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10話 10層ガーゴイルの討伐を目指して

今更ですけどもしかして文字数多いにゃ?


今回の龍くんは シェン〇ン タイプですにゃ。羽根なしにゃ

10層の扉に近づくと画面が出てきた

『10層ガーゴイルに挑戦しますか?※10層を攻略すると特別報酬が獲得できます。挑戦しなくても基本報酬は獲得できます』


「挑戦するだけタダ、何回も挑戦できるんだしやらない理由はない」

画面を無視して扉を開くと石で作られているだろう悪魔のような見た目の石像が置いてあった


『10層ガーゴイル』

すでに黒炎紋を使わなければ勝てなくなっているため油断せず

「黒炎紋」


ズズズッ、石が擦れる音が聞こえる。羽を大きく開くガーゴイルは両腕を闇で覆い戦闘準備を終える


先に仕掛けるのはミナト、攻撃をあまり受けたくないため先手必勝を信じて接近する。大きく振りかぶり上から斬りつけるがガーゴイルは両腕で防いだ


「よし」

これでいい、接触しデバフを入れることに成功。あわよくばダメージを入れたかった


ガーゴイルは腕を振り上げミナトを弾く

後ろに数歩下がってしまったミナトは再度接近し羽を狙ってガーゴイルの後ろに回り込み斬りつけようとする


「それ伸びるの!?」

ガーゴイルの闇の右手が伸びて頭上を通り剣を掴んで来た。そのまま大きく振られ投げ飛ばされる


「っう」

少し転がり衝撃を殺そうとするが視界の端で見えた自分を襲おうとする2本の手が迫ってくる


「黒えん・・・・・・くっそ」

黒炎歩行を使って逃げようとしたがここでMPを消費すると攻撃に使えないため止める。腕を1本だけ剣で振り払い、残りの1本は体をずらして躱してその場から離脱する


「9層までとは違った強さ、いやらしいタイプか」

そう言ってる間に闇の腕はスルスルと戻って行った。直線しか動かせない、であれば少しは楽だったが蛇行することができるため遠近対応している。攻め方を間違えると一瞬でHPを持っていかれる

遠距離攻撃で仕留め切りたいが腕を使って防御されるだろう、黒炎撃と通常攻撃を混ぜながら戦う方法が一番無駄がなさそうな戦い方かもしれない


「いや違う」

弾かれた腕が自分を追って来なかったことを思い出す


「だったら10層は楽にいけるかもしれない、けど1回ミスったら終わりだけど」


一旦素早く接近して少しずつダメージを蓄積させる戦い方を継続しながら隙を探る。速度はミナトの方が速いためHPを減らすことなく戦えた


「スキル攻撃はして無いけど攻撃はしてるのに全然倒させてくれる気配がない」

ある程度ガーゴイルのHPが減ったのか行動パターンが変わった、今までは片腕ずつ攻撃を仕掛けてきていたが両腕同時に伸ばしてくるようになった


「2本同時か!?」

横に走ることで回避する。伸びてきた攻撃は完全に回避できた


「同時に来てくれるんなら好都合、接近さえしちゃえば勝てる」

そう思っていた時がありました

ガーゴイルは口を開けて闇の弾丸を定期的に放ってくるようになった


「まっじ!?」

左肩に直撃、HPが60減った。これ1回限りの攻撃ならよかったが連続で射出される攻撃だったためガーゴイルにとっては通常攻撃なのだろう。その後も闇の腕と弾丸を避け続ける


「ダメだ時間をかけられない」

スキル攻撃にMPを使いたいため黒炎紋が切れる前に倒しきらなければならない、焦る気持ちを押さえてしっかり動きを観察する


腕と弾丸が同時に襲い掛かってくるタイミングを見計らって・・・・・・

「黒炎陣!」

横一閃、すべての攻撃を切り裂く。腕は切り裂かれた影響か戻りが遅い気がした


「ここだ」

全速力で接近する、ガーゴイルは次の弾丸の準備をしていたが関係ない、正面から叩きこむ


「黒炎撃!」

口元に集まっていた闇のエネルギーごと攻撃をすると弾丸は消滅していた


「まだまだ」

胴体にもう一撃入れ、後ろに回り込む。闇の腕がミナトに伸びてくるが


「分かってる」

闇の腕を剣で振り払い、背中に一撃。これでもまだ倒せない


「はあぁぁ!!」

次の攻撃が来る前に3連撃、背中に攻撃をすると


「どっどうだ」

後ろに下がって警戒する


「もうMPはない、次攻撃されるとさすがに」

剣を持ち直し様子を見ているとピキ、ガラガラガラとガーゴイルの体が崩れた


「やっっっっと、倒せたぁ」

集中力が切れてそのまま地面に座り込む


「マジきついってこれ、絶対一人でやるもんじゃないわ。あそうだ報酬報酬」


ミナトの目の前に画面が表示され、報酬の内容が書いてあった


『モンスタータワーのパーフェクトクリア!』

・報酬の内容

1層クリア SP10プレゼント

2層クリア ハイポーション×50 マジックハイポーション×50

3層クリア ランダム食器一式ボックス

4層クリア ランダムモンスター素材ボックス

5層クリア ランダム食材ボックス

6層クリア ランダムスキルボックス

7層クリア ランダム装備ボックス

8層クリア ランダム鉱石ボックス

9層クリア ランダム極上肉ボックス

10層クリア 装備獲得権

※装備獲得権を使用するとイベントエリアから帰還できます。ここで選択できる装備は全て冒険の中で手に入れることが出来ます。



「太っ腹〜SPプレゼントに素材と食材もゲットって最高すぎるって」

ひとまず10クリア報酬を受け取らないと帰れないという事で早速使用すると選択出来るシリーズが表示される


【装備獲得権】

※1つだけ選択してください

・異型

・鱗

・騎士

・獣

・死霊

・植物

・武士

・魔金属

・虫

・竜

などなどが表示されている


「うーん多いな、かっこよさそうな竜にするか」

・竜

を押すと更に種類が選択できるようだ

・炎竜

・水竜

・風竜

・岩竜

・光竜

・闇竜

・魔竜


「更に選べちゃうんだ。火力高そうな炎竜が良さそうな気もするけど魔竜が気になる。どうせ後からでも手に入るなら魔竜にしようかな」

・魔竜

を押すと更に選択肢が増えた

・頭装備

・手装備

・服装備

・足装備


「武器から強くしたいから手」

更にそこから武器種が選べたため剣を選択、剣を選択すると光の演出が目の前で発生して剣が出てきた


「おぉ早速出てきた。で、装備を選んだら」

視界が切り替わりメポーレに帰還できた

「帰って来れると」


「おかえりー」

「どこまで行けたポン?」

フィルは先に戻っていたようだがポンタは相変わらず画面を見て造れる装備をずっと探していたようだ


「なんとか最後まで行けたけどホントぎりぎりの戦いだったよ。あ、これゲットしたんだけどさ」

10層報酬の

・魔竜の牙剣 性能 STR+30 INT+30


「性能を見る限り中途半端な剣ポンね、強化できるか調べてみるポン」

画面を見るポンタだが、表情があまり良くない


「調べても何も強化できないポン、ゴミポン」


「あんなに苦労したのに、そんなぁ」

「書いてない隠し効果があるかもしれないポンから気を落とすなポン」

「素直に炎竜の剣貰っとけば良かったかも」


フィルは待ってましたと言わんばかりに

「じゃ!みんなでパーティーで行こっか!」

「そういえばフィルは何層まで行ったの?」

「私は7層まで、8層のマグマゴーレムに勝てなくて撤退って感じ。ミナトからの情報を共有して3人で挑もう」


結果から言うと簡単に勝てた。人数に応じて難易度が上がると書いてあったがモンスターのHPが増えるだけだったからだ。ポンタがモンスターに応じて装備をVITを高く付与、MNDを高く付与して盾役に徹してくれていたため攻撃が当てやすかった。2人のユニークスキルの攻撃はHPが多少上がった程度では関係がなかった


「お疲れポーン、ありがとうポンよ」

「2人ともありがと、パーティーなら簡単に勝てたね」

「ポンタさん」

「改まってなんだポン」

「今日はいい天気ですね、スキルのレベル上げたくなってきますね」

「なんかキモイんだけど」

「ゲームの中は基本天気は良いポン、けどSP貰えたから鍛冶スキルでも上げるポンよ。ちょっと待つポン」

「良いんですか!?ポンタ様!ワタクシ嬉しいですワー!」

「このアホ放っておいて私の杖見てよ」


・魔法騎士の腕輪 性能 MP+20 VIT+10 INT+65


「バランスが良い装備ポンね、このアホとは選ぶセンスが違うポン。ちょっと見せて欲しいポン、今の杖もポン」

ポンタは並べられた杖と腕輪を見ながら画面を凝視する


「あったポン!」

「あったってなにが?」

「鍛冶スキルレベル4で使えるようになったニジクスで装備の合成が出来るポン。するポン?」

考えるまでもなく即答した

「する!」

「任せるポン!」

ポンタがスキルを使うと2つの装備が混ざり合い新しい装備が誕生した


・忘れられた杖 性能 MP+25 VIT+12 INT+76 MND+5 MP+10


「すごい強くなったポンね!欲しい能力値も上がってるし大成功だったポン」


「こんなに強くなるなんて、ポンタありがとう!」

「いえいえポン。で、何用ポン?」


魔竜の牙剣と黒蛇の剣を持ってすり寄るミナト。体をクネクネさせている

「ポンタさん、この2つの武器からなにが生まれるんでしょうね」

「素直に言えポン、渡すポン」

ミナトはご満悦だ。ポンタがスキルを使うと新しい黒い剣が現れる


・黒竜の心 性能 STR+100 MP+10


「はいポン」

「3桁!?ポンタさ〜んダイスキー!」

ポンタに抱きつく。愛情表現だ


「ひとつの能力に特化するのも悪くないわね。ポンタの装備はどうするの?」


「僕はもう目星がついてるポン」

鋼の大盾を取り出す

「これにこれをタスポン」

10層報酬で手に入れたビートルシールドを取り出してニジクスで合成した


鋼虫大盾こうちゅうおうじゅん 性能 HP+30 VIT+80 MND+28 MP+10



「ふふん!これなら戦闘もこなせるポン」

「かなり耐久力が上がったね、今ならウインドワイバーンいけるかな?」

フィルはウインドワイバーンに負けた事を根に持っているようだが

「まだ無理ポンよ。商会には悪いけど延期ポン」

「実は俺もいけるかなって思ってたけど攻撃力が多少上がったくらいじゃやっぱキツいか。あ、そうだスキルのレベル上げなきゃ」

ユニーク黒炎剣をレベル8にする


【ユニークスキル】

・黒炎剣Lv8

黒炎斬

黒炎陣

黒炎縛

黒炎紋

黒炎撃

黒炎歩行

黒炎連斬

黒炎龍 説明 消費MP100 黒炎の龍で対象を破壊する


「あー好き。このスキル俺好きだわ」

「中二病炸裂ポン」

「試し打ちしてみてよ、高レベルユニークスキルの威力を見てみたい」

「良いでしょう、この草原を焼け野原にしてみせましょう」


メポーレ東の草原に向かい、剣を抜き振り下ろす動作と共に

「黒炎龍」

剣から黒炎を纏い巨大な龍の形をして地面に突っ込み・・・・・・


「本当に焼け野原にしたポン。これ草原弁償になるポンよ」

黒炎龍が通った場所は本当に焼け野原になり草が無くなった


「俺悪くない!俺悪くない!スキルって普通試し打ちするじゃん!しょうがないじゃん!でも試し打ちしてって言ったフィルに責任があると思う」

「えぇ!?私が命令したみたいじゃん。こうなったら」

ミナトとフィルは目を合わせて頷きマップを開く


「「ワープで逃げよう」」


「こりゃダメポン」


弁償する必要は無くなったらしい、焼け野原になった場所は光のエフェクトがかかり元の草原になった


「見るポン、元に戻ってるポンよ。修復機能があるのは当たり前だポン」


2人は安心して

「良かった〜運営に怒られるところだったね」

「ホント焦ったわ、目撃者消すところだった」

目撃者はポンタしかいない


「・・・・・・これからは背中に気をつけることにするポン」

時間をかければ、戦闘技術があれば勝てる相手にゃ。ミナト君のテクニックはそこまで無いですにゃ。

特別報酬はあくまでも先取り、冒険をしていれば誰でも手に入るものですにゃ


※キリが良いので終わりにゃ、次回もよろしくお願いしますにゃ。


魔竜の牙剣 ▶︎まりゅうのがけん

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