空中浮遊
豚箱からなんとか出られた2人だったが学園までの道のりは遠い。
「どうやっていくのよ!」
「知りませんよ!」
2人で言い合っていた時だった。ふと魔法使いが横切る。
「「はっ!そこの魔法使いさーーん!待ってーーー!」」
魔法使いを捕まえる事に成功した。
「あの、魔法学園レジェに行きたいんですけど!」
リサはなんとか頼んでみる。
「レジェに?反対側だよね?転送魔法使えば行けるけど…」
「お願いします!転送してください!」
ランも必死に頼んだ。
「うーん、わかった。ただ、どこに出るかはわからないから。そこはごめんね?」
「「大丈夫です!」」
転送魔法が展開される。光の粒に包まれ、2人は転送された。
「自信あり!きっとうまくついてるよね!」
☆☆☆☆☆
「「ぎゃーーーー!!」」
2人が転送されたのは魔法学園の上空である。
「し、死ぬーー!!」
「リサさん!ぼくに掴まって!!」
「え??」
「いいから早く!」
リサは言われた通りにランの手を取る。
「ここは上空、つまり!少しなら神の力を使えまっ」
落ちた。ちょっと決断が遅かったらしい。学園の屋根に刺さった。リサは打撲しながら木々の上へと落ちる。
「いったた……」
「もう!ぼくのイケメン返してくださいよぉおお!」
屋根に刺さったランは泣いている。ささったランをなんとか抜いた。
「もう!ぼくイケメンなのに!なんでこんな扱いなんですかぁあああっ!(泣)」
「鳴くな鳴くな」
「鳴いてないですよぉ?!」
屋根から降りると学園長に捕まった。
☆☆☆☆
学園長室にて説教されて弁償させられるかと思いきや、そうではないらしい。
「ラン様!?何故下界に?!」
「いやぁ、いろいろありまして……」
「知り合いなの?」
「あー、転生者なんですよ。」
「へー。」
「ラン様のおかげで今の地位にいますからなぁ。何か困っている事があればなんなりと」
「この子とぼくを学園に入学させてください!」
「ふむふむ、なるほど。承知しました。」
話しはトントン拍子に進んでゆく。そして2人は無事に入学できた。
「ほら、ぼくの顔が役に立ったでしょ?」
「へー、あっそ。」
「あっそー!て、なんですか!ぼくのおかげなんですから!もっと感謝してください!信仰心がたりませんよ!?」
「信者じゃないでーす。」
こうして2人の学園生活が始まる?!かもしれない!