転生は道ずれに
今日、不幸にも死んでしまった私は神を名乗る不審者の元へと送られた。
「えーと、佐々木リサさん。貴方は死にました。不幸にも転んだところにあった校長の銅像に頭をぶつけてwww」
「笑わないでもらえます?!結構シリアスな場面でしょ?!」
「えーと、シリアスぶはっwwwそうですね。」
なんだこの神を名乗る少年マジでうざい。
「と、言う事で今度こそ幸せになれるように転生させてあげますよ!」
ニコッ。いい笑顔である。話さなければイケメンなのに勿体無い。
「転生先はどこ?」
「うーん!決めました!乙女ゲームの世界なんてどうでしょう?」
「乙女ゲーム?」
「そう!そこなら上手くいけばハーレムですよ!おめでとうございます!」
パチパチパチと拍手された。
「別にハーレムなんて望んでないけど……」
「あー、ついでと言えばなんですが、何かアイテムを持っていく事が可能です。何にします?」
「うーん。」
「あー、早めに決めてくださいねー。ぼくも時間押してるので。忙しい忙しい。はぁ。休暇がとれればいいのに…」
「その言葉!後悔させてあげるわ!」
「はい?」
「貴方を持っていくわ!」
「は?」
その瞬間異世界のゲートが開き異世界へと飛ばされたのである。
「うそだーーー!?」
「いえーい!」
異世界に辿りついたリサは辺りを見渡す。見渡す限り高原だった。
「いったた……どいてくださいよー。」
下に何か居ると思ったら神を名乗る少年を下敷きにしていた。
「あら、ごめんなさい。」
「ぼく何も出来ないんですけど……。どうしましょう?」
「え?神なのに?」
「ここは天界じゃないから神の力は使えないんですよー。あ!そうだ!1つだけ役に立つものがあります!」
「何何?」
神はリサの顎をクイッと持つ。
「このイケメンと付き合う、とか?」
殴った。思いっきり殴った。顔面殴ってやった。
「使えないわね!……は?!」
そうこうしているとモンスターに囲まれていた。
「ちょっとなんとかしてよ!神!」
「無、無理ですよー!?」
2人は走って逃げる。なんとか巻いた。
「はあ、はあ、本当に使えないわね。」
「どうしてくれるんですかー!帰れなくなっちゃいました!」
「ここって乙女ゲームの世界なのよね?」
「はい。魔法学園が舞台ですね。」
「ここ、どこ?」
「…………」
見事に座標を間違えて、乙女ゲームの舞台まで、旅に出ることになった。
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