愛の箱
「もう、ランでもいいかなって思ってる。」
「へ?リサ、さん?」
リサはランに抱きついた。
「?!」
「ラン」
「はい」
殴った。
「だからどさくさに紛れてどこ触ってるのよ!?」
「ふっ!胸、かな!(キランッ)」
ランから離れる。すると抱きしめ返される。
「きゃ?!」
「本当に、ぼくでいいんですか?」
「………これ乙女ゲーム的に破綻してない?本来のゲームと違ってる気がするんだけど、」
「つまり、乙女ゲームと言う檻を破壊した!!て、事ですね!」
「冗談だけどね?」
「え?」
「は?」
「ええええええ?!」
「本気で言うわけないじゃない!」
「ぼくのトキメキを返してくださいよぉ!!」
「それより攻略対象を攻略しに行くわ。」
「あー、待ってくださいよ!」
☆☆☆☆
「とは言ったものの、どうすれば!」
中庭にでた時だった。偶然王子とであう。
「あ、君はこの前の!」
「クリス王子。」
「私は気づいたんだ。」
「?」
「君こそが運命の人だって!」
「はい?!」
「是非私にその……」
「その?」
「その男の子を貸してくれないかい?!」
「「?!」」
「運命の相手って……。」
「ぼく?!逃げよ。」
ランは猛スピードで走って行った。
「待ってくれぇええ!!」
王子もそれを追う。リサはそんな2人を追う。
「はあはあ、どこに言ったのよっ!?」
ぐいっと手を引かれた。掃除用具入れにランが隠れていた。2人で入る。
「なんで私まで?!」
「いいじゃないですか!ぼくを探してたんでしょ?!」
「だとしても狭いから!」
「確かに狭いですね。」
さわさわと触られる。
「殴るぞ?」
「ええ?ここは漫画のように身を差し出してもらわないと。」
「あんた逃げてるのになんでそんな余裕なのよ。」
「ささ、遠慮なく脱いでください!」
「脱がねーよ!」
「しー、静かに。」
「もー」
しばらくたって、チャイムが鳴ってから教室にこっそりもどった。
それにしても近くでドキドキした。と、思うリサだった。
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