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乙女ゲームをぶっ壊す☆  作者: ユキア
8/22

最後の攻略対象

「ちなみに攻略対象って何人いてどこの誰なの?」


「へ?ぼくルート一択ですよ?」


 殴った。


「いったい、なぁ。冗談ですよ。」



「で、何人なの?」


「最初にあった王子クリス・ロード、次に図書館であった公爵の息子ルクス・テッド、最後に悪役令嬢リア・リュースの執事のリー・マストです。」

 

「へー。あとあってないのは執事かぁ。」


「ぼくルートをオススメしますよ。」


「そんなことより執事にはどうすれば会えるの?」


「さぁ?運命なら会えますよー。」


「またそれー?」


「ぼくに聞かれてもわからないですし。」


「そう、じゃあ。」


 壁ドンをリサはランにする。


「?!」


「もうあんたルートでいいわ。」


「え?!ぐはっ?!」


 腹パンして逃げるリサだった。


「なにが、した、いんです、か……ぐはっ」


 その場にランは倒れた。リサは廊下を逃げていると誰かにぶつかってしまった。


「いったた……」


「ごめんなさい、ちょっと急いでまして……」


「いえ、こちらこそ……」

 ぶつかって転げていたのは執事らしい服の少年だった。


「あの、もしかして……」


「ちょっと!リー!何してますの!?早く来なさい!!」


 そこに現れたのは悪役令嬢リアだった。

  「私の執事が失礼しました。」


「あんた!この前のこと、許してないからね!?」


「あら、怖い怖い。リー行きますわよ。」


「はい。」


 執事は軽く会釈してリアと共に去っていった。


 これで全員にあったわけだけど……


「誰ルートに行くか……」


「ぼくですよね?」


「は?」


 振り返ったリサはいきなり掴まれる。


「いっ、ちょっとラン。痛いんだけど。」


「ぼくルートにするって、言ったじゃないですか。」


「あれは冗談よ!」


「へー。なんだ、残念だなぁ。」


 ランは手を離す。


「そう言えばランルートなんて無いんじゃない?」


「本来はないんですけど……」


「?」


「いえ、なんでもないです。」


 リサにはランが何かを隠しているように思えた。

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