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乙女ゲームをぶっ壊す☆  作者: ユキア
2/22

豚箱最高!

「もーー!どこまで歩けばいいのよー!!」


 地平線の見えないぐらいの高原にリサは困り果てた。


「はー、ぼくもう歩けません。」


 神はその場にへたりこんだ。


「そういえば名前を聞いていなかったわね?貴方なんて名前なの?」


「ぼくはランです。」


「ラン、へー。」


「なんですか、そのビミョーな感じ。」


「別に、面白みも何もないなぁーて。」


「人の名前に面白いとかないと思いますけど?!」



 そう言いあっていると馬が見えた。2人は必死に走る。馬に乗っていたおじいさんは遠くから何かが猛スピードで走ってくるのが見えた。


「?!」


 すごい顔をした2人組だった。

「「おじいさーん!乗せてくださーい!!」」


 ☆☆☆


「ほう、魔法学園なぁ。このへんじゃ聞かないのぉ。」


「どこまで行かなくちゃいけないのよぉ」


「あー、たぶん座標反対側に出しちゃったかも……」


「は?」


「異世界の地球の反対側……ははっ」


「ははっじゃねぇ!!」


「殴った!また殴った!イケメンが壊れるでしょーが!!」


「知らねえーよ!!」


「まぁまぁ、2人とも仲がいいんじゃのぉほほっ。」


「「どこが?!」」


 馬はどこまでも行く。そしてしばらくすると街が見えてきた。


「わしはあの街までじゃ。」


「はい!ありがとうございました!」


 そして老人と別れる。


「さて、あの若いの達は生き残れるかのぉ」


 街についた2人はとにかく宿を探す。


「ところでお金ってもってる?」


「ふっ!ぼくを誰だと思ってるんですか?神ですよ!」


「おお!じゃあもってるのね!」


「1文無しです!」

 ニコッ。

 殴った。とにかく殴った。


「り、理不尽すぎるー!」


「野宿確定じゃないーー!(泣)」


「はぁ、ここはぼくの力(顔)が必要になるはずです!」


「なるか!ぼけ!」


 道行く人達へとランは呼びかける。

「ラン教信者の方いらっしゃいませんかー!?」


「はい!私、ラン教信者です。」


 あっという間に見つかった。


「今夜泊めていただけませんか?」


「は?」


「お願いします!」


「知らない人を泊めることは教義で禁止されてます。では。」


「ね?」


「ね?じゃ、ねぇーー!」


 殴った。


「痛いですよー!」


「どうするのよ!?」


「その辺で寝るしかないです。はい。」


「あんたはよくても私は無理なの!魔法とかなんか使えないの?!」


「むりでーす☆」


「役立たず!!」


「そう言うリサさんはどうなんです?!何かできると?!」


「え、あ、あたし……ははっむり☆」


 神は殴った。笑顔で殴った。


「何するのよ!」


「こっちのセリフですよ!」


 2人でもみ合ってると何故か警察に囲まれていた。


「君たち!街の中心で乱闘事件なんか起こすんじゃない!ちょっと来なさい!」


 ガチャんッ!


 2人は見事に豚箱行きになった。


「宿を確保出来てよかったですね!」


「そうねー!」


「「じゃないーー!」」


 2人の苦難は続くのだった。



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