPとMPを10ずつ回復。ミカン価格55シング

(通常のアンチポイズンポーションは毒回復とHPMP5ずつ回復)


今使えるものを全て使って用意した。あとはプレイヤーに売るだけだ。人が多く出入りする始まりの町南で商売を始める事にした。


南出口の横に陣取ってポーションを並べる。

「安いよ!安い!スキルで作ったポーションあるよ!市販品よりも効果が高いポーション!買った買った!」

八百屋なんかでよく聞くそれっぽい雰囲気を出して人の注意を引く。

周囲のプレイヤーは大きな声に気が付き横目で見る。


「なんだあれ」

「ちょっと行ってみるか?」

2人のプレイヤーがミカンに興味を持ち並べられたポーションの効果を見る。


「いらっしゃい、スキル錬金で作ったポーション一律55シング!買うかい?」


「ちょっと高いな、それなら薬屋で買った方が良い」

「ローポーションとマジックローポーションを3個ずつ買おう」

「ここで買う必要ないだろ」


「はいよ!持っていき!」

画面上で金銭のやり取りをするとプレイヤーは自分のアイテム欄に収納した。


「よく見ろって、5シング高いけど回復量が10も高い、こっちの方が戦闘時は助かる。買えるだけ買っとけ」

「じゃ、じゃあ俺も3個ずつくれ!」

「はいよ!また買ってくれな〜」


ほぼピッタリ2000文字ですにゃ。

次からはミナト、ポンタ、フィルのお話に戻るにゃ。

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