15話 アルティメットスペリオルビーチバレー
数字が半角全角で統一出来てなかったにゃ。申し訳ないにゃ。文章には影響にゃいから引き続きよろしくお願いしますにゃ。基本的に全角統一するようにするにゃ。
全員がコートにワープすると服装が水着に変わることもなく、バスターからスキル使用可能のビーチバレーだと告げられ戸惑う4人。楽しみにしていたマリリリンにも言っていなかったようで、なぜか超次元ビーチバレーをすることになってしまった。
「バスター、スキル使っていいってことは相手を倒していいって事?」
攻撃性能が高すぎるミナトは相手コートに出現したNPCを指さして純粋に質問した。
「んもぅ!ミナトちゃんたらそんなわけないじゃない。ボールよボール。打つときにスキルを使ったり、ほら移動スキルあるじゃなぁい?それらを使うの」
体をクネクネさせて話す。クネクネする必要があったかは分からない。
「ファンタジーポンね」
ポンタは受け入れられているのかもしれない。
「へ〜それなら私得意かもね」
氷魔法を使えるならボールが地面に着く前にアイスウォールでボールを上げられ、壁でボールを相手コートに・・・・・・氷魔法はこのルールではチートレベルかもしれない。
「・・・・・・ちょっと残念」
マリリリンはサポート特化のためこのルールでは活躍の幅は少ない。
こうなるのならポイントを振っておけばよかった、相手チームにボールが出現しサーブを打とうとしている。
「よしやるわよ~ん」
バスターはスキルありを知っていたためやる気満々だが4人は仕方がないと言った感じだ。
店を見てマグロ(変な名前)の解体ショーを見る方針
相手チームが通常のサーブを放ってきた。
「僕が取るポン!」
後ろに下がりしっかり上にあげる。
「決めちゃって~」
バスターがトスでつなぐ。
「アイスハンマー!」
高く上がったボールを地面に押しつぶす勢いで相手コートに叩きつけ1点獲得する。
「・・・・・・うまい」
「イイ感じじゃな~い?次も取るわよー!」
このあとも相手はスキルを使って攻撃はしてこなかったため、ミナトの黒炎撃とバスターの雷撃、高く上がったボールはフィルのアイスハンマーで返してまずは1勝する事が出来た。
1試合終わると休憩は無く、相手チームのNPCが入れ替わり連続で戦わなければならない。
「ふぅ、良いわよん!ドンドン来なさい!」
全員そこまで消耗はしてないが連続となると精神的に疲れてしまう。幸いなのは試合ごとにMPが回復する事だろう。
2試合目もサーブは相手からだ、基本的にプレイヤー側が初手を握ることは無いかもしれない。
相手がボールを上に投げるとオーバーベッドキックでスキルのカーフを使ってボールを放ってきた。
「取るっ」
ボールはマリリリンの方へ飛んできたが、
「んー!ポン!」
ポンタが横から飛び込んできて体で受けて上げた。
「・・・・・・」
マリリリンは不服そうだ。
「バスター!」
ミナトがしっかりトスをしてバスターのいる方へボールを運び、
「おかえしぃー!」
雷撃を使いボールを相手陣地に叩きつけ1点獲得。
敵NPCはスキル攻撃に対応は出来ておらずパワーで押し込んでしまえば勝てそうだ。
フィルの元へボールが出現する。サーブをしろということなのだろう。
「えい!」
慣れないサーブだったがしっかりと相手コートにボールを入れる事が出来た。
NPC側はレシーブから安定してトスまで繋ぐとアタッカーが高く飛び、水魔法のウォーターボールを使ってからボールを放ってくる。
狙いはミナトだ。
バシャ!
「うぶっ」
顔面にウォーターボールが直撃、ダメージは無いが視界が奪われて対応が出来ず1点取られてしまう。
「なに遊んでるポン!報酬欲しくないのかポン!」
「みんなごめん油断してた!」
パンパンと手を叩き切り替えを促すバスター
「大丈夫大丈夫~、サーブが来るわよん!」
ミナト達の事は気にせずNPCたちは淡々と行動する。ミナトが弱いと判断したのかもう1度ミナトに向かってボールを放った。
「黒炎撃」
少し下がり黒炎撃を使ってボールを蹴り上げる。蹴るゲームでは無い。
「バスター対応してね!」
フィルがバスターを呼ぶ、打ち合わせがない。
「アタチ頑張るわよー!」
バスターはタイミングを見計らってアタックをしたいと考えている。
「アイスウォール」
足元からアイスウォールが出現しバスターを持ち上げる。
「あらやだ!?そんな使い方が出来るのねぇ。じゃ、アタチの番ね」
高く上がったボールは加速して落ちてくる。
「雷撃!」
綺麗なフォームで放たれる雷撃アタックは受け止めようとしていたNPCをコート外に吹き飛ばして点数を獲得。
「あれば痛いポン」
耐久性に優れたポンタでも受け止めきれないかもしれない。
この調子で2回戦も難なくクリア、3回戦目に移る。
3戦目のNPC達に入れ替わる。
「ここ勝てば景品だからがんばるわよ〜!」
「「「おー!」」」
「・・・・・・」
マリリリンは初期位置から動いていない。いつでもレシーブできる体勢だ。
先手は相手チーム、サーブは通常のではあったが相手チームからミナトとバスターの足にダークバインドが巻きついた。
「うお!?」
「あらいやん!」
2人はその場で動けずにボールへの対応が遅れる。ボールはマリリリンのほうまで来た。
(きた、チャンス)
今まで1度もボールに触れなかったマリリリンはようやく活躍の場が来たと思った。
「アイスウォール!」
マリリリンの目の前にアイスウォールが現れ、ボールを上に打ち上げ、ポンタが拾い相手コートに返した。
「・・・・・・」
1ラリー終わる頃に2人はダークバインドを引きちぎり抜け出せた。
「次は俺に!」
ミナトもスキルで攻撃したいみたいだ。
「黒炎紋、黒炎歩行、黒炎眼」
妥協一切無しのフルバフで迎え撃つ。
相手チームから通常のボールと炎魔法レベル2で習得するファイヤーボムが飛んでくる。
「雷獣」
バスターが放つ雷獣はファイヤーボムに噛みつき、破壊しようとするが、
ボォン!
噛み付いた瞬間爆発し雷獣は消滅、爆風でボールはポンタの所へ行き、
「ぶふぇ!?」
顔面で受け止めて上に上げた、このままではミナトのいる場所まで届かない。
「目の前に来て!」
フィルがアイスウォールで打ち上げてくれる、フィルの元まで黒炎歩行で一瞬で接近。
「アイスウォール!」
下からのアイスウォールでミナトは打ち上げられ、そのまま
「黒炎撃!」
ボールを中心に黒い炎が舞い散った瞬間、猛スピードで相手コートに突撃し、砂浜にクレーターを作った。
「よし、1点」
シュタ!っと着地、サーブはこちらが打てるためマリリリンの手元にボールが出現した。
「ほお!きた!ずっと待ってた」
ようやくボールに触れたマリリリン、このまま活躍無しでは終われない、ボールを高く上げて助走、
「絶対に入れる」
綺麗な助走、綺麗なフォーム、マリリリンがボールを打つ。
ポト
「・・・・・・」
途中までは完璧だった、本当に完璧だった、ボールを打つ瞬間マリリリンの手はボールの横を通り過ぎ、地面にボールが着地した。要するに空振り。
4人から励ましの言葉がかけられるがマリリリンの耳には入ってい無い。そのまま膝を着いて真っ白になった。
その後のことは覚えていない、気がつけば試合に勝利し景品画面が目の前に出現した。
景品欄には常設のイベントだからか特に欲しいものは無かった。皆雑に選び終了した。
「あれ、マリリリーン」
ミナトが目の前で手をヒラヒラすると意識を取り戻し始める。
「・・・・・・あ」
「景品欄出てるからはやく選ばないと」
「・・・・・・何も出来なかった」
と言いつつもしっかり景品を選び画面を閉じた。
「中々楽しかったポン!」
「スキルとバレー新鮮で良かったね、他のスポーツとかないのかな」
フィルはスキルとスポーツがとても楽しく感じたようで運営側からすると嬉しいだろう。
「はぁ〜あ楽しかった!アタチそろそろ落ちるから寂しがらないでねポンちゃん?」
※落ちる→ゲームを終了する
バスターとマリリリンと新しくフレンドになる。バスターが居なくなると、
「助かったポン」
バスターがいなくなった瞬間ポンタは安心したらしい。
「マリンも落ちる」
マリリリンに関しては用事があるとかではなく普通に落ち込んでいるだけだろう。
2人がゲームを終了するといつもの3人になる。ウインドワイバーンを倒してレベルが上がっていたためポイントを振り分けることにする。
レベルが26になった。
STR37→38 SPD54→56
スキルポイント8→10
ユニークスキル黒炎剣をレベル10にして新しいスキルを得る。
・黒炎剣 消費MP100 説明 黒炎の巨剣で敵を滅する
カタログスペックはシンプルで強そうだと感じるが黒炎紋と黒炎眼を使うのが少し怖くもある。
「これからどうする?」
新しいスキルも試したい、ポンタとフィルと一緒に行動出来れば心強い。
「とりあえず景品を見ることにするポン!」
「開けてなかったわね」
常設のイベントという事もあり中身には期待は出来ないがタダで貰えるものは貰っておこう。3人は同じものを選択していた。
【薬草詰め合わせセット】
・治り草 10個
・元気で草 10個
HPやMPを10回復してくれるアイテムだ。そのまま体に当てて使用するも良し、食べてもよし、自然豊かな場所ならどこでもある薬草だ。
【錬金】のスキルがあれば薬草からポーション系が制作できる。
「せっかくだし観光でもしようよ!」
海の上にある都市がどのようなものなのか非常に気になるようだ。
フィルの提案でマップの探索は後にして、この都市を観光する事にした。
中に入ると非常に賑わっており奥には港が見えた。おそらく貿易で栄えた都市だろう。
「アレ見に行くポン!」
ポンタが指をさして鮮魚店らしきところに向かう。
「らっしゃいらっしゃい!グログログロマグロの解体ショーだよぉぉ!」
店主らしきNPCが包丁を持ってパッと見普通のマグロの前で声出しをしている。
「すごい名前」
「多分中身がグロいんだポンよー!」
なぜかポンタの目が輝いている。
ミナト達が鮮魚店に向かうと他のNPC達も周りに寄ってき始めた。
「それじゃあ解体ショーの始まりはじまり〜」
包丁を下から取り出し振り始めた。
「あらよっと!ていや!こりゃいいグログロだな!」
絶対に包丁が当たってない場所に切れ目がはいり始める。
「いっちょあがりよ!」
グログロマグロが解体されて綺麗に並べられた。
周囲にいたNPC達から拍手が巻き起こる。
「今解体したグログログロマグロを買う人はいるかー!」
この時点で3人はもう離れていた。別に普通のマグロだった。
「ファンタジーもいい所ポン」
「名前が酷いわよ」
「レベル上げにでも行こうか」
まだ観光も出来てないが早速外に出てマップ探索でも進めることにする。ヴォアドルヒュの南は先程の砂浜だったため先に北を探索してみる事にする。
北に向かうと小さな洞窟のようなものがある。海に直接モンスターを探しに行くのは大変だと言う運営の配慮だとするとこの洞窟からモンスターが出てくるだろう。
「ちょっと待ってって」
人ひとり入れる洞窟のため途中でモンスターに襲われると逃げ道が無い。そう考えたミナトはスキルで道を開くことにした。
手を洞窟へかざして・・・・・・
「黒炎龍」
洞窟の空間ギチギチになりながら黒炎龍は真っ直ぐ直進して行った。
「これでOKっと、よし行こう」
「あんた怖いことするね」
「こんな使い方は想定されてないポン」
洞窟の壁は黒炎龍で削られてツルツルしていた。モンスターがいたら可哀想。
治り草 読み方 なおりそう
元気で草 読み方 げんきでそう