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13話 新装備ゲットと新情報

もしステータスの数値計算を間違えてるところがあったら教えていただけると嬉しいにゃ。

すまんにゃ。

装備を預けてできることが無くなったためゲームを止めて明日に備える。

次の日、楽しみで早くに起きてしまった。準備をしてゲームを始める。


「丸一日かかるって言ってたけど出来てるかな」

ルーロンの店に入るとルーロンが装備を台に並べていた。


「来たか、さっき完成してな」


装備を確認した。

・黒竜の牙(耳飾り) 性能 STR+10 VIT+20 MND+10

・黒竜の威厳(指輪) 性能 MP+60 VIT+10 MND+20

・黒竜の翼(外套) 性能 STR+10 VIT+25 MND+10

・黒竜の爪(深靴) 性能 STR+10 VIT+20 MND+10


「最高、ありがとうございます!」

「がっはっは!喜んでもらえてよかった!各部位の専門家に造らせたんだ、神器には届かなくても最高の一品に仕上がってるはずだ」

「じんぎ?ってなんですか」

「おとぎ話に出てくる装備で神が造ったなんて代物さ。海を切り裂くなんて類のやつだ、そこまではさすがにな。だが全力で造った装備たちだ、これ以上良いものは造れないかもしれん」


造れないかもしれん、と言う事はこれ以上強い装備が欲しければ自分で作るか探すかのどちらかになるだろう。

『神器』初めて聞く単語だった。他のアニメ、ゲーム作品ではよく耳にする。このゲームでも存在するのだろうか。実在するのなら是非とも欲しい、そこから更に強化もできれば・・・・・・なんて連想するが今は目の前の装備に喜ぼう。

早速装備をすると昨日までの黒蛇シリーズよりSPDは下がってしまったが火力、耐久力どちらも上昇した。今度ポンタに付与でMPを増やしてもらおう。ボス相手にMP管理を強いられるのは苦しい。いくら黒炎剣の火力面が秀でているからと言ってもMP消費量が多すぎる。


「装備ありがとうございます。どうしても倒したい奴がいたのでこれがあれば倒せそうです」

「また素材が集まったら来ると良い」

「はい、またお願いします」

そう言って店を出る。


「この装備さえあればアイツを・・・・・・黒炎龍で丸呑みにできるっ」

※モンスター丸吞みゲームではない


「ポンタとフィルがいるときにウインドワイバーンにリベンジだな。それまではフラム火山を探索してみてもいいかも」

このエリアで特徴的なフラム火山を探索していこうと思う。宝箱を発見できれば嬉しい。

フラム火山にワープしてきた。周囲にはブレイズスライムが居るが無視をして火山に足を踏み入れる。

至る所に溶岩が流れている。触っても大丈夫なやつだろうか、火山エリアのただのデザイン演出として存在しているのだろうか。


「これ触れるかな」

触っちゃうことにする。しゃがんで人差し指で触ると・・・・・・

ジュ!!!

HPが10減っていた。


「よしOK」

OKではないが触れない方が良いことが分かった。戦闘中に誤って踏まないよう気を付けなければならない。少し歩くと新しいモンスターが出てきた。


『ブレイズリザード』

イベント時に戦ったアースリザードの炎バージョンだ。攻撃パターンはアースリザードと同じだろうか、違ったとしても今のミナトなら何が飛んできても回避できるだろう。

以前よりステータスが高いためスキルなしで戦ってみることにする。MPを使いすぎるとポーション代がバカにならない。剣を抜きいつでも攻撃できるようにする。黒炎紋を使っていない状態で合計STR166あるためアースリザードと耐久力が一緒なら一撃だろう。


高いSPDで接近して胴体を上から剣で叩き斬るとブレイズリザードは消滅した。


「よし、装備が強くなったおかげで攻撃力に余裕ができてる。黒炎歩行と黒炎縛をやっと活用できる」

攻撃にMPを使う必要が無かったため、このレベルの戦闘なら機動力にMPを使え、戦闘の安定感が増す。


奥にブレイズリザード2体が徘徊しているのが見えたため静かに近づく。壁に隠れて顔だけ出すとその先は小さな空間、ブレイズリザード2体が宝箱を守るように徘徊している。


「宝箱、けど2体か」

片方攻撃している間に自分がダメージを受けるリスクが大きい。無理するのはよくない、スキルで倒してしまう。

「黒炎歩行」

1歩目でブレイズリザードAに向かってすれ違いざまに攻撃、壁に着地しブレイズリザードBに向かってすれ違いざまに攻撃してどちらも倒す。V字移動でAに見つかってもBの攻撃が回避できたため比較的楽に倒せる作戦。最悪黒炎斬を使えばなんとかなる。


「お楽しみの宝箱、オープン!」


・溶岩の短剣 性能 STR+50 SPD+11


中に入っていたのは溶岩の短剣、黒竜の心を見ているからかもしれないが魅力的には思えなかったため収納。現在のミナトの装備が他のプレイヤーよりも圧倒的に高いだけで溶岩の短剣が弱い訳では無い。むしろ強い装備と言える。


レベルが25になった。

STR36→37 SPD52→54

スキルポイント6→8


もう1上昇すれば黒炎剣をレベル10にすることができる。黒炎龍を超える攻撃スキルもしくは黒炎紋、黒炎眼を超える補助系スキルか、どちらでも嬉しい。



「お?」

フィルからメッセージだ。

「紹介したい人達がいるからメポーレ来れる?」


レベルをあげようかと思っていたが思わぬ所で用事が出来てしまった。キリがいい所ではあったため、断る必要が無い。早速フィル達のいるメポーレにワープした。

メポーレに来るとフィルと女性プレイヤーが話をして、ポンタが筋肉に絡まれていた。


「ちょ、助けるポン!」

ミナトを見つけたポンタ、変な人に絡まれているためミナトに助けを求めているが、ミナトは見て見ぬふりをしてフィルのところに行く。


「紹介したい人って?」

「きたきた、こちらさっき言ってたミナト。で、この2人を紹介したいの」

ステッキを持つ魔法使いらしき女の子とナックルを装備した筋肉がいる。何故かポンタに筋肉が絡みついている。

絡みついていた筋肉がポンタを捨てる。

「アナタがミナトちゃんね?私はバスター、よ・ろ・ち・く☆じゃ、ポンちゃんと愛し合って来るわね」

やっと解放されたポンタがまたチュッチュされ始める。

筋肉オネエキャラだ、わかりやすい。


「・・・・・・マリン」

もう1人のプレイヤーは無口なのかそれしか言わない。


「こっちはマリリリン、無口だけどいい子だから許してあげて。2人ともユニークスキル持ちだから」

「マリリリン?」

「プレイヤーネームがマリリリンなのにマリンって名乗るから訂正したの」


「・・・・・・押しすぎた」

「あー押し間違えか、よろしくマリリリン」

「・・・・・・おわった」


「ふぅ、満足満足」

ポンタから離れたバスターは3人の元に来る。ポンタは動かない。


「ユニークスキル持ちのミナトちゃんと戦いたい気分だけど今日はお預けね、ウインドワイバーンを倒したいって言ってたわよね?レベルでも上げちゃう?」


「確かにウインドワイバーンは倒したいけどその前に、装備変わったねミナト?」


気づいちゃった?と言わんばかりの表情で

「あーバレちゃったか、実はワタクシミナトクン・・・・・・マジックワイバーン倒して新しい装備から黒竜装備に統一しました拍手!」

最後は一息で話しきる。


「性能を見せるポン!」

ポンタが復活してから全員に今のステータスを自慢した。


「うわ、ここまで来るとチートを疑うわ」

フィルが嫌そうな顔で見る。他の3人も驚いた様子、この装備と黒炎剣があればウインドワイバーンクエストを達成出来るかもしれない。


「・・・・・・マリンも欲しい」

レアな装備との強化のためまずはマリリリンの戦闘スタイルに合う装備を探す所からしなければならないため今から造るのは出来なくは無いが面倒である。


「マリリリンこれはレア素材を使っての装備なんだ、そう簡単には造れないよマリリリン」

2回も言った、気にしてるのに。軌道修正は出来ないらしい。

とは言えミナトに比べてフィルはまだ火力面では差が少ないためいいものの、バスターとマリリリンのステータスによっては一緒に戦う事が難しくなってくるかもしれない。



「鍛冶屋のルーロンさんが言ってたんだけど神器がある、なんて事を聞いたからこのゲームのどこかに強い装備が眠ってることは間違いないかも」


「・・・・・・それ欲しい」


「神器っ言うとチョ〜ちゅよいってぇ〜アタチもほちぃ〜」

バスターはクネクネしながら欲しがっている。


「神器はどの作品でも強い傾向があるポン、探してみるのも面白そうポンね」

これから神器を探すのも面白そうだ。


「あ、忘れてた。ポンタ、新しい装備にMP付与頼む」

「いいポンよ、レベルも上がったし付与出来るスペックも上がったポン」


「付与ってずるいわよん!アタチもいっぱいしてほちぃ!」

「後でしてあげるポンよ」

「うれちぃ、アタチうれちぃ」

少しうるさい気もするがここはゲームの中、色んなキャラがいてもいいだろう。

全ての装備にMP+50を付与してもらいMP足りない問題は解決に向かった。他のプレイヤーからすればチートだと疑われても仕方がない。

バスターとマリリリンも付与をしてもらい装備のスペックを上昇させた。


「レベル上げも良いんだけど、付与で強くなった事だしウインドワイバーンにリベンジしたいんだけど良い?」

フィルはウインドワイバーンに執着している様子だ。


「アタチは戦ってみたいけどみんなは?」

「僕は全然行くポンよ?この盾の性能を試したいポン」

「・・・・・・気になる」

「みんながそう言うなら俺もリベンジマッチに賛成かな」

ウインドワイバーンの討伐に行くことになった5人はスキル構成の情報共有をするが、実際に戦闘するまでは何となくでしか理解出来ないだろう。バスターとマリリリンはゴーネ山脈へワープ出来ないため歩いて向かう事になった。


しばらく歩くとウインドワイバーンが飛んでくるのが見え始めた。

緊張した面持ちでウインドワイバーンを迎える4人だが、ミナトは1人衰弱したマジックワイバーンを倒しているため少し心の余裕がある。ウインドワイバーンの討伐よりもう丸呑みはされない事を意識し始めている。

「来るポン!」


マリリリンがステッキを目の前に出し、ユニークスキル【神聖】を発動する。

「アディーエ、プテルーブ」

アディーエ→味方全員のSTR・INTを上昇

プテルーブ→味方全員のVIT・MNDを上昇


ウインドワイバーンは遠距離からブレスを放つ。


「黒炎歩行」

「雷鳴」

ミナトと同時にバスターもバフスキルを発動、足に雷を纏い速度を上昇させる。黒炎歩行と同じような物だろう。

同時に左右に展開してウインドワイバーンに向かって走る2人。


「じゃあ私たちは耐久テストでもしようか」

「多分僕1人じゃ耐えられないから頼むポンよ」

ポンタはフィルとマリリリンの前に立ち大盾を構える。

この3人はSPDが低いため広範囲攻撃を避ける事が出来ない、その代わりに防御に徹することで身を守る。


「アイスウォール」

離れた場所にスキルを使うが、すぐに崩されてしまう。


「さすが、だったら。アイスハンマー!」

氷の槌がブレスに直撃する。一瞬だけブレスの勢いを止めることが出来たが弾き飛ばされてしまう。


「攻撃スキルじゃ防げないは分かってるけどここまで簡単に・・・・・・これが私の全力、防げなかったら頼むよポンタ、アイスランパード」

ドーリ森林で鬼のレベル上げをした結果、氷魔法のレベルが上がり、目の前に氷の城壁を作り出すことができるようになった。半透明のためウインドワイバーンが少し見える。


風がぶつかる大きな音が聞こえるがアイスランパードは破壊されず防御しきる。


「あ、ごめん防いじゃった」

「謝ることじゃないポンよ?」

「・・・・・・」


一方今回のアタッカー組のミナトとバスターはと言うと。


「バスター、ちょっと火力見せてよ」

「良いわよ、ミナトちゃんが先に攻撃すると倒しちゃいそうだし、見せ場作るわよぉ〜!あ、落として頂戴」

バスターは拳術、脚術、料理、ユニークスキル雷装を持つ超接近戦を想定としたスキル構成だ。一応遠距離攻撃はあるらしいが落としてもらった方がやりやすいだろう。


「黒炎縛」

合計STRが上昇したおかげでウインドワイバーンの足を引っ張り地面に落とすことができるようになった。ミナトは少し離れたところからすぐに攻撃できるように待機する。


バスターの目つきが変わる

「じゃあ・・・・・・行くわね?」

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