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9話 ウインドワイバーンに挑戦からの初イベント

今回ちょっと長いにゃ

3人は外へ進みながら

「どうせやるなら本気で」

「もちろんだポン」

「あったりまえよ!」


洞窟から離れるとウインドワイバーンが急降下してきた

「黒炎紋」

様子見は無し、最初から本気で最高火力を叩き込む

ウインドワイバーンが頭を少し上に上げる


「ブレスポン!」

「黒炎縛」

黒炎の鎖がウインドワイバーンの足に絡みつき引きずり下ろす

だが、なかなか落ちてこない・・・・・・

「アイスレイン!」

氷魔法Lv3の技アイスレイン。フィルの正面からウインドワイバーンに向かって広範囲に氷の礫が放たれ、ウインドワイバーンが地面に着地した


2人の背中にマジックポーションがかけられた

「満タンポンよ」


「2人とも気をつけて」

ミナトはそう言うとウインドワイバーンに向かって走り出す。ミナトは黒炎歩行ですぐに回避ができるが2人はそうとはいかない。フィルはクイックステップがあるとはいえ広範囲攻撃のブレスは避けられない可能性が高い。ポンタに関しては耐久力があったとしてもブレスを耐えられるか分からない。それ以前にSPDに振ってないから避けられない


「アイスランス!」

ミナトを追い越してアイスランスがウインドワイバーンに襲いかかる

ウインドワイバーンは翼を大きく横に振り払い、アイスランスをかき消した


「やるじゃないの、本命は私じゃ無いけど」


完全に翼を開いた状態のウインドワイバーンの正面にミナトがたどり着く

「黒炎撃!」

顔面に直撃させるとウインドワイバーンは怯んだ様子、フラフラと後ろに下がり頭を少し上に


(ブレス!?)

横目で見ながら警戒する。掠っただけでも大ダメージ、最悪黒炎歩行で回避すればいいがMPが勿体ないので横に移動してポンタとフィルを巻き込まないようにしたい

ミナトがブレスの通り道から避けた瞬間、フィルもクイックステップで素早く横に移動してウインドワイバーンの首の可動域と予想される範囲から抜け出した


「黒炎連斬」

連続で攻撃をしてブレスが止まるか試してみたいと思っていたが


「ぽ、ポンタ!?」

ウインドワイバーンの正面で重装備に大盾を構えたポンタが立っていた


「今の耐久力で耐えきれるか試すポン」

そのままウインドワイバーンはポンタに向かってブレスを命中させる


「「ポンター!」」

ポンタがいた場所に目を向けるとポンタはもういなかった


「クッソ、ポンタの敵討ちだ」

「私はポンタを忘れないっ!」


2人が茶番をしていると

「メポーレで待ってるポンね」

最後に訪れたメポーレで復活をしたポンタがメッセージをくれた


「ポンタの耐久力でも耐えられなかったから俺たちは1発も貰えないか」

「私が気を引く、アイスランス!」

ウインドワイバーンの胴体にアイスランスを放つ


ガシャン! アイスランスは衝突した瞬間に砕けた


「な!?」

ダメージは与えられるかと思っていたがアイスランスが砕けまったく与えられていないように感じる


フィルに攻撃が行くとまずいためミナトは後ろから黒炎連斬を3発放ちきる


「こっちだ!」

自分に速く注意を向けなければならないのに


「アイスレイン!アイスウォール!」

必死に攻撃を繰り出しダメージを稼ごうとしてしまう


「待てって、こいつ」

連続で背中を斬りつけるが・・・・・・ウインドワイバーンはフィルに向かって低空飛行で突撃する


「アイスランス!アイスレイン!アイスウォール!はぁここまでね」

フィルの攻撃を無視してウインドワイバーンはフィルを翼で攻撃した


「フィル!」

粒子となって消えていく姿を見ながら剣を構える


「「君もこっち側においで」」

メポーレに帰された2人からメッセージが来た

「いや怖いんだけど。でも正直2人が居なくなった時点でもう勝てなさそうだし・・・・・・」

ハイマジックポーションを頭に振りかけた


「だとしても諦められない」

ウインドワイバーンはフィルを倒した後、ミナトに向かって突進している


「黒炎歩行」

タイミングを合わせて顔面に黒炎撃を叩きこむことにする。向かってくるワイバーン、黒炎歩行の勢いで跳べば顔まで届く


「いくぜ」

足を踏み出すと急速に距離が縮む。3歩目で跳ぶと顔面にちょうどたどり着く


「黒えん、え?」

ウインドワイバーンはパ!っと大きく口を開いた


「おいちょっとまて」

ミナトは吸い込まれていく

「あー!タスケテー!」キラン☆

ウインドワイバーンにモグモグされ、気が付くとメポーレに戻ってきていた


「お帰りポーン」

「あ、おつかれー」

やっぱり負けたと思っていたようだ

「最後は何の攻撃を受けたポン?」

「攻撃パターンを把握するために必要だからね」

「あ、いや、パクっとされて・・・・・・」

パクと言う技があるのか?一瞬戸惑う


「もしかして食べられたポン?」

「まあ簡単に言うとそうなる・・・・・・」

「ププっ、そっそれは大変だったね」

ポンタとフィルは我慢が出来ず地面にゲラゲラ笑い転げていた


「はぁ、俺運わる」

しばらくすると2人は復帰して何とか会話が可能となった


「しばらくはウインドワイバーンは諦めるポン。レベルが違いすぎたポンね、今行ってもププ」

「じゃあさイベントやろうよ!」

フィルはお知らせ画面を開いていた

「イベント?」

「私が帰ってきたときにイベントが開催されてたの」

「ちょうど口の中にいた時ポンね。ッブ!!」

ポンタは再度笑い転げていた

「モンスタータワーだって、えっとルールがあって」


・全10層、各層のモンスターを討伐すると次の層へ進める

・挑戦人数は最大6人。人数に応じて難易度が上がる

・各層攻略するとHPMP全回復

・各層攻略時に報酬がある

・何回でも挑戦できる

・回復アイテム使用不可


「だってさ!まずは1人でやってみてダメだったら後でみんなでしようよ!」

「討伐系のイベントポンね」

復帰したポンタがにょきっと生えてきた

「面白そうだけどいつからできるの?」

「もうできるよ?お知らせページに書いてあるボタン押せばイベントエリアに行けるよ。私はもう行きたいけど2人は?」

「じゃあ行ってみようかな、ポンタは?」

「僕もまずは1人で挑戦してダメだったら手伝ってもらおうかなポン」

「じゃあ決まりね、それじゃモンスタータワーにレッツゴー!」


1人で挑戦をするボタンを押すとその場から消える。視界が真っ暗になるがすぐに明るくなり岩で作られた空間に到着。目の前には大きな扉があるためここを進めば良いのだろう


「よし、サクッと終わらせてポンタを手伝うか」

両手で扉を押して中に入る


『1層ホーンラビット』

広い空間にホーンラビットが1体佇んでいる。

剣を抜き構えるとホーンラビットは走ってきた


「っふ」

角を突き出してきたホーンラビットを上から叩き斬ると消滅した


「つぎつぎ」

何度も倒したモンスターに今頃手こずるわけがない。奥には同じ扉があったためすぐに進む


『2層ゴブリン』

ミナトが入ってきたのを見るとホーンラビット同様に襲い掛かってきた


「よっと」

横に一振りするとゴブリンは消滅した。まだまだ余裕がある


『3層エッジスネーク』

エッジスネークは様子見をしているのか動かない、SPDはミナトの方が高いため先に仕掛けて倒した


『4層トレポム』

「黒炎斬」

入った瞬間燃やし尽くした。どうせ回復することだし時短のためだ


『5層オーク』

「マジか」

半分の段階で攻撃が2発必要なオークが出てきたため少し面倒だと感じる。6層からは楽できないかもしれない

「嫌がっててもやるしかないんだ」

幸い攻撃が当たらなければ問題はないが1発なら被弾しても大丈夫だろう

オークはノロノロ動き始めミナトに掴みかかろうとするが高いSPDで後ろに跳んで回避する。面倒だなとは思ったが

「黒炎連斬」

1発放ったところで消滅した。ドーリ森林ではギリギリ1発耐えられるかの耐久力だったようだ


「よしつぎ」

ミナトのスペックであればまだ余裕が見える。作業のように終わらせて6層へ向かう


『6層アースリザード』

コモドオオトカゲに岩を纏わせたようなモンスターがいた


「やっと歯ごたえのありそうなヤツが出てきたなっと」

アースリザードが尻尾を振って拳サイズの岩を飛ばしてきた

横に体をずらして避ける

「石投げちゃダメって教わってないのか」

アースリザードはそれが仕事である。時間をかける必要が無いため黒炎連斬を発動して岩の攻撃を避けながら2発で倒す


「ここから先は2発の世界か」

スキルのゴリ押しで戦っていたためテクニックを求められると困る


『7層スピリット』

「ガラス?」

バスケットボールサイズのガラス玉が宙に浮いていた

「これがモンスター?」

スピリットは体から炎の弾丸を放ってきた

「あっぶねぇ!?」

イナバウアーで回避し、剣を構える

「魔法で攻撃するなら言ってくれよ。黒炎連斬」

コスパ最強の黒炎連斬を発動して様子見の1発を放つ


ゴゴゴゴ

地面から岩の壁が生えてきて攻撃を防いだ。だが岩の壁は崩れた


「完全魔法型、普通のスキルなら防がれる・・・・・・だったら」

残り2発を連続で放つ

スピリットは同じように岩の壁を作り出し身を守るが

ドン!

1発当たった壁は耐久力が失われ2発目で完全に突破、スピリットにダメージを与える


「2発は耐えられないだろ」

この調子で倒したいがそう簡単にはいかなそうだ。水の球と炎の球を作り出し宙に浮かせる

魔法攻撃をされると思い警戒するミナト

「黒炎歩行」

知らない攻撃は避けるに限る。今できる最大限の準備をする

予想通り両方飛ばしてきたがミナトのSPDであれば余裕をもって回避することができたため結果的に黒炎歩行は必要なかった。デバフ効果は入っているため攻撃をされる前に倒しきりたい。長期戦になれば不利なのはミナトの方だから


「黒炎連斬」

スピリットに向かって様子見の1発を放つと岩の壁を作り出して防いできた。ひびが入り今にも崩れそうになっている。2発目を放てばダメージは与えられそうだが左横に移動してから2発目を放とうとすると先に岩の壁を作り出した。同じ攻撃を受けて学習したのかもしれない、そうなってくると接近せざるを得ない


「攻撃が読まれてるなら・・・・・・」

2発目は使わずに次は右横に移動する。攻撃を読んで岩の壁を作り出した。この時点でスピリット側からもミナトは見えていない


「これを待ってたんだな~黒炎歩行」

1歩目で急接近、2歩目で壁を避け、3歩目でスピリットに向かって接近し


「くらえ!」

2連撃を命中させて倒す


「攻撃を読み始める敵が出てきたかぁ、1人だから倒せる難易度だけど複数だと絶対きついぞ」


『8層マグマゴーレム』

体がドロドロとした人型っぽいモンスターだ。大きな体からマグマを垂らしながら佇んでいる


「俺が言えた事じゃないけど、あのマグマ絶対熱い」


マグマゴーレムはミナトが一定の距離まで近づくと腕を大きく振ってマグマを飛ばしてきた


「やってること全然変わってないぞ」

威力は他のモンスターとは違うだろうがやってることは一緒、SPDを活かして避ける

「黒炎縛」

とは言え連続でされると被弾は時間の問題、動きを止めて安全に倒したい。両腕を捕縛して行動阻害しつつデバフも入れていく

このままスキルに頼るのも良くないと感じ通常攻撃でどれくらい通用するのか確かめてみることにする


「どうだっ」

動けないマグマゴーレムの腕を斬りつけるがあまりダメージが入っているようには見えなかった。物理攻撃に耐性があるのかもしれない。魔法攻撃はろくなダメージにはならないだろうし、黒いとは言え炎がマグマに勝てる未来が見えない


「どうする俺」

黒炎縛を振りほどき胴体から火炎放射を放ってくる

横に走って逃げるミナトだがマグマゴーレムも体を向けて火炎放射で追いかける


「MP消費が多いから使いたくないのに、黒炎紋」

体に黒炎の痣を浮かび上がらせ黒炎のオーラを纏いSTRを上昇させる。残りMPは約半分どうやって戦うかが鍵となるだろう


マグマゴーレムを1周すると火炎放射は止まった

(いけるか)

MPは温存しておきたいため黒炎歩行を使用せず通常攻撃を仕掛ける事にする

マグマゴーレムに向かって走る。マグマゴーレムは腕を振りマグマを飛ばしてくる

「遅い」

左右に動き避ける

「はあぁ!」

腕を攻撃し斬り落とす。それでもまだ倒せない

一旦距離を取り

「黒炎連斬」

3発連続で放ち命中させ倒す


「ふ〜8でこれ、あと2層いけるか心配になってきた」



『9層ミノタウロス』

扉を開けたその先には明らかに先程までの階層とはサイズ感が違う二足歩行の牛のモンスター。体調4メートル程あり大きな斧を所持している。当たったら一瞬でカットミナトになるだろう


ミナトが剣を抜きながらミノタウロスに近ずいて行くと斧を大きく振りかぶり投げてきた

ミナトは大きく避けて反撃に出る

「黒炎連斬」

様子見の1発を放つと手でかき消される


「あれ、おかしいな普通に防がれてるんだけど」

なんて言ってる暇はない、ミノタウロスは斧を取りに突進してきた

当たるわけにはいかないためその場を離れる


「くらえ!」

斧を拾う隙を見て2発撃ち込む。あまりダメージにはなっていない様子

ダメージにならないスキルにMPを使うのは勿体ないため作戦を変更し


「黒炎紋」

接近戦で倒す方が良いと判断。黒炎紋の制限時間が5分だがMP的にもう一度使えるため合計10分で倒せば良い。倒せなかったら南無るしかない


「高級ステーキになる覚悟しとけよ」

SPDはミナトの方が上、ミノタウロスは物理攻撃と物理耐久の高さを持っていると認識、ミナトの魔法攻撃は威力が低いため黒炎紋のゴリ押しで行くしかない

ミノタウロスの正面から接近する

攻撃をされたくないミノタウロスは斧を振りかぶりミナトに振り下ろす

ミナトの耐久力では当たれば即死だろう、だが高いSPDがあるため軽く左に跳んで回避し、腕を下から斬りつける


ミノタウロスの左手がミナトを横から掴もうとするが更に左に跳んで後ろに回り込み回避、そのまま足を斬りつけ一旦離れる

ミナトを剥がすために斧を大きく振るが、ミナトはそこにはいなかった


「速度は勝てる、これなら時間をかければなんとかなりそうだけど・・・・・・」

1発でも被弾すれば厳しい戦いにはなるだろうがこのままいけば勝てるはず、特にあの斧には気をつけなければならない

もう一度黒炎紋を使う余裕はあるがいつ黒炎歩行を使ってしまうか分からない。あまり時間は無さそうだ


カウンターを狙うのは時間がかかるため自分から攻める事にする。弧を描くように接近、胴体を狙って

「はぁぁ!」

剣を振る


ミノタウロスはわざと被弾して横から斧で攻撃する。ミナトの目の前に大きな斧


「うっぐぁあっぶね!?」

頭を下げて斧を潜り抜け回避、そのまま下から胴体に一撃

ミノタウロスは腕がすぐに使えないため蹴りを繰り出す

腕を開いているミナトに命中、そのまま後ろに蹴飛ばされた

「っく」

地面を擦りながら勢いを殺した


「残りHP86、次くらえないんだけど」

黒炎歩行で回避しようとも一瞬考えたが間に合わなかっただろう。完全に想定外の攻撃だった、ミナトの耐久力で約160も減っている。もう一度黒炎紋を使おうとしていたがそんな猶予はなさそうだ


「ヒールで回復すれば・・・・・・いやさっきは運よく耐えたけど次は無理か」

こうなるとやることは1つ


「黒炎撃決めるしかない」

黒炎撃で倒しきれなかったら少し困るがなんとかなるだろう


ミノタウロスは待ってくれない、左手でミナトを握り潰そうとしてくる


「いちいち攻撃が致命傷になるんだよ、やめてくれ」

後ろに跳んで回避するのは良いがミノタウロスが斧を振りかぶっていた


「おいおい待て待て」


ブオン!!大きなものが風を切り裂く

斧がミナトに投げられる。視界の端でミノタウロスがミナトの右側から走ってきていた。斧でダメージを与えられなかったら自分で攻撃する作戦だろう


斧を避ければ態勢を崩してミノタウロスに直接やられてしまう、避けなければHPがなくなる状況だ


「避けられないんだったら」


斧に向かって剣を振りかぶる

「落とせばいいだけ!」

タイミングよく剣を合わせ飛んでくる斧を叩き落す。だがすぐ横にはミノタウロスの手が迫る


「黒炎撃!」

下から胴体へ向かってスキル放ち命中。ドサッと倒れるミノタウロス、斧とともに消滅した


「はぁはぁはぁ、あー達成感」





塔って言っておきながら平行移動してるにゃ~

塔のモンスターはイベントモンスターにゃ

ここでは「9層ミノタウロス」が正式名称にゃ

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